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視覚障害者の生活を便利にするグッズを学生が開発!デコペタシール開発秘話をインタビュー

  • 最終更新日:

大学生が視覚障害者の生活を便利にするグッズを開発されたということで、開発秘話をインタビューをさせていただきました。

 

なんと、Sカレという学生のプレゼン大会の「社会課題を解決する印刷製品」というテーマで優勝された企画。

 

開発されたグッズは、誰でも触ってわかる識別シール「凸ペタシール」です。

 

日野
福祉の大学でもない大学生が、なぜ視覚障害者にまつわる商品を開発されたのか?そして、障害当事者と関わってみた心境の変化・商品化による反響など開発秘話を赤裸々に語っていただきました。

法政大学 西川英彦・本條清一郎ゼミの学生が開発

今回ご紹介する「凸(デコ)ペタシール」を開発されたのが、法政大学の経営学部の西川英彦・本條清一郎ゼミの

 

  • 増山由羅さん
  • 平本裕也さん
  • 内田彩都さん
  • 宮越萌実さん

 

の4名からなるチーム『凹ni-Que(ユニーク)』。

 

ユニークの皆さん

ユニークの皆さん

 

日野
では、さっそくインタビュー本編にいきましょう!

 

動画でも見れますので、お好きな方でご覧いただければと思います。

 

 

視覚障害者の便利グッズを開発

日野
今回は特別対談と言う事で学生の皆さんをお呼びしております。

 

法政大学の経営学部の西川英彦・本條清一郎ゼミのチームの名前が凹ni-Que(ユニーク)の4名の皆さんに今日はお越しくださいました。ありがとうございます。

 

ユニーク
よろしくお願いいたします

 

日野
何で学生の皆さんをお呼びしたのかと言いますと、「Sカレ」という実際に商品化を目指す大学ゼミ対抗の商品企画の全国大会で優勝されたからです。

 

そのテーマが、『社会課題を解決する印刷製品』で、企画された商品が、「視覚障害者にまつわる商品」なのです。

 

ちなみにSカレというのは、どんな大会なのですか?

 

ユニーク
Sカレという大会は、実際に商品化を目指す大学のゼミ対抗のインターカレッジです。

 

Sカレ2020は25大学29ゼミ、計403名の大学3年生がゼミ対抗で7つのテーマに対して商品企画をFacebookで公開して、いいねで支持を集め、コメントで改善してそこから発売を目指す大会となっております。

 

2020年12月6日にオンラインで冬カンと言う商品化の権利を最終プランで競い合って、私たちは、去年の冬カンで総合優勝をしました

 

私たちのゼミは法政大学経営学部にあるゼミで、主にマーケティングであったりとか商品企画を学んでおります。

 

日野
ありがとうございます。

 

 

貼るだけで識別できるデコペタシールとは?

日野
早速なんですけれども、多分一番みなさんが興味を持っているその商品についてですよね。

 

実際に優勝された商品が視覚障害にまつわる商品ということですが、どういった商品なのでしょうか?

 

ユニーク
まず、私達の商品の名前は、「凸(デコ)ペタシール」という名前です。

 

これは、視覚障害者の方であったり、目が不自由な方という人達が同じ形をしたものの識別が出来ないと言う視覚障害者の声から生まれた商品になっています。

 

印刷技術で作り出した6種類の手触りのシールで、貼るだけで識別が出来る商品になっております。

 

デコペタシール

 

ユニーク
この商品のポイントは、この3つになっております。

 

デコペタシールのポイント

 

誰でも簡単に貼れる

ユニーク
1つ目がだれでも簡単に貼れる。詳しくご説明いたしますと、テープを引っ張るだけで取り出す事が出来るデザインを採用しております。

 

シールを剥がしづらいという視覚障害者の方々の声から、このようなデザインを採用させていただきました。

 

これによりシールが1枚づつ出てくるので、シールを剥がす手間というのがなくなるという風に考えております。

 

 

わかりやすいデザイン

ユニーク
2つ目のポイントは、わかりやすいデザインです。

 

これは私たちも知らなかったのですが、点字の識字率が1割程度というのをこの活動を始めて知りました。

 

だれでも使えるように点字ではなくて、模様の方がわかりやすいよねというところで、点字ではなく、触ったときに簡単にわかるような6種類の手触りパターンを今回の商品に採用致しました。

 

様々なものに貼れる

ユニーク
3つ目のポイントは、様々なものに貼れるというところです。

 

