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介護の実情をもっと知って欲しい【介護系YouTuber】カリスマヘルパー『犬屋敷』さんインタビュー

  • 最終更新日:
犬屋敷アイキャッチ

介護業界と聞くと

 

  • キツい
  • 成り手がいない
  • 給与が安い

 

などというマイナスイメージがつきまといます。

 

実際の介護業界を見ていないでの偏見の多さ。

 

そのような実情に対して、実際に介護に携わりながらYouTubeで介護業界の現状を訴える方がいらっしゃいます。

 

今回は現役介護に携わりながら介護系YouTuberとしても活動されています『犬屋敷』さんにお話をうかがいました。

 

YouTubeで活動することになったきっかけや、介護の現状などについてお伝えできればと思います。

介護系YouTuber犬屋敷さんについて

ジュン
ではまず自己紹介からお願いいたします。

 

犬屋敷
1990年生まれ。中学時代に不登校となり、約1年引きこもりを経験。

 

高校に入学するも、徐々に昼夜逆転し半不登校状態となる。また、地元の悪い友達とつるむようになり、連日悪さをしては警察にお世話になる日々を過ごしてました。

 

ある日、「自分はこのままで良いのか?」と考えるようになり、昔から子どもが好きな事もあり保育士を目指して専門学校に進学。専門学校で障がい者施設へ実習に行った事をキッカケに、障がい福祉の道を目指す事に…。

 

某社会福祉法人に入社し、障がい児支援を4年経験し、入社5年目から同施設で事業責任者を任される。入社7年後、介護福祉士を取得し居宅介護事業でサービス提供責任者兼主任として経営にも携わり2年目には収益倍増を達成。

 

そんな中、福祉業界の在り方や福祉業界の明るい未来の為、YouTube活動を開始。

 

YouTubeでは、福祉の現状をリアルに発信。障がい福祉に関する講座や日常、福祉に関する時事ニュース等、介護に関する情報を幅広く発信しています。

 

動画での自己紹介もあります。

 

ジュン
ありがとうございます。

 

障害者施設への実習がキッカケで福祉の道へとありますが、実習の時にどのような事を感じて目指すことを考えたとか、何か具体的なエピソードなどありましたか?

 

犬屋敷
キッカケに関しては、お恥ずかしい限りですが、実習に行くまで、障がい者施設の存在も知らないぐらい無知でした。

 

耳が聞こえ無い子、目が見えない子等、コミュニケーションを取る事が難しい子にも施設の職員は難なく会話が出来ていた姿を見て、率直にスゴイな。と思った事がキッカケです。

 

自分も可能性を広げてあげたいなと。

 

ジュン
私もそうでしたが、障害者施設などは関わりがないとそんなものがあるのかくらいの認識になる傾向はありますね。

 

介護系YouTuberへの道

ジュン
犬屋敷さんはYouTubeにて福祉の問題などに関して発信なさっておりますが、YouTubeで発信しよう!と思ったきっかけなどありますか?

 

犬屋敷
介護と言えば、世間一般的にキツい、給料が安い等、マイナスイメージが中々払拭されません。

 

そこがなぜ変わらないのか?リアルを正直に伝えて、改善しなければ変わらないと思った事。そして何より多くの人に現状を知って貰う必要があると考えた時に、YouTubeしか無いなと思いました。

 

ジュン
障害者施設のこともそうですが、実際に関わりがないと一般的なメディアなどで流れる情報だけで判断されてどうしてもマイナスイメージがつきまとうのはたしかに現状だなと感じます。

 

実際に動画では具体的にどのようなお話をなされているのでしようか?

 

犬屋敷
YouTube活動についてはとにかく、リアルを伝えていきます。

 

例えば、介護で働いている人は、虐待や不適切なケアを実際目の当たりにした事がある人も多いと思います。

 

また、現場で役に立つ知識。具体的には、資格の取得方法や書類作成の方法、加算関係や仕組み等。

 

今後は、一般の方も見やすいランキング動画や介護職の日常等も動画にしていく予定です。

 

ジュン
私も動画拝見させていただいていますが、やはり生の声で現場の方が発信されているからこそのリアルが確かに伝わってきます。

 

実際外からみて介護の現場の実情や問題点はわからない部分が大きいと思うので。後問題点だけではなく、実際にどのような仕事なのか純粋に興味を持ってもらうのポイントですね

 

犬屋敷さんの動画

 

介護の職場によって反応も変わる

ジュン
YouTubeを始めてからさまざまな方が視聴なされていると思いますが、このような話題に対して特に反応が多かったとか、こんな反応があったとか、印象的なコメントがあったなどはありますか?

 

犬屋敷
意外と「ウチの職場は大丈夫です!」という方も多いです。

 

それを聞くとやはり職場によって格差がある事を痛感しますねww

 

後は、利用者さん?だと思いますが、「障害を持って無い人には分からない」的なことを言われた事がありました。これを聞いてまだまだ職員と利用者の間にも大きな壁があるんだな。と改めて感じました。

 

ジュン

一般の企業もかなり違いがあるりますし、介護もまた同じなんですね。

 

障害がある方とない方との考え方の違いに関しては、やはり分かって欲しいという気持ちの強さもありますし、そこは少しずつ壁を取りはらっていく必要がありますね。

 

介護業界の現状

ジュン
介護業界に関しての問題点を日々訴えられていらっしゃいますが、あらためて知って欲しいことはなんでしょうか?

