介護業界と聞くと
- キツい
- 成り手がいない
- 給与が安い
などというマイナスイメージがつきまといます。
実際の介護業界を見ていないでの偏見の多さ。
そのような実情に対して、実際に介護に携わりながらYouTubeで介護業界の現状を訴える方がいらっしゃいます。
今回は現役介護に携わりながら介護系YouTuberとしても活動されています『犬屋敷』さんにお話をうかがいました。
YouTubeで活動することになったきっかけや、介護の現状などについてお伝えできればと思います。
お好きなところからお読みください
介護系YouTuber犬屋敷さんについて
高校に入学するも、徐々に昼夜逆転し半不登校状態となる。また、地元の悪い友達とつるむようになり、連日悪さをしては警察にお世話になる日々を過ごしてました。 ある日、「自分はこのままで良いのか?」と考えるようになり、昔から子どもが好きな事もあり保育士を目指して専門学校に進学。専門学校で障がい者施設へ実習に行った事をキッカケに、障がい福祉の道を目指す事に…。 某社会福祉法人に入社し、障がい児支援を4年経験し、入社5年目から同施設で事業責任者を任される。入社7年後、介護福祉士を取得し居宅介護事業でサービス提供責任者兼主任として経営にも携わり2年目には収益倍増を達成。 そんな中、福祉業界の在り方や福祉業界の明るい未来の為、YouTube活動を開始。 YouTubeでは、福祉の現状をリアルに発信。障がい福祉に関する講座や日常、福祉に関する時事ニュース等、介護に関する情報を幅広く発信しています。
動画での自己紹介もあります。
障害者施設への実習がキッカケで福祉の道へとありますが、実習の時にどのような事を感じて目指すことを考えたとか、何か具体的なエピソードなどありましたか?
耳が聞こえ無い子、目が見えない子等、コミュニケーションを取る事が難しい子にも施設の職員は難なく会話が出来ていた姿を見て、率直にスゴイな。と思った事がキッカケです。 自分も可能性を広げてあげたいなと。
介護系YouTuberへの道
そこがなぜ変わらないのか?リアルを正直に伝えて、改善しなければ変わらないと思った事。そして何より多くの人に現状を知って貰う必要があると考えた時に、YouTubeしか無いなと思いました。
実際に動画では具体的にどのようなお話をなされているのでしようか?
例えば、介護で働いている人は、虐待や不適切なケアを実際目の当たりにした事がある人も多いと思います。 また、現場で役に立つ知識。具体的には、資格の取得方法や書類作成の方法、加算関係や仕組み等。 今後は、一般の方も見やすいランキング動画や介護職の日常等も動画にしていく予定です。
実際外からみて介護の現場の実情や問題点はわからない部分が大きいと思うので。後問題点だけではなく、実際にどのような仕事なのか純粋に興味を持ってもらうのポイントですね
犬屋敷さんの動画
介護の職場によって反応も変わる
それを聞くとやはり職場によって格差がある事を痛感しますねww 後は、利用者さん?だと思いますが、「障害を持って無い人には分からない」的なことを言われた事がありました。これを聞いてまだまだ職員と利用者の間にも大きな壁があるんだな。と改めて感じました。
一般の企業もかなり違いがあるりますし、介護もまた同じなんですね。 障害がある方とない方との考え方の違いに関しては、やはり分かって欲しいという気持ちの強さもありますし、そこは少しずつ壁を取りはらっていく必要がありますね。
介護業界の現状
自分達もいずれ介護が必要になる日が来ると思いますが、なり手が居なければ介護が受けたくても受けれない状況になりかねません。それは皆困ると思います。 低賃金や職場環境、イメージアップ等、課題は山積みですね…
特にヘルパーだと、子どもがいる方の就労は勤務時間帯的に働きやすい。とは言えないですからね…。
後、時間帯についても人手がいないので希望の時間帯に働くなどの自由が少ないといった感じでしょうか?
ただ、サービスを提供している時間帯は、人員的に少し余裕が無いと厳しいので、勿論職場によって格差もありますが。 介護でも、夜勤がある仕事、日中系、夕方以降がメイン等、コアタイムがそれぞれあるので、職種を理解して選べば、むしろ働きやすいかもしれません。
介護のキツさもリアルに語る
冷房が効いた部屋で介助してても汗はかきますから、風呂場はヤバいです… 精神的には、やはり人間関係ですかね。利用者さん、保護者さんは勿論ですが、職員同士で意見が合わない時もあるので、色々な人に気を使う必要があるからですね…
どうしてもその辺りは環境的に仕方ない部分が大きいですし、精神的にはどこでもそうだとはいえ、特にさまざまな環境におかれている人たちの中での関係はより一層気を遣いますね。 職員の皆様もそれぞれ理想ややり方は違うでしょうし。そして介護業界にしてよかったと思う点はありますか?
特に手のかかる方と言うか、敬遠しがちな方が徐々に関わっていく中で変わっていく姿を見る事にやりがいを感じます。
これからに向けて
単に安いと言うより、評価基準が曖昧な職場も多く、仕事量や幅広い仕事をこなせる職員とそうで無い職員がさほど給料が変わらない。仕事で評価されづらい部分があると思います。 必要不可欠な仕事のはずですが、そんな感じでは長く続けようという気持ちも薄れてしまう。 ベースアップは勿論ですが、明確な評価基準を設けて、働く側もモチベーションが上がるような仕組みを業界全体で取り組んで欲しいですね。
インタビューを終えて
普段漠然と「キツそうだな」としか感じていなかった介護業界。表面的な情報と実情はやはり違うものだなとあらためて感じさせていただきました。
お伝えしました通り犬屋敷さんはYouTubeにて積極的に介護や福祉の現状について積極的に発信なさっています。
ぜひこれを読んでいらっしゃる方はチャンネル登録などしていただき応援していただければ幸いです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
介護系YouTuber カリスマヘルパー『犬屋敷』さん
YouTubeチャンネル:介護系YouTuber カリスマヘルパー『犬屋敷』
Twitter:介護系YouTuber カリスマヘルパー『犬屋敷』
久田 淳吾
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