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障がいのある方が住み慣れた里山に、地域初となる就労支援施設をつくりたい! NPO法人「みち」の挑戦

里山クラウドファンディング

1.通える場所がない! 中山間地域に暮らす精神障がい者と家族の悩み

 

NPO法人「みち」は愛知県豊田市足助地区を拠点に、山間地域に暮らす精神障がいの方を支援しています。2017年にデイサービス型地域活動支援センター「畦道」、2019年に相談支援事業所「軌跡」を立ち上げて運営しています。

 

代表の今枝美恵子さん(右)副代表の鈴木悠太さん(左)

 

当時、この地域には障がいのある方が通える福祉事業所がありませんでした。利用者さんは調子が悪い時だからこそ相談に行きたい時もある。一方で、どの事業所も車で30分以上かかる場所にあり、課題に感じていました(今枝さん)

 

前職の精神科病院では、入院した方の退院後の生活をサポートする仕事をしていました。山間地域に住んでいる方が緊急入院となると、なかなかサービスが整えられない。岐阜県や長野県の福祉事業所に通っている方もいて、県をまたぐ福祉サービスは有料となってしまう。山間地域の患者さんが治療を受けるために、市街地の病院近くへ引っ越すこともありました。(鈴木さん)

豊田市内の医療機関(2021年1月現在)

豊田市内の就労支援事業所(2021年1月現在)

 

大学の同窓生だった今枝さんと鈴木さん。山間地域での支援を目指して、2014年に任意団体を立ち上げます。まずは地域のニーズを探るため、足助地区の保健師、ヘルパー、相談員にどんなサービスが必要なのかを聞き取りました。2015年には地域の仕事を調べ、障がいのある方ができる仕事は何かを分析。2016年には「家族・当事者座談会」を立ち上げ、各地区の公民館を巡回して、地域で暮らす方の悩みや要望を丁寧に聞いていきました。

2.デイサービス型地域活動支援センター「畦道」の歩み

現在は、発起人の今枝さんと鈴木さん、スタッフ4名で障がいのある方の支援にあたっています。また、毎日手づくりの昼食を作る調理スタッフ、利用者さんを送迎するスタッフがいます。

 

おもな活動は地域の方々からいただくお仕事です。薪割り、木工作業、農作業、お寺の清掃など、ボランティアさんや地域の方々のご協力により活動の幅が広がっています。

 

 

以前は名古屋市内など、都市部の施設で働いていましたが、やはり中山間地域の自然の中だと、疲れ方が違うように思います。それは利用者さんも感じておられるのではないかと思います。(スタッフ)

 

利用者さんの親御さんから「できないことではなく、本人にできることや得意な部分を見つける姿勢でいてほしい。本人もいつも人に“〇〇してもらっている”という感覚が薄れて、物事に取り組みやすくなります」と教えていただきました。利用者さんと支援者という立場にかかわらず、互いにできることを持ち寄ること。今後も大切にしていきたいです。(スタッフ)

 

山間地域のお仕事は、自然の力やたくましさ、優しさに触れることができ、心を和ますパワーがあるように感じています。利用者さんは、畦道の仕事を通じて四季を感じながら作業に取り組むことができ、中山間地域の人手不足の担い手でもあります。私自身、地域のお仕事を通じて豊田の地域資源の魅力を学んでいます。(スタッフ)

 

お昼ご飯を作ってくださるスタッフ。栄養たっぷりのおいしいご飯とその温かい人柄。利用者さんを優しく見守ってくださっている。

 

3.新事業所「よりみち」 地域の人が集まる場所を目指して

 

畦道は2022年4月より就労継続支援B型「よりみち」へと事業が変わり、新盛町からお隣の北小田町(きたこだちょう)へ移転します。地区内の空き家を買い上げ、福祉事業所を運営することで、障がい者支援だけでなく「地域の人が気軽に立ち寄れる」場所を目指しています。

 

就労継続支援B型よりみちの活動理念

 

寄るとは、ここに来て次のステップに羽ばたくイメージです。「よりみち」は、みんなが寄り合って人と繋がり、力をつけて、次のステップに向かう「寄り合いの場」を目指しています(鈴木さん)

 

ある本に、精神障がいの当事者さんの言葉が書かれていました。

「精神障がいとわかってから、自分と接する人が当事者か福祉関係者しかいないことに気づいた」

この言葉に触れたとき、はっとしました。(スタッフより)

 

「よりみち」では、社会の一環として地域の人が自由に出入りする開かれた空間でありたいと思っています。そして、利用者さん自らが地域の仕事を行うことで、地域で受け入れられ、安心して暮らしていけるようにサポートしていきたいと思っています。(今枝さん)

 

「よりみち」は利用者さんの仕事の場と同時に、定期的に出張美容師や整体師さんを招いて、地域の方が気軽に立ち寄って利用できるサービスも検討しています。

 

畦道では、活動を続けるうちに少しずつ地域の方から声をかけていただけるようになりました。よりみちでも、地域の方から「あって良かった」と言われる存在になりたいですね。(鈴木さん)

 

 

 

4.「よりみち」クラウドファンディングに挑戦中!

 

NPO法人みちでは、新事業所「よりみち」を立ち上げるためのクラウドファンディングに挑戦中です。

クラウドファンディングとは、おもにインターネットで行う社会活動への出資のことです。

支援者には支援額に応じてお礼の品(リターン品)をお送りします。

クラウドファンディングにご協力して頂ける方は下記のURLからよろしくお願い致します。

畦道の活動や、新事業所「よりみち」についても詳しくご案内しています。

 

社会問題と向き合う人のクラウドファンディング「GoodMorning」

「障がいのある方が住み慣れた里山に、地域初の就労支援施設をつくりたい!」

https://camp-fire.jp/projects/524683

2022年3月11日(金)23:59まで

運営:株式会社CAMPFIRE

 

クラウドファンディングのご支援のほか、記事のシェアも活動の励みになります。

どうぞよろしくお願い致します。

 

出資していただいたお礼の品は次の動画の通りです。


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ウェルサーチ 障害者・編集チーム

Welsearchの障害者・編集チーム。障害を持ったさまざまな方がリアルの日常や施設・職場での体験を発信しております。障害者の生活や考えはどのようなものなのか?感じ取っていただければ幸いです。


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