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たまプラーザ東急百貨店の障害者雇用!チームえんちかを見学させていただきました!

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こんにちは。WelSearch代表の日野です。

 

先日、障害者雇用をされているたまプラーザにある東急百貨店を見学させていただきました。東急百貨店の障害者雇用は、2013年4月〜立ち上げられ、縁の下の力持ちとして百貨店を支えております。

 

その名もチームえんちか

 

自分も一緒に作業をさせていただきまして、とても多くの学びがありましたので、こちらでもシェアさせていただきます。近年の障害者雇用の事情は、法定雇用率が2.2%になり、精神障害者の雇用義務化もされました。

 

それに伴って企業の障害者雇用に関する興味関心も広まってきましたが、戦力として雇用するにはどうしたらいいのか?というお問い合わせも多くいただきます。

 

そこで今回は、東急百貨店では、どのようにして障害者を雇用されており、どのような工夫をして会社の戦力として、障害者を雇用されているのかをご紹介させていただきます。業種・業界によって環境は異なってくるのですが、1つの事例として、参考にしていただければ幸いです。

チームえんちかの始まり

2013年4月〜スタートした東急百貨店の障害者雇用。この障害者雇用が始まったきっかけは、チームえんちかを取り仕切っている松田成広さんの強い想いがあったからなのです。

 

 

 

実は、松田さんが34歳と売り場でバリバリに働いている時に、突然、脳梗塞で倒れてしまいました。その後遺症で右半身が麻痺してしまい、ご自身も障害者になってしまったのです。

 

その後、売り場に戻って働き続けたのですが、16年間、障害者として働いてきた中で、社内の「自己申告制度」を使って、障害者雇用の取り組みを提案したのです。

 

そして、2013年4月にそれが実現。縁の下の力持ちとして、チームえんちかが始まったのです。

 

東急の障害者雇用のお仕事

チームえんちかで行われている仕事は、「縁の下の力持ち」というだけあって、東急百貨店の売り場の方々の役に立つ仕事をされてます。百貨店の売り場というのは、お客様へのホスピタリティーが第一優先されます。

ここで1つ。ちょっと考えてみてください。その売り場の店員さんが、お客様がいるときに、下を向いて箱を作っていたり、作業をしていたら、お客様はどう思いますでしょうか?

 

お客さん
あ、この店員さん、忙しそうだな〜…

 

など、いろいろとマイナス的なイメージを与えてしまいます。ささいなことかもしれませんが、これが売り場の売上にも直結してきてしまうので、とても重要なことだったりするのです。

 

そこで役に立っているのが、チームえんちかのメンバー。売り場の方々が、100%の接客ができるように、このような些細なことなんだけど、やらなきゃいけない仕事を担っているのです。

 

だから、縁の下の力持ち。はたから見ると、やっていることは地味かもしれませんが、お客様を第一と考えている百貨店にとっては必要な役割となっているのです。

 

では、チームえんちかでは具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?実際に自分も体験させていただきましたので、1つずつ説明していきましょう。これがすべての仕事ではないですが、いろいろな種類を体験させていただきました。

 

朝礼

チームえんちかでは、毎日朝礼をやっているのですが、これがちょっと変わった朝礼でした。それは、メンバーが前に出て時事問題を出していたことです。

 

課長の松田さん曰く、

 

松田さん
前に出ても、物怖じしないで、スピーチができる訓練を毎日の朝礼で取り入れている。

 

とのことでした。このような日々のルーティンから社会で通用するようなスキルを身につけられるよう工夫をされております。

 

また、百貨店は季節によってイベントがころころ変わります。売り場がどのように変わっているか?をいつも理解していなければいけないので、店内の観察力もすごかったです。

 

うす紙

うす紙といって、洋服などを買った時に、一緒に折りたたまれているあの紙のことです。

 

 

1枚1枚、丁寧に折っていて、売り場の人がスピーディーに対応できて、使いやすいようにというのを心がけておりました。

 