せっかくこのシールがあるなら、色々なところに貼りたいという声がありましたので、撥水加工であったり強粘着ラベルを採用することで剥がしにくいラベルにしております。

 

実際には色々な使い方を想定しておりまして、調味料であったり薬であったりカードであったり、リモコンであったり、似たような形のものに色々貼って頂けるかなという風に考えております。

 

 

日野
ありがとうございます。

 

本当に視覚障害者の方にとって、すごい便利なものなのかなと思いますし、暗闇とかでものを探したい時とか視覚障害の方でなくてもこういうのもあったら便利なのかなと思いました。

 

あとは、視力が弱まっている高齢の方であったりとか色んな方々にとっても便利なものになりそうですね。

 

なぜ視覚障害の社会課題に着目したのか?

日野
福祉の大学ではないし専門も福祉ではないと思いますが、なんで視覚障害にまつわるものに選んだのですか?

 

ユニーク
まず、社会問題を解決する印刷製品という事で、何が何が社会課題なんだろうというところからスタートしました。

 

その時にチームメンバーの増山が、障害者の方がレジでカードを見つけられずにレジ前で広げていて困っているというところを発見したんです。

 

この小さい日常の困ったというのも視覚障害者にとっては、社会課題であったりすごい不便だなと感じる事ではないかという気づきから、実際に視覚障害者の声を取ったりして自分達の暮らしの中でも社会課題なんだという納得感を持ってはじめました。

 

日野
普段の生活からこういった社会課題を見つけたんですね。

 

コロナ禍での対応

日野
障害がある方々との接点というのか、関わりがない中での開発になったと思うんですけれども、これちょっと大変だったなぁみたいなこととかって何かありました?

 

ユニーク
元々馴染みがなくて、視覚障害者の方が中々いなかったことに加えて、コロナ禍という事で、直接会いにいけなかったことですね。

 

そういった視覚障害者の方と、コロナ禍で出会うというのが結構大変な点ではありました。

 

日野
視覚障害となると、オンライン通話でも難しい方が多いですからね。

 

でも、この活動の中で色んな方にヒアリングとかもされたんですよね?

 

インタビューする学生

 

ユニーク
そうですね。盲学校であったりとか、あとは視覚障害者の方を積極的に採用している特例子会社の方に連絡をしたりとか、様々な場所にアポイントを取らせて頂きました。

 

日野
地道に生の意見も取り入れられてすごいなって思います。

 

活動をしてきてよかったこと

日野
この活動をして多分、新しい分野なのでいろんな発見があったりとか、これやってみて良かったなぁみたいなこととかってありましたか?

 

ユニーク
良かったこととしては、コロナ禍でオンラインだったからこそ全国各地の当事者の方と出会うことができて、視野を広げることが出来たってことが1点良かったなと思います。

 

後はこの活動自体を当事者の方とたくさんお話ししていく中で、活動自体がうれしいとか、なかなか理解されない視覚障害者の生活を大学生が発信してくれることがうれしいとか、「ありがとう」っていう言葉をいただけたことです。

 

商品だけじゃなくてこの活動を感謝されること、すごい嬉しかったです。

 

日野
そうですよね。こういった活動ってなかなか一般の大学だったりとかでは携わる機会がないので、当事者にとってもですけれども、福祉に関わる自分も嬉しいです。

 

障害者と接してからの気持ちの変化

日野
もう1つちょっとお伺いしたいのが、多分これまで障害当事者であったりとか福祉とかに携わる機会っていうのがほぼなかったと思います。

 

実際にこの商品を開発するにあたって、いろんな当事者の方とか福祉の方々と接してみて、接する前と接してみた後の気持ちの変化があれば、学生の率直な意見聞きたいですね。

 

ユニーク
当事者の方々と関わる前というところに関しては、「正直なところ詳しいことがわからない。」というのが本音でした。

 

身近にいる存在ではなかったので、自ら知りに行こうともあまり思えてなかったっていうところもありますし、街中で見かけても声をかけようっていう風には思えなかったかなと正直なところ思います。

 

でも、この活動を通じて当事者の方々とたくさん関わる中で、皆さん本当に温かくて、自分が抱えている障害に対してもすごい前向きにとらえて、前向きに生活しているなっていうことを感じました。

 

実際私たちの活動に対して積極的に背中を押してくれたり応援してくれたり、インタビューした後も積極的に関わってくれたりというところで、すごいたくさん温かく応援してくれたなというところもあります。

 

見えていないことを楽しんでいる姿

ユニーク
また、お話しをする中で見えないこと、見えづらいことをすごい楽しんでいる声が多かったんです。

 

