ウェルサーチでは、以前からご紹介しておりますが、自立できる障害者を増やしていくため、
- 重度身体障害者
- 福祉、医療従事者
- 家族
- 支援者
のチームで幸福度トップ3のデンマークへ行き、世界トップレベルの福祉を日本へ持ち帰る『ジャパン・ノーマリゼーション・プロジェクト「OTAGAISAMA」』というプロジェクトを株式会社LIFEクリエイト、八ヶ岳環境福祉デザイン室と一緒に企画しております。
そのプロジェクトの一環で、デンマークにある障害者と健常者が一緒に学ぶ「エグモント・ホイスコーレン」という全寮制の学校へ視察させていただきました。
この学校は、障害者の海外留学性も受け入れており、視察した際には、日本人留学生が7名おりました。(その内、障害者が2名)
日本では、まだまだ障害者と健常者が一緒に学ぶ環境というのには、まだ馴染みがないかと思います。
エグモント・ホイスコーレンでは、健常者も障害者も一緒に生活をする共生社会になっており、そのために社会や環境も整えてるインクルーシブ教育を実践されている学校です。
この記事では、エグモント・ホイスコーレンがどのような学校なのかイメージがしやすくなるよう写真や動画を使いながらご紹介していきます。
お好きなところからお読みください
障害者の海外留学も受け入れているエグモント・ホイスコーレンとは
障害者の海外留学生も受け入れている全寮制の学校です。なんといっても素晴らしかったのは、障害者も健常者も関係なく一緒に生活をし、学んでいたこと。
デンマークでは、一般の学校でも健常者が通う、いわゆる普通の学校にも障害者は通っています(統合教育)。
エグモント・ホイスコーレンでは、健常者も障害者も一緒に学び・生活をしています。そのために社会や環境も整えているインクルーシブ教育を実践されている学校です。
通っている学生さんも一緒に笑い・一緒に授業を受け・一緒にお酒を飲んでいたり、助け合いながら過ごされていました。
と、OTAGAISAMAリーダーの重度身体障害者である山口さんもおっしゃっているほど、感動されておりました。
エグモント・ホイスコーレンの特徴や制度、視察して感じたことなどは、こちらの記事で詳しくご紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
エグモント・ホイスコーレンの場所
エグモント・ホイスコーレンは、オダー(odder)市の海岸沿いにあります。
少し北に行くと、デンマーク第二の首都オーフス(aahus)があります。自分たちはコペンハーゲン(Københavna)経由で来たのですが、島を2つ渡って、車で3時間半ほどかかりました。
エグモント・ホイスコーレンの全貌を紹介
では、エグモント・ホイスコーレンの全貌をご紹介していきます。敷地は、かなり広いので、1周回るのにも時間がかかります(笑
その広さは、以下のマップを見ていただければわかるかと思います。
※クリックで拡大します
すべてではないですが、1つずつ施設をご紹介していきます。
校舎
まず、エグモント・ホイスコーレンの校舎について、写真を見ながら説明していきましょう!
エグモント・ホイスコーレンの正面入口の前にて、OTAGAISAMAプロジェクトのメンバーと一緒に撮影。
※画像はすべてクリックで拡大します
こちらは正面入り口の角っこになります。
正面玄関を入ったところ。画像を見て、
- 右手が正面玄関
- 奥がプール
- 左手がトイレ&シャワー室とトレーニング室
こちらは職員室が見える裏口。
集会室。ここで毎朝、生徒が集まります。内容は日によって変わる担当の先生が決めてくるとのことです。今回は「ドラゴン」についての話でした。
校舎の中には、ビリヤード台やくつろげるソファーなどもあり、皆さん自由に使っていました。
こちらは音楽室。ちょうど音楽の授業で演奏会をしており、自分たちのために初演奏もしてくれました。
今回、OTAGAISAMAメンバーが泊まった宿泊施設。詳細は別途お伝えします。
研修ルーム。こちらでデンマークの福祉の勉強もさせていただきました。
校長先生のお家も敷地内にありました。
トイレ
トイレは車いすの方が入りやすいように扉を開けておきます。
前の通路も広いので、外開きになっています。しかも、トイレは自動で閉まらないから、自分のタイミングで入ることができます。
中はこんな感じです。シャワー付きのトイレ。
手を拭くペーパーは、手をかざすと自動的に出てきます。
体育館
エグモント・ホイスコーレンの体育館は、こんな感じです。
ボルダリングもできます。
体育館の倉庫には、車椅子が並んでいたり、あらゆる機器がありました。
ボッチャのボールもありました。
体育館の廊下側は、ガラス張りになっており、ガラスにはこんなマークが並んでいました。
トレーニングルーム
エグモント・ホイスコーレンには、トレーニングルームも完備されており、筋トレをする人はもちろん、身体障害者の方のリハビリにも使っていました。
歩行訓練用のマシーンも完備。
プール
利用していた方も多かったので、中の詳細はさすがに撮影できませんでしたが、こちらがプール。
もちろん車椅子の方でも利用可能!
