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精神障害者が語る恋愛・結婚・性について|初体験を赤裸々に

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部屋のベッドの写真

みなさまはじめまして。ライターの煙亜月(けむり・あづき)と申します。

 

精神障害を患いかれこれ20年以上、躁うつ症(双極性感情障害)の躁が強めなバージョンを持ちながら生きております。

 

何度も入退院したり自殺企図したり自傷したり、と一通り体験してきました。が、「避けても通れた」経験ばかりです。

 

焼身自殺を図って70%熱傷を受傷したり、オーバードーズで血圧が戻らずCCUに何度も行ったり、『死んでもいいかも』『生きてもいいかも』のはざまでふらふらしたり、とできれば避けて通りたかった道を歩んできました。

 

今回は、そんな私の恋愛・結婚・性について、赤裸々にお伝えしていきます。

 

初体験での失敗と救ってくれたものも公開しちゃいます!

煙亜月の自己紹介を少し

ちなみにわたしはクリスチャンです。

 

妻がクリスチャンであったため、いっしょに礼拝へ通ううちに受洗しました。カトリックではないので洗礼名(ヨゼフとか二コラとか)はありません。そこはちょっと残念です。

 

普段は介護福祉士として、障害に理解ある通所介護施設にて勤務しておりましたが、昨冬にヘルニアを発症して緊急手術→退院後再発→介護職としては再起不能なまでに腰がやられました。

 

現在、通信制大学で社会福祉士を取得しようと情報収集をしています。

 

妻は1年半ほど前に自死しました。でもわたしはずっと指輪は外さず、つねにこころに妻を感じています。

 

妻との日々が救いだからです。

 

わたしを係留しているもやい綱という意味での。

 

 

 

 

精神障害当事者が語る恋愛について

ちょっと自己紹介が長くなりました。

 

これからは何回か分けて、表題の『障害者の恋愛・結婚・性』について、精神障害の当事者としてお話をしたいと思います。

(ここでは異性間カップルでのケースのみを取り扱います)

 

もういい歳ですし、捨てるほどの恥も外聞もありません。よって直接的な表現となります。この手の話題が苦手な方、特に男性視点の性に対して嫌悪感・恐怖感を抱かれる方には申し訳ないのですが、どうぞご注意をお願いします。

 

それでは、新米ライターで不案内な点もありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

なぜいま恋愛・結婚・性?

当たり前に享受しうるはずが障害によって抑圧されている、最たるものだからです。

 

もちろん障害者にはおしなべてそれらが不足している、と断言するつもりは毛頭ないです。ないのですが、障害を持ちながら恋愛・結婚・性の自由を得ることが(少なくとも自分には)かなりハードルが高いものでした。

 

出会いもなければ自信もない。恋をしても釣り合わないなと尻込みをする。第一、人と上手くしゃべれない。でも、ちょっとしたきっかけで仲良くなったり親密になったりすることはゼロではありません。

 

来たるべき『その日』に向けて、少しだけ知識を蓄えていてもよいのではないでしょうか。

 

 

 

抗うつ薬の影響で性機能も低下して

この際ですので正直に告白します。

 

初めてのセックスは散々でした。

 

というのも向精神薬、特に抗うつ薬の中には性機能を低下させる副作用が強いものもあり、挿入ですとか避妊具の装着などに支障をきたすことも場合によりあります、大いにあります。

 

それでやむなく挿入はせずにオーラルセックスや手指での愛撫に終始し、言葉にせずとも相手の女性にも(もしかして自分に魅力がないんだろうか……)と感じさせたのかもしれません。

 

そんなわたしの挿入を含むセックスには、ある”モノ”との出会いを待たねばなりませんでした。

 

性機能の低下を救ってくれたもの

それの名は、ED治療薬です。

 

とはいえ、駅裏で取引される回春剤でもありません。法外な値段のする危険な薬品でもないです。内科で問診票を書いて比較的かんたんな診察ののちに処方されるお薬です。ただし十割負担です。

 

2022年4月より厳しい条件付きで『不妊治療目的』なら、保険適用となりましたが、通常のセックス目的では十割負担のままです。

 

自由診療ですので料金はまちまちですが、まあ、そこそこの値段です。ED治療薬も種類がいくつかあります。最近では後発品も増えてきました。ご自身のライフスタイルに合わせてお選びください。

 

なんといいますか、その。。。

 

効きます。

 

性への不安は高かった

性へ消極的になるのは、男性も女性も同じ。

 

わたしは過去に焼身自殺を図り、自家で皮膚移植もしたので全身がケロイドのような見た目です。初めての女性には「半袖のとき腕見て予想がついて気にならなかった」といってもらえて、大きな救いとなりました。

 

セックスは障害も気持ちも想いも、何ひとつ隠すことなく行われる行為です。はっきりいって怖い、不安、苦手だ、という方も(その経験・未経験によらず)いらっしゃるかと思います。

 

赤裸々な姿をさらけ出すのですから、勇気も必要です。わかっております

 

セックスのその前に

わたしが妻とお付き合いをする前にしたことがあります。「性感染症(STD、STI)検査」です。

 

