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ヒルコ神は障害者でえびす様の由来だった?富や福は障害から生まれたという説!

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先日、株式会社LIFEクリエイトの代表である重度身体障害者で車椅子ユーザーの山口和宏さんと話をしているときに、聞いた話をぜひこちらでもシェアしたいと思います。

 

それは、障害者にまつわる日本神話のお話です。あなたは、日本で1番最初に夫婦の神から生まれた神様をご存知でしょうか?その神様とは、ヒルコ神という神様です。

 

実は、ヒルコ神とは障害者として生まれた未熟児だったのです。そして、そのヒルコ神が商売繁盛や福の神とも言われている「えびす様」とも関係があったのをご存知でしょうか?

 

今回は、障害者や福祉にも関わるヒルコ神とえびす様との関係をお伝えしていきます。なぜ、えびす様が「商売繁盛や福の神」と言われるようになったのかの背景も考察させていただきました。

ヒルコ神とは未熟児の障害者で捨てられた?

日本の神話に関わることなので、難しい名前が出てくるかと思いますが、できる限り簡単に説明します。ヒルコとは、イザナギ(男神)とイザナミ(女神)との間に生まれた1番最初の神様なんです。

 

しかし、女神であるイザナミから先に男神のイザナギを誘ったことにより、骨のない不具の子に生まれました。つまり、障害を持って生まれたのです。

 

そのせいで、葦の舟に入れられてオノゴロ島から海へ流されてしまいました。日本書紀でも同じようなことが書かれております。

 

三歳になっても立つことができなかったので、天磐櫲樟船(あめのいわくすふね)に乗せて風のまにまに放ち棄てた。

引用:日本書紀

 

その後、海に流されたヒルコは、摂津国(せっつのくに)の西宮に漂着することになりました。西宮神社は、エビス信仰本拠地であり、西宮の人びとはヒルコ命を大事に育てあげ、「夷三郎(えびすさぶろう)殿」と呼んでいました。

 

それが、後に

 

  • 夷三郎大明神
  • 戎大神

 

として、祀られるようになったと言われております。このようにして、ヒルコ命はエビス神と言われるようになったのです。

由来は諸説あります。

 

ちなみに漢字も、

 

  • 蛭子(ヒルコ)
  • 蛭子(えびす)

 

で一緒ということもその名残りだそうです。

 

こちらの記事を動画でも説明しておりますので、お好きな方でご覧ください。

 

【ヒルコとえびすの関係性】

 

ヒルコ神とえびす様の関係

これからお伝えすることは、山口さんも想像のお話とおっしゃっていましたが、上記のことや福祉・障害のことを考えると、えびす様の由来が妙に納得できた話ですので、お伝えします。

 

それは、こんなお話です。この世の中も不便なところを改善しようという想いから、事業というものは生まれてきます。その不便なところに気付きやすいのが、障害者なのです。なぜなら、健常者では気づきにくいバリアが障害者には、気づきやすいからです。

 

例えば、駅はバリアがたくさんありました。駅のエレベーターやスロープなども障害者のために作られましたが、今は、ベビーカーを押している方や高齢者など、多くの方に役に立っています。むしろ、健常者の方も階段を使わずにスロープを使っているケースをとても多く拝見しますね。

 

その障害(不便なこと)を解消していき、世の中に価値を提供していけば、みんなから喜ばれて、その対価として富や福(幸せ)が生まれてきますね。

えびす様は世の中の不便さを解消していった?

障害者だったえびす様は、その多くの不便さに気付くことができ、それを改善していったことから、世の中に多くの価値を提供していったのです。多くの人の役に立った結果、多くの富や福を得た。だから、えびす様は

 

  • 商売繁盛の神様
  • 福の神様

 

と言われているのではないか?とおっしゃっておりました。

 

 

かくいう福祉も幸せ・豊かさというのが、語源になっていますからね。もちろんこれは仮定の話なのですが、妙に納得できましたので、こちらでもシェアしていきました。

 

関連:日本の福祉の始まりと歴史の豆知識!原点を知り生活に活かそう!

 

編集後記

いかがでしたでしょうか?えびす様がもともとは障害者だったという説は、自分も初めて知りました。このように障害をマイナスな部分で捉えてしまったら、最初のイザナギイザナミのように思ってしまうかもしれません。

 

しかし、障害をプラスの面で見れば、ヒルコ神がえびす様と言われたように、より多くの人に価値を提供できるようになり、結果として、幸せになっています。

 

もちろん、これは神話の中の物語なので、すべてがこのようにいくとは限りません。しかし、障害をマイナス的に考えるのではなく、強みとして考えていけば、より一層、世の中に価値を提供できるようになるのではないでしょうか?

 

「障がいを味方に社会イノベーションをしよう」というLIFEクリエイト様の理念もとても素晴らしく、えびす様のようにより多くの不便さを解消していけるよう、自分も応援していきます。

 

LIFEクリエイト様のHPはこちらになります。
→ 株式会社LIFEクリエイト

 

当サイトでは、『障害者』と記載しておりますが、LIFEクリエイト様の理念は、事業所の理念そのままの文字で記載しております。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのご意見や感想などもぜひお聞かせいただけますと幸いです。

 

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日野信輔

日野信輔

株式会社Nextwel代表取締役。Welsearch編集長。ソーシャルビジネスに特化したWebマーケター。障害者プロデュース・福祉事業所やNPOの伴奏支援などしております。得意分野:工賃アップ/障害者の仕事づくり/集客。詳しいプロフィールはこちら→日野信輔


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