今回は、ウェルサーチの特別企画として、N高等学校の『プロジェクトN』という授業の一環であるヘルスケアゲーム制作プロジェクトの発表会に潜入させていただきました。
総務省が主催している異能ベーションアワードで弊社の企業賞を受賞したのが、なんとN高等学校の生徒のアイデアだったのです。
そのアイデアがこのプロジェクトから生まれたということで、その実態を取材させていただきました。
N高等学校の全国のキャンパスの猛者たちがヘルスケアゲームを0から企画・開発し、その成果物を発表するという授業。
全国のキャンパスから合計8つのチームが最終プレゼンターとして、開催されたプレゼン大会。
そこでは高校生とは思えない、レベルの高い発表が飛び交っていました!
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N高等学校の授業発表会!プレゼン大会に潜入
学校法人角川ドワンゴ学園『N高等学校』は、KADOKAWAとドワンゴが設立母体となって創られたネットと通信制高校の制度を活用した新しい高校。ネットコースと通学コースがあり、通学コースは、
- コーチングを取り入れた指導
- アクティブ・ラーニング
- プロジェクト学習
を特徴とし、主体的・能動的な人物の育成に取り組んでいます。
社会で生き抜くスキルを高校生のうちから身につけるために、1〜2ヶ月に1度、1つの実社会における課題を取り上げて実施。
その課題解決に向けた施策の中でディスカッション・思考法・ITツールによる表現手法を繰り返し学びながら、
- プレゼンテーション力
- プロジェクトマネジメント力
- コミュニケーション力
などの経験や知識を磨いていくプログラムを提供しています。
プレゼンの評価観点
「若年層へ健康管理の重要性を促す」テーマにした、ヘルスケアゲーム制作プロジェクトの評価の観点は、下記のとおり。
- 課題解決力:選定した健康への課題に対して、調査・分析後の解決策が明確であるか
- 評価分析力:制作したゲームを被験者に体験してもらい、PDCAを回せているか
- 発表:魅力的で説得力ある伝え方ができているか
これらの評価基準をもとに、J&Jさんとナイアンティックさんの社員の方々が審査をしていきます。
プレゼン大会の前にまずは朝礼から
プレゼン大会の前に朝礼からスタート。
他のキャンパスともZoomが繋がり、皆さん緊張している様子。
朝礼も終わり、いよいよN高等学校の生徒たちのプレゼンが始まります!
N高プレゼン大会スタート!
さぁ、いよいよプレゼン大会が始まります。
発表する順番は、以下の通り。
参加チーム
- 株式会社☆愉快(柏キャンバス)
- フェンリル班(大宮キャンバス)
- テトリス・アクティブ(名古屋キャンバス)
- lyrict(御茶ノ水キャンバス)
- 404(代々木キャンパス)
- King’s overnight(仙台キャンパス)
- 有限会社限界オタク(柏キャンバス)
- チームコダック(名古屋キャンバス)
1チームずつ発表の詳細を記載していきます。
株式会社☆愉快(柏キャンバス)
柏キャンパスの「株式会社☆愉快」チームが発表するのは、『アドつべ』というヘルスケアアプリ。
どういったアプリかといいますと、睡眠についての知識を身につけ、正しい改善策で敵を倒していくコマンド選択アドベンチャーゲーム。
上記のようにターゲットを小学校高学年〜中学校3年生と仮定し、その人たちの生活リズムを想定。
ユーザーが継続できるような工夫として、ポイント制にし、早起きしたらログインボーナスが2倍になるなどのイベントがある。
実際にテストユーザーがやってみた良かった点・悪かった点も洗い出す。
これで「株式会社☆愉快」チームの発表は終了。審査員からのフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
といったフィードバックを受け、学生も熱心に聞いておりました。
フェンリル班(大宮キャンバス)
2番手の発表は大宮キャンパスの「フェンリル班」チーム。
『Salutem』という、不健康を知ることで健康を目指すシミュレーションゲームのヘルスケアアプリ。
ターゲットをスマホゲームをやっている12〜22歳の若者にし、想定できる課題として「予防行動の不足による生活習慣病」を解決するアプリ。
実際のアプリの画面のイメージはこんな感じ。
『Salutem』をプレイすることによって、このような流れで普段の生活から健康的な行動を促せる仕組みになっております。
これで「フェンリル班」による発表は終了。審査員のフィードバックに移ります。
審査員からのフィードバック
といったフィードバックが出ておりました。
テトリス・アクティブ(名古屋キャンバス)
3番手の発表は、名古屋キャンパスの「テトリス・アクティブ」チーム。
