新潟県十日町市で、2022年12月20日から24日まで障がい者アートの祭典「うおぬまアールブリュット芸術祭」が開催されます。魚沼という地で行われるこの芸術の祭典。
開催をするに必要な資金を集めるためにクラウドファンディングが行われ、無事に目標額を達成することができました。
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アールブリュット芸術祭について
新潟県十日町市にある十日町駅を中心に、その半径1km圏内に働く場所であったりとか、重度の方が通ってくる場所であったりとか、他の障がい者の方が住む場所、グループホームですね。それらを運営させて頂いております。
うおぬまアールブリュット芸術祭とは
後ほどお話をいたしますが開催するにあたり、資金難という部分があり、クラウドファンディングを行うことになりました。 クラウドファンティングを行うにあたり、いろいろ情報を集めたり、担当の方とやり取りをしたりとかするような形で関わらせていただきました。
地域に眠っているアート作品、ご本人たちからするとアートとは思っていない。本当に日々書いている落書きであったりとか、その方の生活習慣の中で生まれる絵なのか文字なのかよくわからないようなものものも、違う角度で見るとおしゃれだよねとか綺麗だよねみたいなものがいっぱいあるんです。 そういったものを取り上げていろんな人に知っていただきたいというところでスタートしています。
ですが、アールブリュットに関しては、その人自身が本当に作りたいものとか、その人が生活していく中で何となく作っている物など、ちょっと一般的なアート作品とは違いますよっていうところで色合いが分かれています。
うおぬまアールブリュット芸術祭開催のキッカケ
そのような中、普段から障がいがある方と関わる中で、アート作品を見て、「これもそうだよね」とか「あれもアートだよね」という感想を職員がもっていました。 それらの作品を世の中に出したいという思いがあり、これはやるしかないということで昨年スタートしました。
なので、そういったものをより多くの方に知っていただくことによって障がいがある方への見る目が変わると言うか、どうしても「障がい者」というと支援する対象というような見られ方が多いと思うんです。 そうではなくて、障がい者でもこんな素晴らしい作品が作れる、こんな素晴らしい能力があるんだというのを知っていただきたいと思い、始めました。
障がいがある作家さんが認められる社会に
普段は支援を受ける側、生活するにあたってご飯も自分で食べられないとか、言葉を話すことができない方とかいらっしゃるんですけれども、そのような方の作品自体が他の人に感動であったり、力を与えられる。 そういう世界が広がっていけばいいなと思っています。
そういう方に発表を通じて自信をもってもらうと。
そういった機会を設ける一方、見る側もそこから色々なものを感じ取っていただきたいなという狙いがあります。
新潟県の魚沼で芸術祭をする意味
引用:大地の芸術祭
この大地の芸術祭は、博物館などに作品があるのではなく、里山の中に作品が点在しています。そういう芸術を受け入れる地域の中で、今回障がいがある方の作品展ができるところが非常に意味のあることなのかなと。 来てくださる皆さんは、普段からアートにに触れる機会が多くある方なので、そういう方にアールブリユットを見ていただけるというのは非常によいことなのかなと。
本来であれば土器というのは、ただ煮炊きするための道具なわけなんですけれども、それを芸術的に作ろうと思った先人がいて、それが今現代の方が見てもそれが美しいと思えるようなものになっています。 そういう昔から美に対して感性が優れているようなここの地域で、芸術祭を行えるというところに非常に私たちは意味があると思っています。
クラウドファンティングをしてみて
今までも多くの方に来て頂いていろいろ感想をいただくんですが、お金を出してくださり、色々メッセージをつけて応援してくれるのがわかりました。 クラウドファンティングをやることによって、ただの興味のある方から進んでファンになって頂けたのかなっていうところで非常に意味のあるものだったかなと思います。
そういった意味でもクラウドファンディングをやって良かったなと思います。
クラウドファンティングをしてみてよかったこと
普段は何の気なしに作ってるものなんですけれども、そういった形で支援をしてくれた方に、「これ欲しいな」と言ってもらえる商品を渡せています。 そのことがそれを作っている利用者さんの励みになって、今まで以上に取り組んでくれたっていうのは非常に良かったかなと思います。
クラウドファンティングをして大変だったこと
ただ、For Goodさんが丁寧に説明してくださり、とても助かりました。
クラウドファンティング後の開催準備
芸術祭自体は、2022年12月20日から2022年12月24日まで開催されます。
クラウドファンディングをやってわかったこと
今回のこのクラウドファンティングと、芸術祭をきっかけにまた地域のために違う活動ができるんじゃないかなっていうことを思いました。
でも、For Goodさんから「最後は直接連絡が重要!」とアドバイスをいただき、それを信じてみんなで協力して頑張れました。
うおぬまアール・ブリュット芸術祭の出展を通じて
展示会自体はまだこれからなので、開催中、そして終わった後にどうなるかというのがちょっと分からないところではあるんですが、現時点では皆さん作品を採用してもらって非常に喜んでいる。 これからも頑張ろうっていう感じになっていますね。
支援者も次の挑戦へ
この繋がりでまたより良いことをやっていければなというのを、まだ全然頭の中の世界でしかないんですけれど、そういう話もでています。
この活動を通じて、実現したいこと
後は魚沼地域には色々な魅力がありますので、そこもどんどん発信していきたいです。住んでいる方々も優しいですし、すごく住みやすい地域なんですね。 私たちも地域のために活動するなかで特にここがいいよと紹介していって、将来住んでもらいたいと思えるようになって欲しいですね。
冬場、雪が多くなるのでその辺り大変だなと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、本当に住みやすい地域だと思っています。
この記事を読んでくださる方に伝えたいこと
インタビューを終えて
うおぬまアールブリュット芸術祭にまつわるお話を聞かせていただきました。
クラウドファンディングは資金調達という手段以上に、仲間を増やし絆を深めていくという目的が強いなと感じ、このうおぬまアールブリュット芸術祭を通じて障がい者の活動がもっともっと世間に広がって素敵な世界になっていく、そんな印象を持ちました。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
うおぬまアールブリュット芸術祭詳細
開催日 | 2022年12月20日(火)〜12月24日(土) |
開催場所 | 越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」 |
開場時間 | 9:00~ ※24日は15:00まで |
入場料 | 無料 |
電話 | 025-752-4444 |
問い合わせ | うおぬまアール・ブリュット芸術祭実行委員会 |
Facebook:うおぬまアールブリュット芸術祭実行委員会 | Facebook
クラウドファンディング(募集終了):障がい者アートの祭典で、地域の笑顔を増やしたい!
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久田 淳吾
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