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すべての人にやさしい本『LLブック』とは|社会福祉法人埼玉福祉会インタビュー

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LLブックアイキャッチ

世の中には多くの書籍が発行されていますが、障害の度合いによってはなかなか読書を楽しんだり内容を理解したりといったことが困難な場合があります。

 

そのような方にとって読書は敷居の高いものなのでしょうか?

 

今回は、知的障害その他さまざまな理由で読書が困難な方にむけて、簡単な内容でかかれたやさしい「LLブック(エルエルブック)」を発行する社会福祉法人埼玉福祉会の国重様にインタビューを行いました。

 

ジュン
LLブックとはどのような書籍なのか、読書によって得られる大切な知識などについて伺ってまいりましたので、ぜひ最後までお読みください。

埼玉福祉会の紹介

ジュン
始めに埼玉福祉会様のご紹介をお願いいたします。

 

国重さん
社会福祉法人埼玉福祉会と申します。

私どもは元々全国の学校図書館、公共図書館に用品を販売する仕事をしております。

 

全国の学校図書館、公共図書館にブックコートフィルムという、図書館の本の表面にかかっている本を保護するフィルムや図書館の本のラベル、図書館で使う家具などの販売業です。

 

また、出版事業もやっておりまして、例えば大活字本という高齢者の方が読みやすいような、活字の大きな本の出版をかなり前からやっております。

 

図書館には大活字本といえば埼玉福祉会ということで結構覚えていただいている形です。

 

2016年からは『LLブック』の出版を始めまして、現在7年目となっております。

 

埼玉福祉会

ジュン
公共の本に関する業務が多いですね。LLブックについては後ほど詳しくお聞かせいただくことにします。

 

国重さん
それ以外にも介護事業などを文化と福祉を創造するというテーマで行っており、図書館事業と介護事業を主な柱として活動しております。

 

ジュン
介護ショップなども開かれておりますよね。

 

国重さん
介護ショップも運営しておりますし、フードロスを防ぐためにecoeat(エコイート)という賞味期限が近い食品を安く提供するショップなどの試みも一緒にやっています。

 

介護事業でいえば、新座エリアにいちごさんぽ園という名前のいちご園を持っています。

 

そのいちご園で障害者の方を雇用しておりますし、車いすで訪れても収穫がしやすいようにバリアフリーの農園になっていまして、事業全体で福祉のことを考えながら事業展開をしております。

 

ジュン
幅広い分野で福祉に関わっておられますね。フードロスなども近年色々話題になっておりますし、今後さらに重要になってくると思います。

 

LLブックについて

LLブックとは

ジュン
まずLLブックとはどのようなものなのでしょうか?

 

国重さん
LLブックとは、一般的な表現では内容の理解が難しい方、例えば知的障害の方とかにとって読みやすくなるような工夫が施された本となります。

 

LLブックの読みやすい工夫を紹介しますと、まずは理解しやすいような分かりやすい言葉で書いております。漢字もなるべく難しいのを使わずに本の内容によって変わりますが、小学校三年生程度のものにしています。

 

漢字にはふりがなを振っており、分かち書きと言う言葉のまとまりごとに空白を設けて言葉を捉えやすくするなどの工夫がされております。

 

ジュン
まずは読みやすく。それが基本ベースになっている本ですね。

 

国重さん
珍しい部分でいえば、ピクトサインを添えたりしています。

 

特に自閉傾向のある方などはピクトサインがあるほうが理解しやすいと言うお声が現場からもよく出ているので、ピクトサインで内容を補うこともしています。

 

工夫

ジュン
活字の内容が頭に入ってこない方への配慮ですね。

 

LLブックの様々な表現方法

国重さん
LLブックは決まった形式があるわけではなく、作品によって色々な表現をしています。

 

例えば『仕事に行ってきます』シリーズという本がありまして、このシリーズは就労できる程度の症状の軽い方向けですね。ですので、内容としてはそれなりに難しいものとなっています。

 

