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障害者の平均年収や月収はいくらなの?調べてわかった驚愕の収入事情

  • 最終更新日:

近年、障害者雇用も以前よりも一般的になり、平成30年からは、法定雇用率が2.2%(民間企業)になっただけでなく、精神障害者も法定雇用率の算定対象になりました。このように障害者が働く機会というのは、だんだんと増えていっているように思えます。(2018年後半には、行政の障害者雇用の水増し問題もありましたが…)

 

しかし、ここで気になってくるのが「障害者の平均年収」です。雇用の機会は、だんだんと増えていると言われておりますが、実際に障害者の平均年収もアップしているのでしょうか?

 

先に結論から言ってしまいますと、現状、多くの障害者が自立できるだけの収入を得ていません。そこで、今回は障害者の平均年収がいったいどれくらいになっているのか?をまとめてみました。

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障害者の平均年収は?

障害者の年収はいったいいくらくらいなのでしょうか?

 

調べてみると興味深い記事を発見しました。障害者団体「きょうされん」の地域生活実態調査(2016年)によると、障害者の98%が年収200万円以下生活しているという結果になったみたいです。

 

ちなみに、この調査はきょうされんに加盟している作業所などに行われ、

 

  • 男性:8865人
  • 女性:5443人
  • 平均年齢:41歳

 

の方々に実施されたものです。

 

障害別(重複も含みますが)でも統計をとっており、

 

  • 知的障害:9381人(65%)
  • 身体障害3861人(27%)
  • 精神障害3641人(25%)

 

となっております。

 

この中で、生活保護受給者1677人を抜いた1万2531人の収入調査もされておりました。

 

その調査ではなんと、

 

  • 年収200万円以下が98%
  • 年収100万円以下が61%

 

といった結果になっていました。

 

こんなグラフもありました。

 

「障害のある人と国民一般の収入比較」

引用:障害者の6割以上が年収100万円以下

 

この図を見てもわかるかと思いますが、健常者と障害者にはこんなにも収入の格差が広がっている現状です。もちろんこの調査は、作業所などが対象となっており、障害者雇用されている方は調査の対象外となっているので、正確な結果ではないです。

 

収入源はどこから?

障害者の98%が年収200万円以下という結果が出ておりますが、その200万円はどのように稼いでいるのでしょうか?

 

この調査によると主な収入源は、

 

  • 障害基礎年金2級:6111人(43.6%)
  • 障害基礎年金1級:5263人(37.6%)
  • 自治体独自の手当:1230人(8.6%)

 

となっており、ほぼ障害基礎年金に頼っている現状となっています。では、自分で稼いでいる収入は、いったいどれくらいになっているのでしょうか?

 

工賃の平均月収はどうなっているのか?

上記の調査はきょうされんに加盟している作業所がメインの対象となっていますが、そこではもちろん工賃をもらっているかと思います。厚生労働省から『平成26年度工賃(賃金)の実績について』の報告がありました。

 

これは

 

  • 就労継続支援A型事業所
  • 就労継続支援B型事業所

 

が対象の施設になりますが、工賃の平均月収を調べたもので、下の表のような結果とのこと。

 

施設種別 平均工賃(月) 平均工賃(時間)
就労継続支援B型 14,838円 187円
就労継続支援A型 66,412円 754円

 

まとめるとこんな感じです。

 

【就労継続支援B型事業所】

月収:14838円

時給:187円

前年度比:102.8%

 

【就労継続支援A型事業所】

月収:66412円

時給:754円

前年度比:102.3%

 

工賃の金額も徐々にアップしておりますが、工賃だけの収入では、まだまだ自立できるような金額を得ることは難しい現状です。

 

障害者雇用されている人の年収は?

これまで障害者の収入に関してお伝えしてきましたが、その調査も「作業所に通っている人」が対象なので、障害者雇用されている方の収入は入っていないのです。では、障害者雇用されている方の収入はいったいどのくらいなのでしょうか?