『Tetris Active』とは、自分がテトリミノになるヘルスケアアプリ。要は、有名なゲームである「テトリス」のルールなのですが、自分自身がテトリスの形となることによって、運動しながらテトリスを楽しめるというアプリ。
ターゲットを大学生にし、大学生が抱える運動の課題を想定。
健康を維持するためには、継続できなければ意味がないので、有名な「テトリス」のゲームを応用し、継続の工夫を考案。
基本、一人でテトリスの運動をするので、オンラインでランキング形式にし、競争意識も生まれてくる。
動画で見たほうがわかりやすかったので、見せられず残念ですが、これで「テトリス・アクティブ」チームの発表は終了。審査員からのフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
といったフィードバックが出ておりました。
lyrict(御茶ノ水キャンバス)
4番手の発表は、御茶ノ水キャンパスの「lyrict」チーム。
『lyrict』というアプリは、日常に感動する音楽体験を提供する音ゲーのヘルスケアアプリ。
以下のように、音楽を視覚化し体験しながら遊ぶことができるゲーム。
実際にやってみて出てきた問題点も解決策を提供。
流れとしては、通勤や通学などでポイントを貯めることができ、室内でポイントを使ってメンタルヘルス効果を出していく。
これで「lyrict」チームの発表は終了。審査員のフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
といったフィードバックが出ておりました。
404(代々木キャンパス)
5番手の発表は、メイン会場となっている代々木キャンパスの「404」チーム。
『Step Adventure』とは、RPG要素を含み、実際に歩きながらヘルスケア問題を解決できるアプリ。
ターゲットは、運動不足・睡眠不足の男子高校生。
RPGなので、ストーリー性もあります。
実際のアプリの画面イメージと、どのような機能なのかは下記の通り。
実際にテストユーザーがやってみたフィードバックを元に出てきた課題と、その解決策。
これで「404」チームの発表は終了。審査員のフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
なぜ開く必要があるのかも考える必要あり。
といったフィードバックが出ておりました。
King’s overnight(仙台キャンパス)
6番手の発表は、仙台キャンパスの「King’s overnight」チーム。
『King’s overnight』というアプリは、王様を眠らせたい家来と王様に邪魔をしたい敵が対決するボードゲームをしながら健康管理の問題を解決するアプリ。
ターゲットは、なかなか実行に移せない大学生に設定。ペルソナは以下のような方。
ボードゲームのルールや遊び方も1から考えて設定。
実際にプレイをしてみて出てきた改善点とその解決策。
これで「King’s overnight」の発表は終了。審査員のフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
といったフィードバックが出ておりました。
有限会社限界オタク(柏キャンバス)
7番手の発表は、柏キャンパスの「有限会社限界オタク」チーム。
『GHOST MEAL』というアプリは、食事管理をすることによって、ゴーストを育てていくヘルスケアアプリ。
ターゲットは、「一人暮らしの女子大生」と設定し、そのターゲットがバランスの取れた食生活ができ、使い続けたい工夫も考えた。
使い方は、このようになっており、日々の食事から足りない栄養素なども表示できる仕組みになっている。
実際の食生活が悪くなってしまうと、育成しているゴーストも病気になってしまったり…
実際に使ってみて出てきた課題と解決策。
これで「有限会社限界オタク」チームの発表は終了。審査員のフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
といったフィードバックが出ておりました。
チームコダック(名古屋キャンバス)
8番手最後の発表は、名古屋キャンパスの「チームコダック」チーム。
リアルの運動がそのままゲームのステータスになる日常と非日常を体験できる対人戦闘ARゲーム。
ペルソナを18歳の男子大学生に設定し、その人が抱えている健康的な課題を解決。
下記の画像のように、職業によってスキルが異なり、ARによって多彩なモーションから楽しめるようにしている。
実際にテストユーザーにプレイしてもらって出てきた課題と解決策を提示し、その他にも「ユーザーが楽しみながら継続できる工夫」もいくつか考案。
これで「チームコダック」チームの発表は終了。審査員のフィードバックに移ります。
審査員のフィードバック
といったフィードバックが出ておりました。
さて、これで8つのチームすべての発表が終了しました。
と思ってしまうほど。
さぁ、気になる結果はどうなったのでしょうか?
