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通信制高校の合同説明会に行ってみた!親目線で気づいたポイントまとめ

  • 最終更新日:

ライターのakiです。

 

わが子は不登校であり、発達障害もあるため全日制高校は難しいかもしれないと考えています。そのため、通信制高校を進路の選択肢として考え始めました。

 

先日、通信制高校の合同説明会に行ってきましたので、私なりのポイントや気付いた点をまとめてみたいと思います。

 

通信制高校、情報収集のポイント

  • 本人の希望や、高校生活へのイメージを把握する。
  • 保護者から見て不安なこと、理想的な形を具体的にイメージする
  • 実際に学校関係者に会って、質問をしてみて対応を肌で感じる。

通信制高校とは

通信制高校というと、どのようなイメージを持ちますか?

 

いいイメージを持つ方もいれば、よくわからない、知らないという方もいるかもしれません。まずは、通信制高校の成り立ちについて、簡単にまとめてみます。

 

参考:

高等学校通信教育の現状について(令和2年1月15日 文部科学省 初等中等教育局)

文部科学省高等学校教育部会(第19回) 配付資料(資料2‐1)定時制・通信制課程について

 

選択

高校の主な種類

高等学校は主に3種類あります。

 

どの高校に通っても、同じように高等学校卒業の資格が得られます

 

  • 全日制高校
    • 一般的によくイメージされる高校。毎日通学し3年間で卒業する。
  • 定時制高校
    • 全日制とは異なる時間帯の高校。
    • かつては夜間が多かったが、近年では、午後からなど様々な時間帯がある。
    • 4年間で卒業することが多い。
  • 通信制高校
    • 自宅学習が中心となる高校。
    • 学校により毎日通学コース、週〇日通学コース、ネットコースなどがあり、選択できる。
    • 単位制であることが多く、必要単位が取得できると卒業できる。

 

aki
それぞれに、公立と私立があります。自分の地域の公立高校を調べてみると、全日制以外にも幅広い種類の高校があることもありますよ。

通信制高校の成り立ち

通信制高校は定時制高校と同様、戦後、働きながら学びたい若者たちのために創設された制度です。

 

しかし近年では働き方ながら学ぶ若い人たちは減少し、ニーズが多様化してきました。

 

  • 全日制高校から進路変更をする人
  • 中学校までに不登校を経験をした人
  • 過去に高等学校に進学しなかったり、中途退学をしたが学びなおしたい人

 

などがあげられています。

 

かつての勤労青年が通うイメージは今やうすれ、多様な学びのニーズに対して重要な受け皿のひとつになっています。

インターネットの普及でより身近に

昭和63年(1988年)には単位制高等学校の創設が認められ、学年にかかわりなく必要単位の取得で卒業が認められるようになりました。これにより、卒業までの年数も3年から4年と柔軟になりました。

 

また、平成15年(2003年)4月には、高等学校学習指導要領が改訂されインターネットなど多様なメディアの活用も可能になり、現在多くの方がイメージする通信制高校の形が整っていきました。

aki
文部科学省の調査では、令和一年度には197,696人の生徒が通信制高校に通っています。

 

高校生全体の5.9%で、定時制高校よりも生徒数は多くなりました。

 

近年は増加傾向が続いています。

子どもの希望やイメージを聞ける範囲で聞いておこう

子どもが高校に対してどんなイメージを持っているのか。事前によく聞いておくことで学校選びの基準になります。

 

特に通信制高校の場合は、学校によって特色の差がありますので、入る前になるべく希望に近い学校を探すことは大切です。

本人が進学を希望しているか

高校は義務教育ではありません。多くの人が進学をするのでつい「それが当たり前」と思ってしまいがちですが、本来は「義務教育を終えてからも、さらに学びたい人」が進学するものです。

 

また、中学を卒業してすぐ次の年度に入らなければいけないものでもありません。

 

本人の性格や特性、現在の様子によっては、すぐの進学が難しい状況も考えられます。

 

本人が高校進学を望んでいるか、「そうするもの」と思い込んでいないか、よく確認することが大切です。

aki
高卒認定試験を受ける、いったんバイトをする、心身が回復するのを待ってから進学する…という選択も想定だけはしておいたほうがいいかもしれないです。

通学頻度の希望は

不登校の子どもの場合、通学自体が身体的にも心理的にも大きな負担になります。

 

自宅中心で学べる高校がよいのか、週に何日かは通学したいのか本人のイメージを確認することも必要です。途中でコース変更ができる通信制高校も多いので、前もって確認しておくとよいでしょう。

 