 

国の資料は少し古いものしかなく、「平成24年版障害者白書」にそれが記載されておりました。事業所で雇用されている障害者の平均月収は、以下の通りです。

 

雇用されている障害者の平均月収

  • 身体障害者:254,000円
  • 知的障害者:118,000円
  • 精神障害者:129,000円

 

となっております。グラフで見るとこのようになっております。

 

 

日野
やはり身体障害者の方は、雇用されている方が多いので、障害者の中でも収入が高い人が多いですよね。

 

2018年の末には、このようなニュースもあり、かなりネット上でも話題になっていましたからね。

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ちなみに、常用労働者の平均月収は、264000円ですので、身体障害者との差は少ないですが、知的・精神障害者との差は2倍以上になっておりました。もちろん作業所よりかは収入が多いですが、まだまだ少ない金額となっております。

 

 

それと、このようなデータもあったので、シェアします。障害者の就職・転職・求人応援サイト「たんぽぽ」さんのデータによると、

 

  • アルバイトやパート
  • 契約社員や嘱託社員
  • 正社員

 

の3つのケースで平均年収の統計データが記載されておりました。もちろん働く形態によって、給料も変わってきますので、1つずつ説明していきましょう。

アルバイト・パートの障害者の平均年収

まずはアルバイトやパートの障害者の平均月収から見ていきましょう。1番多いゾーンは、100万円〜199万円で半数以上がこのゾーンになっております。

 

日野
やはりアルバイトという特徴から、高額な給料を発生させるのは難しいですね。

 

契約社員・嘱託社員の障害者の平均年収

次に、契約社員や嘱託社員の障害者の平均月収を見ていきます。ここで1番多いゾーンは、200万円〜299万円のゾーンです。

 

日野
契約社員などになれれば、年収200万円以下というのは、極端に少なくなってくるのがわかりますね。

 

 

正社員の障害者の平均年収

最後に、正社員の障害者の平均月収を見ていきます。正社員となってくると、給料は高くなってきますが、金額としては平均的にバラバラに散らばっております。

 

日野
正社員となると、年収500万円以上の障害者も20%以上でてきますね!

 

いかがでしょうか?

 

すべての統計を合わせてみますと、このような結果になっております。

 

合計

  • 99万円以下:15%
  • 100万円〜199万円:24%
  • 200万円〜299万円:25%
  • 300万円〜399万円:16%
  • 500万円以上:11%

 

 

全体的な障害者で見てみると98%が年収200万円以下となっておりましたが、雇用契約を結んで働いている障害者の方となると、52%が年収200万円以上をもらっています。働く企業によっても異なってきますが、契約社員や正社員の場合は、段々と年収もステップアップされているケースも少なくないみたいですね。

 

【障害者雇用の現状は?】

 

障害者の現状

こういった現状なので、障害者の方は親や家族と同居している人がほとんどです。こちらのグラフも上記と同じきょうされんの調査でわかった誰と暮らしているかの実態です。

 

友だち=グループホームなど施設入居者を含む

 

こちらは年代別の親と同居している割合比較となっております。

 

 

これらの図を見てわかる通り、親と同居していないと、生活ができないという方がほとんどです。その理由としては、やはり先ほどお伝えした給料(工賃)の低さが主な要因となっています。つまり、親の収入に頼らないと経済的な部分で1人で生きていくには難しいということです。

 

 

編集後記

いかがでしたでしょうか?

 

障害者の平均年収の実情を知ると、自分の知り合いにも

 

日野
障害者の平均月収はいくらくらいだと思いますか?

 

と聞くと、だいたいが「15〜20万円くらいじゃない?」と答え、現実の年収や月収を教えると、とても驚きます。

 

でも、そこから「障害者って何ができるの?」と聞かれ、ご自身の事業などの経験からいろいろなアイデアを提案してくれる人も多く、新たな気づきを与えてくれる方もいます。少しでも多くの方が、この現状を知り、改善のためのアイデアを出し合っていけば、自立できるまでの収入を得ることも可能になってくるのではないでしょうか?