優勝はどこに?N高等学校プレゼン大会の表彰式
プレゼンの表彰式。生徒の皆さんも一緒に予想されている声が聞こえたり、ワクワクして結果を待ちます。
すべてのチームのレベルが高かったですが、このプレゼン大会で優勝したチームは、どこだったのでしょうか?
特別賞
特別賞に輝いたのは、自分自身がテトリミノ(テトリスの形)になって、健康的なテトリスゲームをするアプリを考案した名古屋キャンパスの「テトリス・アクティブ」チーム。
審査員からの評価
といった評価をいただいてました。
優秀賞
優秀賞に輝いたのは、『Salutem』という不健康を知ることで健康を目指すシミュレーションゲームのヘルスケアアプリを開発した「フェンリル班」チーム。
審査員からの評価
といった評価をいただいてました。
最優秀賞
見事、最優秀賞に輝いたのは、『GHOST MEAL』という食事管理をすることによって、ゴーストを育てていくヘルスケアアプリを開発した柏キャンパスの「限界オタク」チーム。
審査員からの評価
といった評価をいただいてました。
表彰
- 特別賞『Tetris Active』:自分自身がテトリミノ(テトリスの形)になって、健康的なテトリスゲームをするヘルスケアアプリ
- 優秀賞『Salutem』:不健康を知ることで健康を目指すシミュレーションゲームのヘルスケアアプリ
- 最優秀賞『GHOST MEAL』:食事管理をすることにより、ゴーストを育てていくヘルスケアアプリ
以上でN高等学校のヘルスケアアプリのプレゼン大会が終わりました。
N高等学校のプレゼン大会まとめ
画像のみなので、半減してしまうのが残念ですが、ここまでのレベルの高い開発・プレゼンを高校生が発表しているのを見て、今後の日本の若者にもすごい期待を持つことができました。
一般の高校生では体験できないようなことやスキルを身につけることができる授業が盛りだくさんのN高等学校。
興味が湧くような「プロジェクト」も展開しております。
やりたいことを自ら見出す『プロジェクトN』
今回は、ヘルスケアゲーム制作プロジェクトとして、J&Jさんとナイアンティックさんとコラボされておりましたが、N高等学校では、「プロジェクトN」といって、他にもいろいろな課題解決型のプロジェクトを実施されております。
例
- 省庁・日本テレビ放送網株式会社とコラボした『省庁ドラマ教材制作プロジェクト』
- アドビ システムズ株式会社とコラボした『クールジャパン冊子制作プロジェクト』
- 株式会社 SCRAPとコラボした『リアル脱出ゲーム制作プロジェクト』
- 西日本電信電話株式会社とコラボした『睡眠教育プロジェクト』
さらに、下記のようなITツールのスキルを身につけることもでき、企業で働くにも即戦力となるようなものも多く学ぶことができます。
ウェルサーチ 障害者・編集チーム
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