(上記画像の左上らへんがそれ)
プール内やプールの脇もスロープになっており、深さが場所によって異なります。市民プールとしても開放しており、生徒さんだけでなく、近所の方々も利用されていました。
食堂
基本、食事はバイキングになっていて、食べ放題です。(でも、食べすぎている人はいませんでした)
ここに食事が並んでいき、みんな自由に取ることができます。
水もセルフサービスで、ピッチャーに水を汲むOTAGAISAMAメンバーの篠さん。
中はこんな感じになっており、食事の時間は満席です。
翻訳ツール「ポケトーク」を使って、生徒とコミュニケーションを取っているOTAGAISAMAメンバーの横山さん。話しかけると、皆さん気さくにお答えしてくださいました。
食堂の外側はこんな感じになってます。
朝食
エグモント・ホイスコーレンの朝食は、こんな感じでした。(もちろん食事のレパートリーは日によって変わります)
- パン
- チーズ
- ハム
- うす〜い板チョコ
- オートミール
- シリアル郡
- 飲むヨーグルト数種類
- 牛乳
- 果物類(主にりんご・洋梨・バナナ・みかん)
などが並んでいました。
数種類のシリアルがありました。
パンの中に好きなように挟めます。
ちなみに一番上に挟まっているのは、板チョコ!(デンマークでは、うす〜い板チョコが人気?)
こんな感じで自分の好きなように持ってこれます。
昼食
視察中は他のところ視察先へ移動していたので、基本、中で食べることはなかったのですが、ランチボックスを作ることもできました。
ランチボックスは、基本的に
- 数種類のパン
- 数種類のハム
- 数種類のチーズ
- 卵
が多かったです。
ランチボックスも自分で作って、ペーパーに包んでいくスタイル。
夕食
エグモント・ホイスコーレンの夕食は、こんな感じでした。(こちらも食事のレパートリーは日によって変わります)
日によって、お肉ゾーンと野菜ゾーンが別れておりました。野菜ハンバーグなどもあり、ベジタリアンの方でもお腹いっぱい食べれます。
デンマークの夕食の主食は、じゃばいも!ということで、夕食には、だいたいポテト料理がありました。
校庭
校庭はこんな感じです!
開放感たっぷりで、ハンモックで寝ていたり、校庭で遊んだりもするみたいです。
校庭は、エグモント・ホイスコーレンの裏門に繋がっており、このような看板もあります。
校庭の脇の道を歩くOTAGAISAMAメンバー。
動画もあります。
海岸
エグモント・ホイスコーレは、敷地がすごい広いのですが、海にも面しているのです。
デンマークでは寒中水泳が健康法として人気なのか、毎朝、近所のおばさま方がバスローブで現れて、全裸で颯爽と寒い海の中へ…
アンデルセン童話のマーメイドで有名なデンマーク!もちろん人魚姫もいましたよ(笑
こちらが海岸脇にあったマーメイドの像!
海岸脇には、自然の素材で作られたブランコもありました。
アート郡
アートの国というだけあって、建物内だけでなく、敷地内に多くのアートがありました。以下でご紹介するのは、その内のほんの一部。
宿舎のほうにある本物の木を削って作成したアートとOTAGAISAMAメンバー横山さん。
けっこういたるところに裸体のアート作品があって、日本との違いに驚きました。
正面入口から入ってすぐにあるアート。左半分が世界の歴史で右半分がデンマークの歴史を物語っているそうです。
ちょうどハロウィンの時期ということもあり、生徒が作ったカボチャの置物が正面玄関の前にズラ〜っと並んでいました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?障害者の海外留学生も受け入れているエグモント・ホイスコーレンのイメージが膨らんだのであれば幸いです。
見ていただいてわかるように、施設のバリアフリーはもちろん、いろいろな体験をするのにも環境が整っております。
今回は施設の紹介がメインでしたが、エグモント・ホイスコーレンの特徴や制度、視察して感じたことなどは、こちらの記事で詳しくご紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
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もちろん参加は無料ですので、ぜひこちらのグループでも情報交換できれば幸いです。(もちろん情報を得るだけの参加でも大歓迎です)
デンマーク渡航では、最先端の福祉を学び取り、日本版のノーマリゼーション「OTAGAISAMA文化」を作っていきます。そして、真のユニバーサル社会を実現できるように動いていきます。
ぜひ一緒に作り上げていきたい方がいらっしゃいましたら、Facebookグループに参加したり、お気軽にお問い合わせください。
OTAGAISAMAプロジェクト
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はじめまして。私の息子は、5才の時に幼稚園の事故で障害者に。12才から私の指導で6才の知能の画家と認めて頂いております。今は22才です。親として最後のchanceとして彼を連れて海外での活動を考えております。親としてこの先もっと伸び代をと。息子の絵を一度覗いて見てくださいませ。太陽はお母さん。畳の上に敷いてクレヨンと絵の具の重ね重ね納得行くまで描いております。対人恐怖になり普通に生まれてきてほんとに残念です。私達の流した涙は全てお空のお星様になり。翌朝水平線から昇る太陽は私達の為に上がったと。そして誕生した太陽はお母さんでした。私が、モデルです。いつもどんなに辛くても笑って居て欲しいとせかいみんななかよしが、泰ちゃんの願いです。アトリエ永岡泰都母藤井一江