保健所で無料で実施されることも多く、おおむね尿と血液検査のみ、比較的早く結果が出ます。項目はHIVウイルスや梅毒、淋病など。主要なSTD(STI)は調べてもらえます(生理中の女性は検査可能な項目が少なくなります)。

 

「大切な人に変なもん移したらどうしよう……」と、交際すらまだなのに検査するとは意識高いというか石橋叩いて渡るというかなんというか。

 

でも、必要なことです。

 

 

障害に関わらず避妊具を携帯しましょう

ここから先は、障害の有無にかかわらず必要不可欠な、保健体育の時間です。

 

いうまでもないことですが、避妊具を『携帯』しましょう。

 

これは決まったお相手のいない方でも男女の別もなくして常識的に携帯しておくべきマナーであり必需品です。『今は持ってないから……』で済まされる話じゃありません。済まされなかったらみんなが泣きます。

 

恋愛対象の有無によらず、望まない妊娠、STDを防ぐ手立てがないからといって『NO』といい切れない場面も(本来あってはならないのですが)あります。

 

同時に、避妊具の装着法も事前に調べたり、練習したりしてマスターしておきましょう。異性愛者、同性愛者、両性愛者も関係なく必要となる常識です。

 

その場合、お財布に入れるのはNG。

 

あっという間に穴が開きます。

 

携帯するには避妊具単体で入れ、ほかの物との摩擦や衝撃を避けましょう。丈夫な入れ物、例えばアルミの名刺入れなどにティッシュなどでくるんで携帯するなりした方がまだリスクは軽いです(ゼロではありません)。

 

 

セックスは自己防衛

わたしたちは基本的に自己防衛で生きてゆかなければなりません。そして、残念なことに避妊具を着けてくれないパートナーもいるかもしれません。……

 

そうした場合、どうすればよいか。セックスは気持ちよさと同時に多大なリスクをはらむ行為です。

 

あなたの身を守るのはほかでもなくあなた自身です。

 

どんな理由があろうと、絶好のチャンスを逃したくなくとも、避妊具を着けてくれない人間はあなたを大事に思ってなどいない。

 

残酷なようですが、これだけは明言できます。

 

 

 

不安で身を委ねることも……

寄る辺なさからほとんど無作為に関係を持ってはすぐ壊れる、という方も見受けられました。

 

中には「自分を汚したいから」と、半ば自傷行為のように、大事な大事なご自分の身体を誰かにゆだねる方もいらっしゃいます。

 

大変痛ましく、ほかに方法はないのか、いつその行為はやめられるのか、などと沈痛な思いになります。

 

もしその方たちが今回の記事を読んでも、なんの足しにもならなそうで(つまり、この記事の内容を守りたくないという意思のある)無力感しかありません。

 

自分の身体を、自分が思うよりもっと強く大切に想ってくれる方が名乗り出てくれたら、あるいは少し見つめなおしてくれるんかもしれません。ただただ祈りをささげるのみです。

 

 

障害者の性にスポットを当てましたけど

今回はいきなりセックスについて語りました。面食らった方もいたかもしれません。

 

そもそもの前段階として「出会いがない」「奥手な自分を直したい」「職場・学校が恋のできる環境でない」などといった、恋愛、セックス、さらにその先に至るまでの障壁はそれこそごまんとあります。

 

初回のこの記事では「これだけは守らないと大変なことになる」へスポットを当てて書きました。恋も愛もセックスも、危険はつきものです。

 

次回以降、障害者の『恋愛』やそれにまつわるこまごまとしたお話――恋バナができればと思います。

 

それでは――それまでは、お元気で。

 

▼参考▼

精神障害者が語る恋愛・結婚・性についてシリーズ

 

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煙亜月

15歳で入院中の精神科病院にて焼身自殺企図(70%熱傷)。計8回の全麻下植皮術・熱傷再建術をおこなう。自家移植が不可能となり、通信制高校入学。看護大学に事実上2浪し入学するも中退。B型作業所にて労作しながら精神科入退院を繰り返し、障害者枠で団体職員。契約期間満了で離職の直後に結婚。障害者枠で介護施設に就職。在職5年目ほどで介護福祉士試験合格。妻が投身自殺企図(既遂)し、自らは腰椎椎間板ヘルニアで介護施設退職。今後デスクワークで食うべく社会福祉士・精神保健福祉士の取れる福祉系通信制大学に入学。在学期間中の生計を立てるための職探しも並行しておこなっている。


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15歳で入院中の精神科病院にて焼身自殺企図(70%熱傷)。計8回の全麻下植皮術・熱傷再建術をおこなう。自家移植が不可能となり、通信制高校入学。看護大学に事実上2浪し入学するも中退。B型作業所にて労作しながら精神科入退院を繰り返し、障害者枠で団体職員。契約期間満了で離職の直後に結婚。障害者枠で介護施設に就職。在職5年目ほどで介護福祉士試験合格。妻が投身自殺企図(既遂)し、自らは腰椎椎間板ヘルニアで介護施設退職。今後デスクワークで食うべく社会福祉士・精神保健福祉士の取れる福祉系通信制大学に入学。在学期間中の生計を立てるための職探しも並行しておこなっている。

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