デザインソフトや3DCAD、動画編集のテクニックを学べます…。これを聞いて何が浮かびますか?デザインの専門学校?実は「就労移行支援事業所」の話なんです。
就職だけに頼らない、復職後の自分らしい生き方も視野に入れたプログラムが体験できる就労移行支援事業所「リカバリーらぼ 自分らしさ」さんをご紹介したいと思います。
独自性のあるプログラム内容や代表の兎束さんのお話をまとめました。
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就労移行支援事業所とは?
「就労移行支援事業所」という言葉、聞いたことはありますか?
なんとなくは知っているけどよくわからないな…という方もいるかもしれません。
以前ウェルサーチでは「就労移行支援事業所に通所している僕が思う知っておくべき7つのポイント!」という記事を掲載しました。
この記事の中から一部抜粋すると、就労移行支援事業所とは次のようなものです。
“18歳〜65歳未満の障害者や難病がある方が就労に向けて職業訓練を受けられるところです。障害者総合支援法という法律で定められた福祉のサービスの1つになっています。”
さらに、就労移行支援事業所を選ぶ上での大事なポイントとして次のように書きました。
“訓練の内容は事業所によって、パソコンであったり軽作業であったり様々です。”
通いやすさだけではなく各事業所の特徴を知ることは、結果として復職後の仕事の仕方にもつながってきます。利用するときは情報を集めて自分に合うところを探すのがポイントです。
詳しく知りたい方はリンク先を参考にしてください。
「就労移行支援事業所に通所している僕が思う知っておくべき7つのポイント!」(2018年11月)
投稿者:ウェルサーチ 障害者・編集チーム
「リカバリーらぼ 自分らしさ」の紹介
今回は数ある就労移行支援事業所の中から、千葉県船橋市にある「リカバリーらぼ 自分らしさ」さんをご紹介したいと思います。
こちらの事業所の特徴は、自分らしい生き方を見つけるために、企業への就職を目指すだけではない様々な体験ができるプログラムがある事です。
専門性の高い就労移行支援事業所
プログラムの一例
- Illustrater・Photoshopなどグラフィックデザインに使用するソフトの使い方
- これらのソフトを活用したデザインスキル
- チラシや名刺のデザインから印刷所入稿まで流れ
- 動画編集のスキル
- CADの使い方からCAD検定受験のサポートまで
…など。
事業所に行けばデザインソフトを使えるPCがあります。
実務経験のある外部講師陣
これらのプログラムは、専門性の高い外部講師の方が担当しているのも魅力です。
例えば動画編集では、YouTube動画クリエイターPINKOROさんが週2回、実際に事業所に来て教えてくださいます。
このプログラムでは、Youtubeなどのインターネットツールを活かすことで可能になった「就職だけに頼らないこれからの時代に合った生き方」を体験できます。
このような提案があるのが「リカバリーらぼ 自分らしさ」さんの特徴です。
チャンネル登録者数110万人、2000万回以上再生された動画もあるクリエイターです。
他にもグラフィックデザイナーの方や、ブリヂストンでタイヤの設計をしていたCAD講師の方などが事業所に来ていて、直接教えていただけるということです。
基本的なPC操作や日常生活の維持・改善プログラムも
デザインなどのプログラムのほかに、Word・Excel・PowerPointといった多くの企業で使われるPCの基本的な操作は初めての方でも基礎から学ぶことが可能です。
もちろん、日常生活リズムの維持・改善プログラム(WRAP等)や、復職のためのロールプレイング・グループワークなど、多くの事業所で行われるような基本的な復職支援プログラムも行っています。
グループワークの内容は、例えば「忙しそうな相手に話しかける」「すぐに決断せずに保留する」等を想定したもので、参加者が自由に意見を出し合いながら和やかな雰囲気で行われているのも「リカバリーらぼ 自分らしさ」さんの特徴です。
これらのプログラムは代表の兎束さんが受け持っています。
写真:グループワーク中の代表・兎束さん
代表・兎束俊成さんに聞きました
代表を勤める兎束俊成さんにお話を聞きました。
かつて勤めていた職場で、能力のある同僚が休職や離職をしていった経験をしたそうです。
そんな背景から就労移行支援にはもともと関心があったそうですが、2017年の通知文書で休職者も就労移行支援を利用できるようになったことが事業所立ち上げのきっかけになったと話します。
写真:リカバリーらぼ 自分らしさ 代表・兎束俊成(うづかとしなり)さん
なぜ独自性のあるプログラムを整えたのか
なぜデザインやCAD・動画編集などをプログラムに加えたのかを聞いてみました。
「CADや動画編集はこれから企業内での需要が増えていくと考えているのはもちろんです。」
とした上で、次のように語ってくれました。
「就労移行支援は“企業に就職したら終わり”ではないのです。復職後の生き方や、やりたい仕事につながらなくてはならないと考えています。」
さらに、企業から見たメリットも考えています。
「基本的なパソコンスキルに加えて、“Webサイトがいじれますよ”“簡単な動画編集ができますよ”というのがあれば、企業の方にとってお土産になりますし、採用で最後の何人かに残ったときの付加価値になります。」
また、障害者雇用の場合、週何日かで短時間勤務の場合もあるため、復職後の空いた時間でもっと自分らしくやりたいことをできるきっかけ作りつながれば、という思いもあるそうです。
当事者がハッピーであることが大事
兎束さんは、仕事を通して当事者の生き方をサポートすることは、当事者自身だけではなくその周辺の人々や社会全体にとってもいいことに繋がっていく、という考えを力強く語ってくれました。
「当事者の方がハッピーであること。それが一番大事なことだと考えています。」
取材を終えて
復職後の生き方も応援したい
利用者のイラスト作品を発表する展示会の場を用意するなど、就職だけではない生き方を少しでも体験できるように具体的な形でサポートをしていて、「就労移行支援」の知らなかった形を見ることができました。
「復職後の生き方も含めて当事者を応援したい」という兎束さんの思いが特に印象的でした。
ご連絡・お問い合わせ先
興味を持った方は、まずはお気軽に相談をしてみてください。見学も可能です。
休職・復職支援リカバリーらぼ 自分らしさ
webサイト http://lab-jibunrashisa.com/
TEL:047-407-1235 FAX:047-407-1240
メール: info@lab-jibunrashisa.com
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