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障害者の劣等感を克服!舞台で伝えたいこと!小形健介インタビューVOL.2

こんにちは。

WelSearch代表の日野です。

 

今回は、前回に引き続き、

脳梗塞で左半身不随となっており、

ピストルの競技でパラリンピックを
目指している小形健介さんのインタビュー。

 

前回、小形さんの自己紹介や、
パラリンピックを目指すようになった

きっかけなどをお話ししていただきました。

 

今回は小形さんにもっと突っ込んだ

話を聞いております。

 

障害者になって劣等感を克服した話を

舞台では話されていたり、

ある日、突然障害者となって

気持ちの変化など当時の想いを

語っていただきました。

 

第2回目は、

 

  • 舞台や講演会で話していること
  • 障害者になる前となった後の気持ちの変化

 

について話していただきました。

 

小形健介さんインタビュー動画

小形さんインタビュー動画は

こちらになります。

 

第2回目は10分ほどの動画です。

 

下に書き起こしもしておりますので、

見やすい方で見ていただければと思います。

 

【小形健介さんインタビュー動画2】

 

障害者の劣等感は気持ち次第

今回も、テキストベースで書いていきます。

 

あ、まだ前回の記事をご覧になっていない方は、

第1回目から見れます。

 

脳梗塞で左半身麻痺になった小形健介さんインタビューVOL.1

 

前回の自己紹介で、舞台をされていると

おっしゃっておりましたが、

今回はもっと突っ込んで、

 

  • 舞台では何を伝えているのか?
  • 障害者になった時の気持ち

 

など、小形さんの想いを語っていただきました。

 

小形健介さん

障害者として舞台へ

日野
次に、講演会だったりとかも

やられているということなんですけど、

そこではどんな感じのことを話されているんですか?

 

そうですね。

 

一番伝えたいことが、私の今やっている
舞台というのはセルフ・ストーリー・オペラ
っていうものなんですよ。

 

日野
セルフ・ストーリー・オペラですか

 

はい。

 

タイトルが、

「きみにできないことはない」
というタイトルなんです。

 

セルフ・ストーリー・オペラというのが、

オペラってそれこそフィクションなんですよ。

 

作り上げた物語の中に、

あいだあいだにテーマに沿った歌とか音楽を挿入して、

ひとつの舞台みたいな形にするのが

オぺラと言うらしいんですけど、

 

セルフ・ストーリーっていうのは、

自伝っていう意味なんです。

 

日野
「自伝」ですか

 

私のマイストーリーです。

 

生きてきたストーリーの間に

テーマに沿った歌を挿入して、

一つの舞台にするっていうものです。

 

 

私が一番舞台で言いたいことは、

ありふれた毎日、平凡な日常がどんだけ

幸せなのかっていうことを伝えたいんですね。

 

ありがとうの反対の言葉って知ってますか?

 

日野
「ありがとう」ですか。

ごめんなさいとかですか?

 

って思いますよね。

 

ありがとうの反対は「ごめんなさい」とか、

「バカやろう」とかね。

 

そういうことを思いますけど、

ありがとうの反対の言葉って、

ありがとうは、有難いじゃないですか。

 

日野
漢字で書くとってことですね。

 

有るに難しいと書いて、「有難う」

 

有難いの反対の言葉って、

当たり前なんですよね。

 

日野
あぁ〜!

 

で、その、当たり前のことに

感謝できるようになったら、

社会とか未来ってすごく良くなると思って。

 

それこそ、毎日朝起きて、

目が覚めるのって当たり前じゃないですか。

 

毎日お母さんがご飯作ってくれるのだって、

子供たちにとっては当たり前かもしれないし。

 

会社でいったら、社員の人たちが、

毎日出勤してくれるのだって、

それはお給料貰ってるから

当たり前のことかもしれない。

 

でも、

 

当たり前が当たり前じゃなくなったときに、

みんな、人って、後悔先に立たず

じゃないですけど、私もやっぱり、

病気になって、左半身が動かなくなったから、

後悔ももちろんあります。

 

もっと自分の体労わってあげてれば、

こんなになっていなかったんじゃないかなぁって。

 

人はみんな失ってから気づくことが多いですしね。

 

日野
そうですよね〜。

 

なので、その当たり前のことに

毎日感謝できる未来とか、

そういう社会になっていったら、

 

障害者が社会で生活していくのも

当たり前っていう考え方とかが、

人の中に根付いていったらもっと

生きやすい世の中になるんじゃないかなと思って。

 

当たり前のことがどんなに幸せなことなのか

っていうのをこの舞台でひとりでも

多くの人に気付いてもらって、みんなに、

1人でも多くの人に笑顔を与えてほしいなと。

 

そういう思いで、全国で

舞台をやらせてもらっています。

 

日野
全国で飛び回っているというのはすごいですね。

 

ほんとに1人でもそういう考えの方が

増えれば日本は良くなっていくと思いますね。

 

障害者になって気持ちの変化

 

日野
次に、脳の病気で障害を持った

っておっしゃっていたんですけど、

それまでは、いわゆる「健常者」というか、

五体満足で使えていたわけじゃないですか。

 

手術後と手術前の気持ちの

変化とかあったら教えて下さい。

 

やっぱり、社会、日本社会の

生きずらさっていうんですかね。

 

何かその、障害を持っているとやっぱり、

普通の人とは違う目で見られるんですよね。

 

なんていうか…

 

日野
それはもう感覚で

わかってくるものですか?