 

そのためには、まず知ってもらうきっかけが大事ですね。改善できそうな何かいいアイデアなどご存知であれば、ぜひお問い合わせください!みんなで協力しあっていけば、よりよい世の中へなっていくと思ってます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのご意見や感想などもぜひお聞かせいただけますと幸いです。

 

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日野信輔

日野信輔

株式会社Nextwel代表取締役。WelSerch編集長。福祉×Webマーケティングで障害者のプロデュースなどしております。ネットの力で福祉業界の素晴らしいところをどんどん発信するサイトを構築してます。詳しいプロフィールはこちら→日野信輔


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コメント

    • そうじ
    • 2017/11/02

    B型すら行けない人は一日4時間作業(内職)して週5で月800円程度

    内職作業は健常者がやっても疲れるレベル
    1日300円の昼ご飯代金にもならない
    日本の企業は弱者を奴隷扱いして成長してる。

    • ただけん
    • 2018/01/06

    障害者の賃金アップに取り組まれている社会起業家夏目さんのインタビュー記事です。こちらの事例を参考にされるかもです!

    http://yumecho.com/stories/forum_140716_03/

    http://quon-choco.com/project/

    • 米倉
    • 2018/01/06

    各種控除で優遇されてる措置があって、収入低くても問題ないオチとかありませんか?
    税金や医療費の割引はじめ公的な助成制度をすべて含めた障碍者の収入事情を知りたいです。

    また十分な収入があれば自立できる障碍者ばかりではないと思います。

      • 無気力クリスティーン
      • 2018/01/07

      ホント、そこですよね。
      単純な”平均値”や”収入”だけでなく、個々の生活水準を知りたいですよね。

      そこには絶対に障害者内の「格差」があると思います。

      それと健常者のワーキングプアは税金面などの優遇は皆無ですから、
      場合によっては障害者よりも生活水準が低いこともあります。

      そりゃサイレントテロリストになったり自殺したりホームレスになったりする人が増えるわけですよ。

    • ペースけ
    • 2018/01/06

    私は精神障害者3級ですが、精神が法定雇用率に入っていないとは思いませんでした。障害者求人で普通の会社に7時間勤務してますが、ここでいわれていることはよくわかります。3級の年金はもっと上げて欲しいです。

    • 無気力クリスティーン
    • 2018/01/07

    健常者でも最低賃金どころか障害者よりも収入の少ないワーキングプアはたくさんいますよ。

    • J・N
    • 2018/01/16

    自分は知的障害B2、精神障害、発達障害があります。
    障害者だって健常者女性と結婚したいが、養っていける収入もないので
    ある。
    障害者が一般的な暮らしが出来たらどれだけ幸せだろうかと思う。

    • 一谷雄二
    • 2018/01/24

    私は61歳で精神障害2級ですがどういう方法で仕事を探せるのでしょうか?

      • 山田さんちの息子さん
      • 2018/06/12

      >一谷雄二さん

      今でしたら、インターネットなどで検索するのもおすすめですよ。だけど怪しいところもあるので、賃金や待遇のことはしっかり聞いておいた方がいいかもしれません。
      また、各自治体のハローワークなどでも、事業所等を紹介してくれたりすると思います。
      無理せずに頑張ってくださいね。

    • ヒロ
    • 2018/06/23

    優遇って?
    税金の控除はあるが、その程度なら元々非課税(に近い)収入だし、
    医療費も普通に3割負担。
    精神科は1割(住んでる大阪府は条件によっては負担無し)だが、
    内科等は気軽にかかれない。
    動物園とかが無料の「優遇」はあるけどね。

    • 和音
    • 2018/07/13

    障害者の優遇という事ですが、障害者と一括りにされても……

    A身体障害者手帳保有
    B知的障害者手帳保有
    C精神障害者保健福祉手帳保有

    三障害全く一緒の優遇とかありません。
    雇用のされやすさとかはA>B>>>Cです。
    Cは最近まで障害者の法定雇用率カウントに無いのでCは雇わなくても企業に罰則はありませんでした。
    ABだけで法定雇用率を充足させている企業も多いです。

    運送関係、JR、長距離バス、航空会社等殆どの運賃割引はAとBだけです。
    Cは介護が付いていても、例え車椅子に乗ってもCの手帳しかなければ健常者と同じ運賃です。
    実際私はCで通院補助等をつけていますが大人2人分払ってます。
    AやBなら介助者と本人で大人1人分です。

    心身障害者向け医療補助これもAとBが主でCはほぼありません。
    最近Cの1級のみ補助をするようになりましたが。

    公営住宅、ABCどれもまぁ…優遇はあります。
    (倍率は3桁と異常に高いですがバリアフリー住宅や独身世帯向けに応募出来ますから)
    ただし、公営でないとCの場合私が住む政令指定都市では入居不能の場合が多いので、お助け制度があるぐらいです。

    因みに低所得者向けのサービスは健常者も使えるので棚上げします。

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