仕合わせの掛け橋
ウェルサーチでは、この情報サイトを通して、多くの方とご縁をいただき、
- 障害当事者にしかできない新たな仕事づくり
- 当事者プロデュース
- さまざまな居場所、コミュニティづくり(仲間づくり)
- イベント企画、セミナー
- 事業所と一緒に仕組みづくり(工賃アップ、プログラム構築、事業化など)
などをさせていただいております。
おかげさまで、TVや雑誌などのメディアにも活動を取り上げていただけるようになりました。
これまで述べ2000人を超える全国の福祉従事者・障害当事者・親御さんのサポートをさせていただく中で改めて気付かされたことがあります。
それは、福祉業界はとくに、支援者も当事者も
- いい想いで活動をされている方
- 現状を変えようと頑張っている方
- 世のため人のために挑戦をされている方
が非常に多いということ。
本当に素晴らしい業界だとしみじみと感じております。
でも、一方でまだまだ福祉業界には、一種の「誤解」が生じているとも感じているのです。
ウェルサーチの想いについては、動画でも説明させていただいております。
福祉に取り巻く「誤解」
あなたは、「福祉」と聞くと、どんなことをイメージされまますか?
人それぞれ違ったことをイメージされたかと思いますが、多くの方が、「大変」・「辛い」などといったマイナス的な要素を思い浮かんだのではないでしょうか?
これには様々な要因があると思いますが、一つはメディアの偏向報道。
なぜなら、メディアで取り上げられるものは、障害者の事件だったり、福祉業界の就業環境の悪さだったり、いいとは言えないような話題ばかりが目立ってしまっているからです。
結果、「福祉って(よくわからないけど)大変だよね…」っていうイメージが確立してしまいます。おそらくあなたも福祉の仕事をしていたり、家族に障害がある方がいたり、障害当事者だったら、
「大変だね」
「すごいね」
などと言われたことはありませんか?それが論より証拠です。
こういった一側面だけの情報で、生じてしまっている「誤解」が一人歩きしてしまい、
当事者は、「障害者」というレッテルを貼られ、偏見や差別がまだまだ多く、理解されずに自分の強みを発揮できずに悩む毎日。
支援者は、3K(きつい、汚い、危険)と言われ、日々の支援と事務処理に追われ、疲れ切ってしまう毎日。
親は、お子さんの世話だけでなく、周りへ迷惑をかけて謝る日々を過ごし、誰にも相談することができず、家族だけで悩む毎日。
なぜか福祉に関わるみんなが疲弊してしまっている現状。(そうでない方も多くいらっしゃることは承知してます)
もちろん大変なことも多いことは事実です。むしろ、世の中の仕事で大変なことがない仕事の方が少ないくらいです。
では、他の業界と何が違うのかと言いますと、「大変」という世の中の意識ができてしまっているという取り巻く環境です。
この現状を変えていくために、ウェルサーチでは3つのことが重要だと考えております。
情報格差が生まれている
1つ目の「情報収集」。福祉は申請主義なので、福祉の制度を受けるためには、自分から申請をしなければなりません。
つまり、制度の存在自体を知らないと、受けることができないのです。
今までも、
などの声を多く聞いてきました。
だからこそ、気軽に情報が取得できる情報サイトを運営しておりますし、福祉の団体と一緒に事業を作ったり、イベントの企画をしたりしております。
理解してくれる環境が必要
2つ目が、コミュニティ(居場所)です。
まだまだ障害認知が広まっていないことが多く、どうしても相談できる人や理解してくれる人がいなかったりします。孤立した状態のままだと、どうしても何事も1人で抱えてしまい、身体も心も疲弊しきってしまいます。
これが1番辛いです。
だからこそ、同じような境遇の方や理解してくれる環境に身を置くことが重要です。
理解してくれる人・相談できる人がいるだけで「心が軽くなった」「悩んでいるのは1人だけじゃないことを知れた」との声も多くいただいております。
また、ネットでは記載されていない生の情報交換もできることが多く、数々のコミュニティ運営をしております。
福祉は「しあわせ」でできている
3つ目が、福祉の原点を知ること。なぜこれを重要視しているのかと言いますと、迷ってしまったとき、心が不安定で軸がブレてしまった時に、原点に立ち返ることができるからです。
実は、福祉業界というのは本来、「幸せに特化した誇り高い仕事」なのです。
なぜかと言いますと、「福」も「祉」も、どちらも「幸せ」という意味だからです。
こんなに人の仕合わせ(しあわせ)を願った業界って他にあるでしょうか?