就労以外では、『ぼくと目の見えない内田さんがであったはなし 』という障害を理解するシリーズを始めてまして、町中で目の見えない方にあったらどうすればいいのかという事を難しくない文章で書いています。

 

この本にはピクトサインは添えてないですが、図解などを入れて分かりやすくなるような工夫を随所に施しています。

 

ジュン
利用する方の状態や、目的に合わせてどのような配慮が必要かそれぞれ考えての工夫ですね。

 

国重さん
初期に出したスウェーデンの翻訳本ですと、ページ数もありますしピクトサインもついていない軽度の障害の方に向けたものになっています。

 

ですので、LLブックだから必ずこうという決まりはないのですが、一般的な分厚い本とか小説や実用書に比べるとかなりやさしいわかりやすい表現で書いてあるものがLLブックの形になりますね。

 

ジュン
「やさしいわかりやすく」がLLブックの基本形ですね。

 

LLブックの浸透率

国重さん
LLブックに関しては、日本ではまだ2,3カ所ぐらいでしか継続出版していないので、読書の選択肢という意味ではまだ読める本が少ない状況です。

 

そして書籍という形態は一回印刷してしまうとその後文字の大きさを変えたり、図を入れたりすることが容易にできないので、重度の人が本に興味を持ったとしても、内容によってはちょっと難しくて読めないことになりますし、本の種類が少ないと選択してもらうという意味では足りないというのが現状です。

 

埼玉福祉会としていろいろ出版はしてきているのですが、スウェーデンなどは1つから2つ専用の棚があってそこの本は全てLLブックになっていたりします。

 

ジュン
日本では障害者の読書環境がまだ進んでいないと聞いたことがありますが、LLブックに関しても似たような状況にありますね。

 

国重さん
最初の頃は子供向けのも出していまして、こちらも現在ニーズは根強くあり続きも出しています。

 

途中から中学生以上の子たちを意識した『美術館にいってみた』という本や、先ほど紹介いたしました仕事シリーズといった通常の本の形で理解が難しい特に中学生以上の方を意識して出しています。

 

ジュン
わかりやすく伝えるという意味では絵本に通じるものもありますね。LLブックの形態は。

 

国重さん
確かに子供達は絵本がかなり代わりになってくれますし、その他の子供向けですと特に歴史などのジャンルではやさしい伝記などが作られてますよね。

 

児童書のジャンルでは、やさしく書かれたものが多く出回っていますが、やはりある程度大人向けにやさしく伝える本は出回っていない状況です。

 

ジュン
そういった意味で、LLブックの重要性がわかりますね。

 

LLブックの活用現場

国重さん
LLブックは、特別支援学校の進路指導などにも活用されております。

 

仕事シリーズですと、本によって自分のなりたい職業のことが、仕事のある丸一日。その方が朝起きるところから夜寝るところまで紹介しています。

 

仕事に関しては、仕事をしている時間だけが全てではなく、朝起きて仕事場に通勤するという行動も知的障害の方にとっては一つハードルがあるので、こんな風に通勤して仕事が終わったら帰宅し、余暇を過ごしてちゃんと寝て疲れを取る。

 

そこまで含めて知らないと仕事が継続しないので、丸一日を意識的に紹介しています。

 

ジュン
読者のレベルに応じて内容もしっかり練られていますね。読者目線で考えられているLLブックならではだと思います

 

国重さん
障害を持たれている方の環境もさまざまで、結婚してお子さんもいる方の働き方や、グループホームの方も紹介してますし、一番多いと思われる実家暮らしの方も紹介しています。そういった感じで、進路の授業などでLLブックを参考にしてくださっています。

 

いろいろ職業をなるべくご紹介したいなと思っていまして、性別もなるべく男女比同じぐらいにして、さまざまな暮らし方に合わせてますね。

 

ジュン
障害者といっても本当に人によって環境はまるっきり違いますからね。

 

国重さん
障害がある方ですと、なかなか働きつづけていただくのがなかなか難しい部分もあります。

 