例えば私たちが印象に残っているのは、おにぎりの具材選びとかレトルトカレーであったり、スパゲッティのソースの味って見えないからわからないのを、楽しみながら運試しのように選んでいるんだっていう話を聞いたりして、それをすごい楽しそうに話していただいたんですよね。

 

だから、見えないこともポジティブに捉えて楽しんでいるというところを私たちは感じることができて、印象がすごく変わりましたね。

 

関わる前は「どんな世界なんだろう?」ぐらいしか思わなかったんですけれども、実際に関わってみて、こんなに明るくて優しいというのをすごい感じられたかなと思っております。

 

日野
率直なご意見ありがとうございます。

 

そうですよね、関わってみないとわかんない部分って言うのがあると思いますので、その点でもウェルサーチでは、福祉に関わってない人でも認知できるような活動もしておりますので、皆さんのような若者がこういった活動をしてくれることは、すごい嬉しいと思です。

 

視覚障害者からの反響

日野
あと、先ほどもちょっとチラッとあったかと思うんですけど、当事者の方々からこういう「活動してくれてありがとう!」っていう声もあったとおっしゃっていましたが、この活動を通して反響みたいなことって何かありましたか?

 

ユニーク
私たちの商品や活動に関しては、本当にとても共感していただいたし、積極的に皆さんに協力してもらいながら感謝してもらいながら進めてきたなという風に感じております。

 

その中でも印象的だったのは、自分たちの生活の中で困っていることだったけど、自分でも気づかなかった内容だった。でもやっぱり当たり前に困っているよねみたいな、その所に気付かせてくれたみたいな声を、一番最初に言われました。

 

感想

 

ユニーク
こういう反響の声っていうのは、やっぱり僕たちも一番最初の方に言われた言葉だったんですけど、胸に響きました。

 

「これは頑張っていかなきゃな!」っていうのをとても印象深く残っているので、反響というか、僕の思い出みたいな話になってしまったんですけれど(笑)

 

日野
いやーいい反響があったのですね。この経験をぜひ今後の活動とかに活かしていただけでばと思います。

 

視覚障害者の方たちと一緒に創りあげたい

日野
あと最後にですね、今回開発されて今後の目標って、どんな構想があるのですか? 

 

ユニーク
今後の目標としましては、より多くの人の手助けになるような商品を作っていきたいと思っています。

 

今後もたくさんの視覚障害者の方と一緒に共に、この商品を作り上げていくというのが現在の目標となっております。

 

心から感謝をしてもらえるような商品を作りたいっていう思いがあるので、今後もたくさんの方と関わって、この商品を育てあげていきたいなという風に思っています。

 

日野
ありがとうございます。ちなみにこれってまだブラッシュアップとかもして行く予定なんですか?

 

ユニーク
そうですね。今の商品開発の段階では試作品を今作っておりまして、それをもとに視覚障害者の方に実際に使っていただいて、そこでもらったフィードバックをもとにどんどん改良を重ねていくという段階になっております。

 

日野
はい、じゃあまたあれですよね、視覚障害者の方とかの意見をどんどん欲しいって感じですか?

 

ユニーク
そうですね、これからどんどん取り込んでいきたいので、まだまだ意見頂きたいなという風に思っております。

 

日野
みんなで商品を良くしていこう流れが作れればより良い商品ができあがるのかなって思いますので、ぜひ観てくださっている読者の方々も協力していただければ幸いです。

 

ユニーク
よろしくお願いいたします。

 

最後に

もっと便利なグッズにしていくために

日野
最後に伝えたいことがあるみたいなの、もしあれば。なければ大丈夫ですけど

 

ユニーク
私たちは視覚障害者の方と一緒にこの商品を今作っている段階なので、こういう活動してるっていうのを多くの方に知っていただきたいです。

 

そして、まだまだ情報が足りないと思っているので、ぜひご協力であったり支援というものをしていただけたらなという風に思っております。

 

日野
はい、ありがとうございます。今日はですね、いろいろと素晴らしいお話しを若者から聞けて、私もすごい元気をもらいましたね。

 

ぜひ、一緒に協力し合って商品化も進めていければと思います。ありがとうございました。

 

ユニーク
ありがとうございました。

 

 


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日野信輔

株式会社Nextwel代表取締役。Welsearch編集長。ソーシャルビジネスに特化したWebマーケター。障害者プロデュースや福祉事業所の工賃アップや収益を継続的にあげていくための伴奏支援などしております。詳しいプロフィールはこちら→日野信輔


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