また、自宅学習のコースでも「スクーリング」といって何日間か登校する必要があります。この「スクーリング」の頻度も学校によって違うので子どもの希望に合うものを選びたいですね。

 

スクーリングのタイプ(例)

  • 〇週間に〇日など、定期的に登校する
  • 一年の中で2週間など、まとめて自宅から登校する
  • 遠方の本校などに、修学旅行のように宿泊形式でまとめて登校する

 

タブレットと本

その他の生活面のイメージ 

ほかに子どもと確認しておきたいことは生活面のイメージです。

 

高校に対してどのようなイメージや憧れを持っているか、どんな風だと続けられそうか確認しておくと、候補の絞り込みがスムーズです。

 

  • 制服は着たいか
  • 学校らしい雰囲気を希望するか
  • 少人数と大人数ならどちらが合いそうか
  • 朝の開始時間は何時ごろが希望か
  • 自宅から何分以内なら通えそうか
  • 具体的に高校でやりたい活動があるのか(学びたいこと、希望する部活動、など)

aki
わが家が中三の夏までに確認できていたことはこの3つです。

 

  • 高校には行きたいと思っている
  • 勉強には自信がない(=受験はテストでない方がよい?)
  • 毎日通うのは難しそう。週三回くらいがいい。

親が気になることも考えておこう(わが家の場合)

子どもがまだそこまで考えていなかったり、ゆっくりと話す時間が取れない場合には、まずは親から見て「こうであればわが子は通いやすいかな」というイメージを明確にします。情報を集めて絞り込む基準となります。

 

我が家の場合は次の3つでした

 

  • 書字の必要性
    • 文字を書くのが極端に苦手だったため、手書きの頻度や必須かどうかが気になりました。
  • 制服の有無と柔軟性
    • 感覚過敏があり、普段からエリのある服を避ていました。
    • 一方で、制服へのあこがれを持っている可能性も考えました。
    • 制服はあるが着用は選べるなど、より柔軟な対応があれば理想的だと思いました。
  • 始業時間
    • 現在通っている不登校特例校も朝がゆっくりなので、遅めの始業のほうが通いやすいと考えました。

 

この点を頭に入れて、合同説明会では各学校でこの3点について共通で質問しました

 

質問への回答内容はもちろんのこと、質問したときの学校担当者の反応を確認しました。敏感な子どもや発達障害についての理解はどうか、配慮がどの程度してもらえそうか…など、なんとなく想像がついたので聞いてみてよかったと思います。

 

aki
書字については、将来に備えて検査の予約もしました。

 

合同説明会に参加してみてのレポート

合同説明会では、1回で複数の学校の情報を集めることができます。

 

郵送での資料請求と大きく違うのは、実際に学校の担当者と話ができることです。そのことで学校の雰囲気の一端を感じることができました。

郵送の資料請求も手軽ですが、合同説明会は1度は足を運ぶと知らなかった通信制高校が意外に子どもに合っていそうだと感じるなど、発見がありました。

 

上にも書いたように、同じ質問を全部の学校に対してしてみたのも、各校の特色を感じられて今後の参考になりそうだと思いました。

 

ただ、合同説明会や資料請求をすると、学校によっては頻繁に営業の電話がかかってきます。全部を体験したり見学することは難しいので、気が進まない時には断る勇気も大切です

 

aki
通信制高校は全日制高校と違って、選考日が固定されているわけではないので、あせらず進めましょう。

 

公立でも様々な高校がある

今回は、通信制高校(主に私立)の合同説明会に足を運んだ経験を中心にまとめました。しかし、公立にも全日制以外の高校があります

 

ご自分の自治体にどんな高校があるか、調べてみるものよいと思います。

 

  • 公立通信制高校
  • 公立定時制高校
  • 都立の場合のチャレンジ校など不登校経験者を受け入れてくれる高校

 

おすすめの総合情報サイトリンク集

ズバット通信制高校比較 https://zba.jp/tsushin-highschool/

通信制高校ナビ(クリスクぷらす) https://www.tsuushinsei-navi.com/

進路探索ナビ https://www.gakusoken.com/

通信制高校があるじゃん! https://www.stepup-school.net/

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中学生男児を持つ母親です。息子は6歳の時にASDと診断されました。公立小学校で普通級に在籍しながら通級指導教室にも通っていましたが、諸々の要因が重なり小学校4年生から不登校に。その後は不登校特例校に所属して在宅中心に過ごしています。発達障害を持つ子どもの母親たちと、ゆるい地域の親グループに参加。子育て支援NPOのお手伝い中。ママ鉄でもあります。発達障害当事者の親の視点で社会を見つめて文章にしていきたいと考えるアラフィフです。


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