突然ですが、あなたはTENGAをご存じでしょうか?
株式会社TENGAは性についての商品を多く世に送り出しているのですが、その一方で福祉事業もされております。
埼玉県川越市にable! FACTORYを立ち上げ、障がいがある方に働くやりがいを提供し、賃金(工賃)を引き上げようと活動されています。
【就労支援施設自体が寄付をする】そんな仕組みを作りだして、多くの方に現状を知っていただこうとしています。
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able! projectとは?
インタビューは動画でも視聴可能です。
それでみんながハッピーになればいいと思っています。
able! TENGAはどこで買えるの?
この3箇所で販売していきたいと思います。
日本の平均工賃はわずか15000円
障がいのある方のやりがいに繋げたいということで、ここでは平均5万円を目標にしています。
(※1日5時間・月20時間作業を行なった場合)
松本社長は「工賃をグッと上げていきたい」と「自分もそうしたい」と思ったので、是非そこは実現していきたいところです。
そういった「トータル的に障がい福祉全体を底上げしよう」というのが「able! project」の全体像なんです。
able! projectを立ち上げたキッカケ
そんな中であるときコンピューターできるなら福祉施設でパソコンのボランティアをやってほしいと頼まれたのがきっかけで福祉と出会ったんです。
そこから日本福祉事業大学に通って、社会福祉学を学んで、最終的には自分でNPO法人を作って、自分で福祉施設を作るってところまでやったんです。
TENGA松本社長との出会い
そうなってくると福祉の知識だけではいかないし、コンピューターの知識だけでは済まないし、どうしても性に関する知識が必要になる。
それをネットニュースで見てすぐに松本社長にお電話いたしまして、色々お話をする中で協力関係を結びましょうとなりまして、それがきっかけですね。
able! projectの前衛
「木村さんちょっと相談したいことがあるんだけど」と。
確かにこの事業は日本ではまだまだやってない事業ですし、就労支援自体はやっているけど、就労支援施設自体が寄付をするというのはないんですよね。
現状、行政とか既存の施設ではできることも限られるので、「これはTENGAだからできることだな」というのを私も感じました。
数時間ほど色々思いを巡らせて参加をする決意をしました。
able! FACTORYの仕事紹介
1つずつお伺いしてさせていただきます。
able! TENGAの制作
- シュリンクフィルムの包装作業
- 検品
- 梱包
を行います。
機材詳細は企業秘密なのですが。
そのような重要な作業も担えるのですね。
衣料品の製作
ウェルサーチのTシャツも作ってみたいです(笑)
パソコン修理・販売
able! CAFEの接客
実はワンちゃんも入れるドッグカフェになっていまして、そのガラスの内側はワンちゃんOKというところが非常に特徴的です。
もう土日は駐車場がいっぱいになって、満車なのでテイクアウトをされる方も多いですね。
通販サイトの運営
able! FACTORYってどんなところ?
木村さんにとって、この事業所はどういった存在ですか?
大体B型事業所は1個の作業に追われてしまうことが多いんですが、ここは本当に広い空間を贅沢に使って様々な仕事を用意しております。
障がいのある方に多種多様な作業を選んでいただけると思っています。
障がい種別によって受け入れを制限しているわけではないので、施設が可能な限りどんな方でも通うことができます。
だから地域の人はカフェを利用するだけでなく、ワークショップなどを通して、この施設でどんな作業をしているか見ていただけると嬉しいです。
オープンな福祉施設
色々買ってくれたり食べてくれたりするので、臨時ワークショップをやったり、シルクスクリーンで子供たちのバッグを作ったり、パソコンリペア室で子供たちのメダルを作ってみたりしました。
そうすると、子供たちも昼間この辺で遊ぶようになりますから、またその時にワークショップを考えて大人も子どもも来れる。来て楽しめる空間が出来たらと思っています。
利用者とのエピソード
すごい忙しくて。
でも気付かないぐらい仕事に集中していて、お母さんから「あの子私に気づいてませんでしたね」って言われて。
市長も参加!ハローパーティの様子
見学者の80%が「利用したい」
それは嬉しいですね。
川越の方が多いけど所沢市からもたくさんの問い合わせの電話が来るので、それは非常にありがたいことだなと思っております。
able! FACTORYの建設ストーリー
ですが、大家さんが理解してくれても地域の方の反対があれば工事できない。
逆に言うとこの地域の方や大家さんが「うん」と言っても行政が「うちの地域はダメ」と言ったらやっぱりダメなんです。
地域の重要性
みなさん非常にいい感触を持っていただいて、最終的に川越市長さんも会ってくださって。
川越市障害福祉課の方も「TENGAさんがB型事業所を創るのはいいことですね」とこの計画を最初に障害福祉課に説明した時に反対がおきなかったんです。
本当に地域性に助けられていると思うので、ここに来てよかったなと思っています。
地域の方に愛されながらやれるこの場所は結果的ですけど、ベストな場所だったとみんなも思っています。
やっと近所の方とかワンちゃん連れの方に知られてきた「川越」=「小江戸」というイメージがありますけど、小江戸の次にable!って思ってもらえたら嬉しいなと思っています。
able! project編集後記
TENGAのホームページに、こんな言葉がありました。
英語で障がい者を表す言葉「disabled people」 disableは、できる(able)に否定のdisがくっついた「できない」という意味の言葉です。
このプロジェクトの目的は、「障がい者=できない(ことがある)人々」から、この否定の「dis」を取り払いひとつでも多くの「able」をつくっていくことです。そして、「できる」という「喜び」を広げていきます。
理解のある地域の方々に支えられながら、少しでも工賃の向上を図っているTENGAのお話をお聞きして、福祉の枠を広めることができました。
見学も随時、承っていらっしゃるので、興味を持った方はぜひお問い合わせから連絡してみてください。
able! project
公式HP:https://able-project.com/
見学などのお問い合わせ:https://able-project.com/contact/
日野信輔
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