 

わかりますね。

 

子供たちも、変な歩き方していると

じろじろ見ますし、車いすの人だとやっぱり、

あれ何って聞くじゃないですか。

 

お母さんはお母さんで、

それを見ちゃダメとか隠すんですよね、

日本の社会って。

 

昔で言ったら、障害持った人たちは

家から出さないで育てたっていうような

日本の文化的なところもあったわけですし。

 

そういうのがまだまだ

日本では多いかなと思う面があります。

 

ちょっと話してもいいですか?

 

日野
はい、どうぞどうぞ!

 

それこそ、海外だとそういう

目であまり見ないんですよね。

 

日野
それは、よく言いますよね!

 

 

やっぱ、発達障害とか持った人たちは

海外のほうが住みやすいし、

生きやすいっていうんですよね、日本の社会より。

 

なんでそういうのがあるのかなと思ったときに、

私、これは聞いた話なんですけども、

ネイティブインディアンの人たち、

ラコタ族の長老さんが、

こんな話をしているんですね。

 

「人は生まれてくる前にみんな自分で

背負う石の大きさを決めて生まれてくるんだよ。

 

その石の大きさも4種類あって、人は、

輪廻転生するたびに何度も何度も生まれ変わって、

そこで勉強して魂の筋トレをする。

 

それこそ、何回も生まれ変わっていくと、

最初は小さな石を抱えてきた人たちも、

だんだん大きな石をもって生まれてこれるようになる。

 

人は小さな石を持って生まれてきた

人たちというのは、何をやってもうまくいく。

 

  • お金持ち
  • 家族円満
  • 顔もいい
  • モテる

 

など、一般の人からみたら羨ましいって

思うような人たちが、魂レベルで言ったら、

小さな石しか持てない人たちなんだよ」

 

とラコタ族の人たちは言ってるんですよ。

 

だんだんその筋トレをして、

強くなっていくと、最初は亀の子くらいの

石しか持てなかったのが、次は

アライグマくらいの石を持てるようになる。

 

そういう人たちっていうのは、

亀の子くらいの石の人たちよりも、

すこし困難な社会になっていく。

 

アライグマくらいの石を経て、

その次はアカシカくらいの、赤い鹿ですね。

 

「レッドディア」

 

赤い鹿くらいの石を持って

生まれてくる人たちっていうのが

アライグマくらいの人たちよりも、

もっと困難な、悲しみとか、

もっと学べる人生を。

 

最終的に、一番魂レベルで高い、

一番大きな石を持つひとたちっていうのが、

バッファローくらいの石を持って生まれてくる。

 

それが障害をもった人たちとか、

何か重い病気を患う人たちとか、

3.11に災害に出くわして、

家族を失ってしまう人たちだったりするって、

ラクタ族の長老は言ってるんですね。

 

この話を、それこそ、日本で住んでると、

自分の母親で息子さんが障害児で

生まれてきてしまったとすると、

 

自分が、おなかに赤ちゃんがいたときに

食べた食べ物が悪かったんじゃないかとか、

自分の生活が今まで悪かったから

こんな子が生まれてきたんじゃないかっていう、

自分を責める母親も多いんですね。

 

でも、この子は、魂レベルで言ったら、

普通の幸せな人たちよりも、もっと

大きな石を背負って生まれてきている。

 

魂が勇者なんだ、って。

その、長老が勇者だって言うんですね。

 

ブレイブハートって言って、

勇者の石って言いますけど。

 

その話を聞いたときに、

被害者の目線でいたお母様方たちが、

見る方向が、視点がそれて、

 

この子は魂レベルで言ったら勇者なんだ

って思えたら、自分はその勇者の

お母さんなんだって思ったら、

人生変わると思うんですよね。

 

日野
たしかに考え方によって

違うかもしれないですね。

 

なので、そういうことをですね、うん。

 

今回の話は、小形さんの意見ですので、
すべての方々がそう思っているとは限りません。

 

編集後記

第2回目も小形さん

インタビューありがとうございました。

 

今回は、舞台や講演活動で話されていることや

障害者になったときの気持ちの変化について

お聞きさせていただきましたが、まだまだ続きますよ。

 

何事もそうですが、「当たり前」に

なってしまうと、つい感謝の気持ちって

忘れてしまいがちですよね。

 

これって障害者も健常者も

関係ないことです。

 

過去のことを後悔していても、

何も進めないですからね。

 

でも、そういった経験があったからこそ

今、何ができるかというのが

見えてくることが多いです。

 

それも、あなたにしかできないことが。

 

過去の経験って無駄なことはないんです。

 

ぜひ今回、小形さんがおっしゃっていたことを

今後の生活に活かしていただければ幸いです。

 

インタビューはまだ続きますので、

ぜひVOL.3以降もご覧になってください!

 

【小形さんインタビュー】

1:脳梗塞で左半身麻痺になった小形健介さんインタビューVOL.1

2:障害者の劣等感を克服!舞台で伝えたいこと!小形健介インタビューVOL.2

3:左半身麻痺の生活で不便なことって?小形健介さんインタビューVOL.3

4:パラリンピック射撃選手になって伝えたいこと!小形健介インタビューVOL.4

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

あなたのご意見や感想なども
ぜひお聞かせいただけますと幸いです。

 

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ウェルサーチ 障害者・編集チーム

Welsearchの障害者・編集チーム。障害を持ったさまざまな方がリアルの日常や施設・職場での体験を発信しております。障害者の生活や考えはどのようなものなのか?感じ取っていただければ幸いです。


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