 

犬屋敷
やはり、1番問題なのが、ヘルパー高齢化問題でしょうか。

 

自分達もいずれ介護が必要になる日が来ると思いますが、なり手が居なければ介護が受けたくても受けれない状況になりかねません。それは皆困ると思います。

 

低賃金や職場環境、イメージアップ等、課題は山積みですね…

 

ジュン
高年齢化の問題ですが、やはり現状ですと「低賃金でキツい仕事なので入ってこない、入ってきても辞められる方が多い感じでしょうか?

 

犬屋敷
そうですね。おっしゃる通りだと思います。他にも色々と少子高齢化だとか、働く時間帯等、様々な原因が考えられます。

 

特にヘルパーだと、子どもがいる方の就労は勤務時間帯的に働きやすい。とは言えないですからね…。

 

ジュン
業界の問題について色々細かくお伺いいたします。キツいイメージ=成り手がいないのでどうしても人手不足のしわ寄せで長時間労働が必須なイメージを私は感じるのですが、その辺りはどうでしょうか?

 

後、時間帯についても人手がいないので希望の時間帯に働くなどの自由が少ないといった感じでしょうか?

 

犬屋敷
意外かもしれませんが、介護は意外と時間の融通が効く職種なんです。

 

ただ、サービスを提供している時間帯は、人員的に少し余裕が無いと厳しいので、勿論職場によって格差もありますが。

 

介護でも、夜勤がある仕事、日中系、夕方以降がメイン等、コアタイムがそれぞれあるので、職種を理解して選べば、むしろ働きやすいかもしれません。

 

ジュン
その辺りに関しては事業所にもよりますし、選択次第といったところですね

 

介護のキツさもリアルに語る

ジュン
キツいと言われている介護業界ですが、具体的にどのようなキツさがありますか?

 

犬屋敷
肉体的には、夏場の入浴介助がダントツでキツいですねww

 

冷房が効いた部屋で介助してても汗はかきますから、風呂場はヤバいです…

 

精神的には、やはり人間関係ですかね。利用者さん、保護者さんは勿論ですが、職員同士で意見が合わない時もあるので、色々な人に気を使う必要があるからですね…

 

ジュン
肉体的なのは具体的になんとなく想像つきますね…

 

どうしてもその辺りは環境的に仕方ない部分が大きいですし、精神的にはどこでもそうだとはいえ、特にさまざまな環境におかれている人たちの中での関係はより一層気を遣いますね。

 

職員の皆様もそれぞれ理想ややり方は違うでしょうし。そして介護業界にしてよかったと思う点はありますか?

 

犬屋敷
ありきたりですが、なんだかんだで「ありがとう」とか人から感謝される事がやはり1番ですね!

 

特に手のかかる方と言うか、敬遠しがちな方が徐々に関わっていく中で変わっていく姿を見る事にやりがいを感じます。

 

ジュン
やはり人と人との繋がりが大切であるからこその「ありがとう」ですね。

 

これからに向けて

ジュン
最後にお伝えしたいことがありましたらお願いいたします。

 

犬屋敷
介護はやはり賃金の問題があります。

 

単に安いと言うより、評価基準が曖昧な職場も多く、仕事量や幅広い仕事をこなせる職員とそうで無い職員がさほど給料が変わらない。仕事で評価されづらい部分があると思います。

 

必要不可欠な仕事のはずですが、そんな感じでは長く続けようという気持ちも薄れてしまう。

 

ベースアップは勿論ですが、明確な評価基準を設けて、働く側もモチベーションが上がるような仕組みを業界全体で取り組んで欲しいですね。

 

ジュン
ありがとうございました。これからも大変なお仕事かと思いますが無理をなさらずがんばっていただければと思います。

 

介護をする人

 

インタビューを終えて

普段漠然と「キツそうだな」としか感じていなかった介護業界。表面的な情報と実情はやはり違うものだなとあらためて感じさせていただきました。

 

お伝えしました通り犬屋敷さんはYouTubeにて積極的に介護や福祉の現状について積極的に発信なさっています。

 

ぜひこれを読んでいらっしゃる方はチャンネル登録などしていただき応援していただければ幸いです。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

介護系YouTuber カリスマヘルパー『犬屋敷』さん

YouTubeチャンネル:介護系YouTuber カリスマヘルパー『犬屋敷』

Twitter:介護系YouTuber カリスマヘルパー『犬屋敷』

 

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久田 淳吾

発達障害(ADHD・ASD)と吃音を抱える40代男性。今まで発達障害の事は知らずに生きてきたが、友人の話を聞いて自分にも当てはまる事が多すぎる事を実感し、病院にて診断を受けると見事に発達障害との認定を受ける。自分に何ができるかと考えた時、趣味の写真でプロの先生に話を聞く機会があり、吃音が強く出ていたことに気がついた先生が『君は吃音持ちだね。だったら吃音の方の気持ちがわかるはず。それを活かして吃音の方の気持ちがわかるカメラマンになったらどうか』という言葉を思い出し、発達障害者として同じ気持ち、舞台に立てる人間として趣味のカメラ、動画編集技術を活かして情報発信をする事を決意。


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