仕事の中で周りの人に合わせる必要がある場面がありますが、そこをイメージできない方もいらっしゃいますので、本を使っていただいて見通しを立てていただけています。

 

ジュン
何もわかっていないのと、少しでも本で知識をいれておくのでは全然話が違ってきますからね。

 

国重さん
仕事の取材をしていく中で休憩を取るのが苦手な障害の方が多いかったんですよね。

 

休憩をとらずに働き続けちゃう方がいたり、あるいは気分転換で別のことしようって言って戻ってこなかったりなどといった休憩のトラブルが多かったので、『仕事に行ってきます プラス ① 休けい上手になろう』いう本を出しました。

 

出来ている先輩方はどんな風に休憩時間を過ごしてるのかというのを紹介しています。休憩時間に本読んでる人もいますし、おしゃべりしてる人もいるなど、いろいろな休憩のパターンをご紹介しています。

 

職場の方での工夫も紹介していまして、グリーンルームという休憩の場やリラクッスできるような工夫を紹介したりしていますし、休憩の制度の説明もしています。

 

ジュン
休憩ってなにげなくしていますが、きちんとした休憩と言われるとたしかに自分もとれていないかもしれません。

 

休むこともよく仕事のうちと言われますからね。

 

国重さん
最近出た本では、『仕事に行ってきます プラス 2 わたしのおべんとう』というお弁当についての本も出しています。

 

仕事をするからには、やはりお昼ご飯を何かしらの方法で用意しなければならないので、自分で作っていらっしゃる方のお弁当を紹介しています。

 

おにぎりだけ作っている方や、グループホームで包丁を使うのを禁止されているので包丁を使わないお弁当を作っている方。料理上手な方のお弁当といった3パターンを紹介しています。

 

どんな風にお弁当を用意してるのかなというエピソードや、お弁当を作る際に押さえておきたい大事な項目。食中毒にならないように火を通したり道具を清潔にするといった事柄や、簡単な料理のレシピも紹介しています。

 

ジュン
昼食を用意する。当たり前のように考えていることでも説明が必要な人にとってありがたい本ですね。

 

当たり前を当たり前と考えないというのが大事というか。

 

国重さん
本を作る側としては、何をどこまでやれば分かるだろうというのは答えが出ないところです。

 

障害をお持ちの方の状態によって何が分かるかという部分で違うんですよね。

 

最初こうすれば知的障害の人が分かりやすいだろうという何か一つのパターンがあるのかと思ってたんですけど、実際制作してみるとそういうこともなく、文字が大きい方が読みやすい方もいれば小さくても平気な方もいらっしゃる。

 

拡大でスクリーンに映さないと見えないので、文字の大きさは関係ないという方までいらっしゃいますので、文字の大きさ一つとっても伝え方が難しい部分があります。

 

ジュン
すべての人のニーズに応えるのは難しいですが、それでも多くの人にとってジャンルや工夫が必要とされていますね。

 

LLブックを開始した経緯

ジュン
多くの工夫がなされているLLブックですが、LLブックをなぜ作ろうと考えられたのですか?

 

国重さん
元々福祉系の出版をしている背景がある中で、LLブックの研究されている藤澤和子先生という方がいらっしゃるのですが、その方の新聞記事をうちの代表が見つけまして、「あ、これだ」という風に思いすぐに調べ始めて藤澤先生にもお会いしました。

 

あとはスウェーデンがLLブックの本場ということで、スウェーデンに実際行きましてLLブックが浸透している国の様子も見ました。

 

そのうちに福祉系の出版を手がけている埼玉福祉会がやるのが筋ではないかという風に考えまして、LLブックの出版に至っています。

 

ジュン
LLブックと福祉の相性は本当によいですし、本場を見たからこその今がありますね。

 

国重さん
日本でLLブックを手がけている出版社や団体はいくつかあるのですが、発行が少なかったので、埼玉福祉会で本格的にやろうという流れです。

 

現状発行部数を少なく、書店にも並ばないのでまだまだ認知されていないので紹介していただくのはありがたいですね。

 

