障害があっても「地域で」「社会で」普通に暮らす。
そのための「保障」の観点から障害があっても入れる保険で安心を届けている「ぜんち共済株式会社」
「保険って健康じゃないと入れないんじゃないの?」と、思うかもしれませんが、障害があっても入れる保険があるのです。
その保険とは、「ぜんちのあんしん保険」です。
今回は様々ある保険会社の中から、ご家族や施設支援職員の方まで入ることができる保険「ぜんち共済株式会社」を運営する方々にインタビューをさせていただきました。
ぜんちのあんしん保険の特徴はもちろん、ぜんち共済が生まれる立ち上げのストーリーから今後の目標まで、赤裸々に語っていただきました。
お子さんの保険で悩んでいる方や、障害者施設で働く皆さんの参考になれば幸いです。
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ぜんち共済の特徴
今回の取材は、動画でもご覧いただけます。
弊社は障害がある方の専門の保険会社であります。
今、約5万人の方が保険の加入者としてお入り頂いていています。
具体的にはどんな方が加入しているのでしょうか?
ぜんち共済の加入者はどんな人?
- 知的障害
- 発達障害
- ダウン症
- てんかん
の方がお入りになれる保険という形になっています。
ぜんちのあんしん保険の概要動画
ぜんち共済のプラン例
個人賠償責任補償・権利擁護費用補償について
万が一加害者になってしまった時に
そこでこの「ぜんちのあんしん保険」は示談交渉サービス付きです。保険会社がしっかり加害者と被害者の間に入って解決までお手伝いします。
障害者専門保険を立ち上げたキッカケ
私は、最初に外資系の損害保険会社に入社したんですけど、ノルマがすごく厳しくて保険業界に少し嫌気がさして。
そんな時にたまたま転勤した先に障害者保険を世に生み出した保険代理店さんの担当になることがあったんですね。
ある一家と代理店さんとの出会い
その時にお母さんから、いつもこの子を助けてくれてありがとうございます!と言われて、保険って世の中の役に立っているんだって思ったんです。
もっと保険業界で頑張ろうと思いました。
保険制度が人の役に立つんだってことが分かって、すごく惚れこんじゃったんです。
それを何とかしてくれないかという相談が僕に入ってきたんです。
共済事業の設立
保険ではできないと言われました。
できなかったのですか?
なので、その共済事業をその親御さんたちと一緒に作ろうという風に思ったんですね。
それが全国知的障害者共済会っていう会だったんです。
ぜんち共済設立時の苦悩
。。
それで無認可でやっている共済事業者を法律の網の下において規制をすることになったんですね。
迫られる選択と決断
我々の共済会もご多分に漏れずその規制の網にかかってしまって…。
それで保険業法下における保険会社になるか、事業を辞めるかどちらかの選択を迫られることになったんです。
それで共済会で保険会社になることを決議しました。
未経験から始めた経営
保険だと細かい約款とかってあるじゃないですか?
ましてや社長経験もないわけですから、全部初めてのことが一気に自分にのしかかって来たんです。
プレッシャーによる苦しみ
というような事をやっていたら、ついに心が折れちゃいました。
人集めをしたら仲が悪くなって、会社の中が本当に人間関係のトラブル続きで、もう自分1人では手に負えないぐらいな状態になってしまって。
そう。もう会社に行くのもつらい…そんな状態になって。
その頃、私はちょっとメンタルを病んでいたんですね。
親御さん達の想いのおかげで
なんて思って、本当に電車に飛び込む寸前までいってたんです。
「そんなことをやっていいのか!?」って止める自分がいて、それでなんとか思いとどまってその後に至ってます。
親御さんとの絆が榎本さんを助けてくれたんですね。
ぜんち共済の利用者さんの事例
今までお仕事をしてきた中で印象的なことはなんですか?
パニックになってグループホームや施設のものを壊してしまって、ようやくグループホームに入って生活できたのに出てけって言われるんじゃないかと、そういった心配事をお母さんからいただいていて。
その時に施設もご家族も「安心してまたこの生活を続けられる」と仰っていただいたことがすごく印象的です。
権利擁護費用保険とは
どんな保険ですか?
顧問弁護士が5名いて、その人たちが何かあればサポートに当たれる仕組みになっているんです。
無保険でも円満解決した事例
お姉さんがすごく妹さんのことを心配していて、調べたらこういう保険があるということがわかってすぐに加入されたんですね。
でも、その車が無保険だったんですよ。
歩くこともままならないくらいの怪我をしてしまったのですが、相手が無保険だし、弁護士にも当然知り合いがいなかったんです。
当社に紹介してほしいというふうな話があって弁護士先生を紹介しました。
ぜんち共済が新聞に掲載
新聞社に”ぜんち”という会社を知らせたいと掛け合ってくれて。
それがキッカケで掲載されたのですか?
ですが、保険に助けられたということを伝えたくて、毎日新聞さんにかけあってくれたんですね。
2面の凄く大きなとこと、10周年記念誌にも出させていただいたので、本当に感謝してます。
ぜんち共済の新しい取り組み
どういったことをなさっているのですか?
例えば、ダウン症とは元々どういう特性がある方であったり、コラムニストであり、発達障害のある方の小学校時代からどうやって大人になるまでの気持ちをもって成長してきたのかといったあまり触れられない情報を発信しています。
SNSだと反応も返ってきやすいと思いますが、どういった声が上がってきますか?
ポジティブかつ、実際にあった体験談の情報が得られるといのはすごく安心できるでしょうね。
今後は、重度の障害がある方の情報やコラムがインターネット上で少し不足しているような気がしているので、重度の障害がある方に向けた情報を発信していきたいなと思っています。
より多くの障害者に保険を届ける
なんとかそういった方々にも保険が届けられるようにしていきたいと思っています。
なので是非、この記事を見ていただいてる全国の障害者支援している方々と連携をしていきたいと思っています。
そんな会社を作っていきたいな思っています。
障害があっても優しい社会を創るために
そんな方々が遠慮したりせず、生きやすく生きるためにはどんなことが大切なんでしょうか?
やっぱり自分が社会に役立つ場があって、かつ必要とされていて、毎日働くことで感謝されるというふうなことが障害のある人に絶対必要だと思っています。
必要とされて仕事をするって大切ですよね。
ですので、当社は障害者雇用も積極的にやっていこうと自社でも障害者雇用をしてます。
障害のある人達も働く場所が増えますので、そういう取り組みを真剣にやっていこうと思っているんです。
障害者雇用のための委員会
障害がある方が過ごしやすい環境を
今は自分にとってはそれがライフワークみたいになってきています。
親御さんもそんは就職を願っていないと思いますから。
親御さん達が本当に安心できる。
そんな企業を1社でも育てて、そこに障害者の人が働いてハッピーな人生を送っていて、親亡き後もきちっと地域で見守られる…
そんな仕組みを作っていきたいと考えています。
ぜんち共済の取材を終えて
障害がある人でも安心して生活する保障を届けてくれるぜんち共済。
障害当事者や福祉に関わる人たちはもちろん、業界の外からも良くしていきたいという気持ちが溢れるインタビューとなりました。
障害児の親御さんたちのたくさんの想いがあったからこそ生まれたぜんち共済。
これからも障害がある方々だけでなく、より多くの方の安心した生活を届けてくれる存在でい続けてくれることでしょう。
ぜんちのあんしん保険にご興味ある方は、こちらをご覧ください。
ぜんち共済
公式HP:https://www.z-kyosai.com/
お問い合わせ先:info-z@z-kyosai.com
〒102-0073
東京都千代田区九段北3丁目2−5 325ビル 4階
日野信輔
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