保冷剤

これは食品部門からの委託です。保冷剤といっても、最初は凍っておらず、柔らかい状態で配送されます。

 

それをそのままの状態で凍らせてしまうと、作業効率が遅くなってしまうということです。なぜかといいますと、変な形で凍ってしまうので使いにくくなってしまったり、中には尖って危ないものも出てくるみたいです。そこで、きれいな形で凍るように、保冷剤を整えていくのです。

 

その作業が終わったら、通称北極と呼ばれている冷凍庫へ持っていきます。自分も一緒に行ったのですが、「北極」と言われている由来がわかりました(笑

 

日野
想像を絶するほど、かなり寒かったです…

 

箱折り

これはお客様が購入する有料の箱で、商品を中に入れる箱ですね。

 

上記のように組み立てていき、箱を作っていく作業です。角っこのところが難しく、メンバーの方に教えていただきながら進めたのですが、ついていくのがやっとなほどスピードが速かったです。

 

ビニール袋折り

通常、百貨店の袋といえば、紙袋となっております。では、このビニール袋はどのような時に使うのでしょうか?わかりますかね?

 

 

そう。それは、雨の日に中身が濡れないように使うのです。このビニール袋をきれいに折りたたんで収納する作業。これはインフォメーションに置かれているものです。

 

どのようなところで役に立っているのかと言いますと、このままの状態だと場所をとってしまいます。そこでビニール袋を折って、うまく収納できるようにしているとのこと。

 

でも、これをお店の顔とも言えるインフォメーションの方達がその場で折っていたら、お客様はどう思うでしょうか?あなたが想像しているようなことをお客様にも感じさせてしまいます。

 

そこで、インフォメーションの方々がお客様に最高の笑顔と接客ができるようチームえんちかメンバーが、ビニール袋を折る作業を担っておりました。

 

シャカシャカ

よくスーパーとかにある、透明のビニール袋。それをこんな形にしてまとめます。

 

 

なぜこのような形にするのかというと、食品の売り場の人がすぐ取って品物を入れられるようにするためです。余談ですがこの仕事は、シャカシャカとビニール袋をたたむことから、通称「シャカシャカ」だそうです(笑)

 

お酒の詰め合わせ

これは文字通り、お酒を紙袋に詰め合わせる作業。

 

 

今回は、

 

  • 黒霧島
  • 赤霧島
  • 茜霧島

 

の3つを詰め合わせました。茜霧島は初めて見て、作業をやりながらみんなで「どんな味なのかな~」って話ながら(笑)、丁寧に詰めていきました。

 

編集後記

いかがでしたでしょうか?

 

今回、東急百貨店さまに見学させていただきまして、あらためて障害者でも活躍できる場は、作れるなと感じました。

 

今回は、最初から最後まで見学させていただいたのですが、さすが百貨店というだけあって、ホスピタリティ精神満載でした。1つ1つ説明していただいただけでなく、コートをかけていただいたり、おもてなしが素晴らしかったです。

 

昼食もご一緒させていただき、初対面の自分にも和気あいあいと話していただきました。ただ、最近の子がやるような携帯ゲームの話やアイドルの話はついていけなかったですが(笑)

 

楽しく見学させていただきましたので、あっという間の1日となりました。えんちかメンバーが売り場に出ることはほとんどありませんが、たまプラーザにある東急百貨店に行く際は、「縁の下の力持ち」をしてくれているメンバーがいることを思い出していただければと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのご意見や感想などもぜひお聞かせいただけますと幸いです。

 

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日野信輔

日野信輔

株式会社Nextwel代表取締役。Welsearch編集長。ソーシャルビジネスに特化したWebマーケター。障害者プロデュース・福祉事業所やNPOの伴奏支援などしております。得意分野:工賃アップ/障害者の仕事づくり/集客。詳しいプロフィールはこちら→日野信輔


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