ジュン
需要の問題もありなかなか難しいですが、本当に少しでも多くの方の目に触れて欲しいですよね。

 

国重さん
図書館の方では今、読書バリアフリーを進めなさいということを国から言われてることもあり、LLブックのことは認知されてきました。

 

特に埼玉県は県立の図書館とかでりんごの棚という名前でバリアフリーの本を集めるという試みをしています。

 

その中にLLブックが入っていたりするのですが、なかなかまだ一般の方にはなかなか知られていない状況です。

 

本自体はAmazonで出していますし、書店でも取り寄せ可能なのですが、存在自体を知らないと取り寄せてもらうこともしてもらえません。

 

ジュン
本当に少しでも新規の方の目に触れらればという感じですね。そして、実際にLLブック読んだ方の反響などはどのようなものがありましたか?

さんびきのこぶた

LLブックを読んだ方からの反響

国重さん
例えば有名な『さんびきのこぶた』のLLブックですと、お話は簡単にしてありピクトグラム付で、背景も極力シンプル、見開きで一つの文が終わるような感じにしているんですけど、この本で初めて本を一冊読み通せたというお話をいただけました。

 

今まで読書をしても全部挫折していたけれど、初めて読み通せた本なのですごく本人が気に入ってくれましたという声もありますし、仕事に行ってきますシリーズを気に入って、図書館で同じ本を何度も借りるのでついに買いましたという反響もありましたね。

 

ジュン
読書習慣が身につかない人でも読めるというのはやはり大きな反響ですね。

 

国重さん
読書のハードルが下がると特別支援学校の校長先生がおっしゃってたんですけど、読書が趣味になり、その子が大きくなり社会人になった時に自分の時間にやることができる。

 

図書館に行って本を読むっていうことができるようになると、趣味の時間を一人で過ごせるようになるので本人とでも気が楽ですし、周りの支援者も自分の時間ができるので、支援学校の校長先生はそういったことを目指して、学生のうちから公共図書館の使い方などもレクチャーしてたりするようです。

 

読書を趣味にしていただけるようになると、本人の人生にとってもいいかなという風に思いますので、その入り口として役立ててくださればと思います。

 

ジュン
読書によって得られる知識や体験は貴重なものですからね。

 

国重さん
中学生くらいになると、なんとなく周りに合わせて難しい本を手に取ってみるんですけど、中身は読めなくてぱらぱらっとめくるだけ、私にはわからない、本は難しいと思って抵抗感を持ってしまったりもします。

 

何か一つでも読み通せると、自信が付くのかなと思うんですよね。

 

ジュン
LLブックを起点にチャレンジの幅を広げて欲しいですね。

 

国重さん
現在ですと、ユニバーサルデザインを意識されている出版社さんも増えてきているので、ちょっとずつ読書のハードルが下がる施策はされている印象はあります。

 

ジュン
気楽に本が読める。ハードルは決して高くないという基準をみなさんで作り上げていきたいですね。

 

国重さん
LLブックで色々なジャンルに挑戦したいのですが、文字数を少なくしなくてはいけない、簡単に言い換えなければいけないという制約の下作られていますので、障害者差別解消法の本なとも出したかったんですけど、法律をやさしい言葉で誤解がないように言い換えるのはかなり難しい部分があります。

 

注釈だらけになってしまうので。

 

当事者の方に伝えるには、それぐらい噛み砕かないとわからなかったりするので、やさしい言い換えるのが難しいのか課題として残っています。

 

障害がある方達と接して

ジュン
さまざまな場面で障害のある方と関わることがあるといますが、関わってみて思うことなどはありますか?