福祉は本来、関わっているみんなが仕合わせになるような仕事・業界なのです。
ですが、いつの間にかマイナス的なイメージが先行してしまい、この福祉本来の意味でもある「仕合わせ」が忘れかけてしまっている現状。
だからこそ、福祉の原点を知り、誇りを持っていただきたいと思うのです。
ちなみにウェルサーチでは、「幸せ」ではなく「仕合わせ」という文字を使っているのには理由があります。
「仕合せ」とは、お互いが相手や周りのために仕え合うこと。ひと昔前までは、この漢字が一般的だったそうです。
困った時はお互い様。
「幸せ」という個人的な幸福感を求めるのではなく、お互いのために仕え合って紡いでいき、みんなで感じる「仕合わせ」が福祉にも日本人にも合っていると感じているからです。
当事者も関わる人もみんなで「仕合わせ」になる。
この活動を通じて、お互いが助け合って仕合わせになるという本来の福祉を取り戻していきたいのです。
1人で抱え込まないでほしい
お互いが相手や周りのために仕え合うこと。つまり、1人では「仕合わせ」はつかめません。
だからこそ、ウェルサーチでは理解してくれる人との繋がりやコミュニティを重要視しております。
そして、自分自身にしかできないことを見つけ出していただきたいのです。
必ずしも人には何かしらの才能・役割があります。
これは支援者だけでなく、障害当時者だからこそできること・役割がたくさんあります。これまで多くの大変な出来事を経験してきたかと思います。
なぜ、この世はあなたにその体験をさせたのか?
その経験の「おかげで」学んだことは何かありませんか?
考えてみると世の中、不条理なことばかりかもしれません。
でも、あなたがこれまで経験した辛いこと・苦しかったこと・楽しかったこと・成長できたことが、困っている方の助けになるのです。
しかもそれは、あなたにしか発信することはできません。なぜなら、あなたが経験したことだからです。
だからこそ、ウェルサーチでは「体験談」を大切にしてますし、同じ境遇の方達と繋がれるコミュニティも作っております。
あなたにとっての当たり前の体験が価値になる
でも、「私に発信できることなんてない…」と思うかもしれません。
実はそんなことはないのです。障害者の生活や親御さんの心境、支援者のノウハウなど、あなたが当たり前と思っていることを知りたいという方はとても多いのです。
実際に、ウェルサーチのライターさんもご自身の障害や経験を通じて、体験してきたことを発信されている方がほとんどです。
例えば、昨日、半身不随になってしまった人というのは、どう生活していいかわからない人がいたとします。そういった人たちにとっては、
- ペットボトルの開け方
- お風呂の入り方
など当たり前の生活のことをどうすればいいかがわからないのです。これは親御さんも支援者も一緒です。
つい最近、お子さんの障害が判明した方は、どのようなことをすればいいのかわかりません。
つい最近、福祉職に就職した方は、支援の基本がわかりません。
あなたの経験してきたことを役立てることがたくさんあるのです。
もちろん「何か自分も行動しなきゃ!」と思う必要はありません。
- こういう世界があるんだ
- こんなことができるんだ
というのを知っていただき、今の生活にもっと希望をもっていただきたいのです。このサイトやコミュニティを通じて、選択肢や居場所をもっと増やしていただきたいと思っております。
一緒に作っていきませんか?
このようにウェルサーチでは、ご自身の「体験談」をベースに発信しております。これはみなさんの協力なしには作っていくことはできません。
だから、みんなで協力してサイトを作り上げて、みんなで福祉全体をよくしていければと思い、このサイトを立ち上げました。
一方通行のコミュニケーションではなく、ライターさん、読者さん、運営者、コミュニティ参加者。みんなが気軽にコミュニケーションがとれるサイト・コミュニティにしたいです。
実際に、ウェルサーチのキャラクター『うぇるさーる』君も読者の方が作ってくれました。
うぇるさーる君
ですので、SNSでも気軽にコメントをしていただきたいですし、気軽にコミュニティも参加してください。
皆さんからの要望なども反映していきたいと思っておりますので、何か不具合があったり、ほしい情報などありましたら、教えていただければ幸いです。
「こんなことでお問い合わせしていいのかな~?」というものでも構いません。あなたのその投稿がより多くの人の役に立ち、福祉全体がよりよい環境になっていくと信じていますし、そうなるよう私も精一杯努力します。
そういった小さな行動も大切にしていきます。
あなたもこのサイト、いや、福祉全体を一緒によりよくしていく仲間になっていただければ嬉しく思います。
福祉の原点を思い出し、仕合わせを一緒に紡いでいきませんか?
Welsearch(ウェルサーチ)編集長:日野信輔
ps,
同じような想いを持ったウェルサーチの運営メンバーも募集しております。