 

国重さん
先ほども少しお話しましたが、いろいろな障害の方がいらっしゃるなあという思いですね。

 

あとは、たくさんの方が重複して障害を持ってますよね。

 

知的障害の方は知的障害だけ持ってるっていうことはむしろ稀で、身体障害も持っていてする。そういう人への配慮を考えた時に、見た目も見やすいようにしなければならない。

 

手に力が入らない方もいらっしゃる、逆に力を入れすぎて本を破損させてしまう方もいらっしゃるので、本の材質をハードカバーにするのかソフトカバーにするのが凄く悩ましく思っています。

 

ジュン
障害とひとくくりにはできませんからね。

 

国重さん
本を引っ張っちゃう人もいれば、重たくて持てないですという方もいらして、いろいろな方がいるのだなと感じました。

 

そして、今までは知的障害の方というと重度の方のイメージをしていたんですけど、軽度の方も結構いらっしゃって、少し接しただけでは障害があることわからなかったりします。

 

かと言って書店にずらっと並んでいる大人向きの本は読めないだろうなという感じがするので、その方たちの存在も忘れないで考えないといけないと思っています。

 

ジュン
知的障害の程度も本当に世間でイメージされている障害だけではないですからね。

 

国重さん
出版している本の中に『ともだちってどんなひと?』という本がありまして、人間関係の本でもかなりやさしい書いてありますので、重度の方も読めるものなのですが、軽度の方もこういうところでつまずいてる部分があるかなと思います。

 

障害のない人と同じように色々こなすように見えても、ちょっとしたところで他の人に利用されてたりとか、逆に相手を利用しちゃったりとかそういうこともあったりするので、障害のない方と同じようにはいかない。

 

普通学校を出て、職場に入っていってもどっかでやっぱり躓いてしまい、何か普通と違うなと思われんですよね。

 

ジュン
障害の重さは違っても、何かやらやはり生きづらさは感じますね。

 

今後の目標

ジュン
最後になりますが、今後も福祉活動他での目標などはございますか?

 

国重さん
やさしい分かりやすく書かれたものが増えていったほうがいいなと思っています。

 

書籍に限らず、説明書や施設案内などはそういう傾向にはなっていて、空港とかでもやさしいわかりやすい利用の仕方とか出てたりするんですけど、その情報が当事者まで届かない。

 

インフォメーションカウンターまで行って探してきてもらえば必要な情報はでてくるのですが、障害当事者の方がふらっと来てチェックインカウンターに行き、必要な情報を手に入れるのは難しいと思います。

 

ジュン
「特定の場所に行き何かを尋ねる」という部分でも障害があるとハードルが高くなりますからね。

 

国重さん
やさしい分かりやすい情報提供を必要としてる方たちが。ここに行けば必要な情報が集まるよという場所があればいいなと思います。

 

バリアフリーと言われると、段差をなくすみたいな印象を持ってる方が多いのですが、情報のバリアフリーも必要ですので、それを進めていければと思っています。

 

ジュン
ありがとうございました。

 

インタビューを終えて

LLブックを発行する埼玉福祉会様のインタビューでした。

 

世の中を生きていく上では、多くの知っておきたい知識があります。本によって得られる知識によって少しでも障害者の生きづらさが解消され、LLブックを通じて読書に親しむ習慣がついてほしいですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

社会福祉法人埼玉福祉会について

HPhttps://www.saifuku.or.jp/
LLブックについてhttps://www.saifuku.com/shop/llbook/index.html
住所〒352-0023

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メールアドレスshohin@saifuku.com
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久田 淳吾

発達障害(ADHD・ASD)と吃音を抱える40代男性。今まで発達障害の事は知らずに生きてきたが、友人の話を聞いて自分にも当てはまる事が多すぎる事を実感し、病院にて診断を受けると見事に発達障害との認定を受ける。自分に何ができるかと考えた時、趣味の写真でプロの先生に話を聞く機会があり、吃音が強く出ていたことに気がついた先生が『君は吃音持ちだね。だったら吃音の方の気持ちがわかるはず。それを活かして吃音の方の気持ちがわかるカメラマンになったらどうか』という言葉を思い出し、発達障害者として同じ気持ち、舞台に立てる人間として趣味のカメラ、動画編集技術を活かして情報発信をする事を決意。


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