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大人のADHDの特徴を診断してみよう!症状一覧を見て対応方法を知っておくべき!

  • 最終更新日:

最近、

 

  • 片付けられない○○
  • 忘れ物が多い
  • 物事を順序立て行動することが苦手

 

といったことを聞いたことがないでしょうか??

 

もしかするとそれがADHDかもしれません。ただ障害ではなく、不器用だったり、面倒くさがり屋さんだったりする可能性もあります。当てはまったからといって全てが障害とは限りません。

 

もしかするとADHDではないかと思っている方に障害の特性や診断テストを紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

 

また、ADHDと関わっている方に向けて、対応方法もお伝えしておりますので、参考にしていただければ幸いです。

 

ADHDの診断テストの結果や障害ではないかと思っている方、今まで苦労してきた方等の心配な方はぜひ医療機関に相談してみてください。辛い気持ちから一歩踏み出してみましょう。

ADHDとは

ADHDとは、通称注意欠如多動性障害と言います。ADHDは、主に多動性・衝動性(しょうどうせい)と注意力の障害を特徴とする行動の障害を指します。

 

ちょっと学術的な話になってしまいますが、これは米国精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM‐IV)」において採用された障害名で、WHO(世界保健機関)の「国際疾病分類第10版(ICD‐10)」では多動性障害という名称が用いられています。

 

学童期では出現率が3~5%となっており、男児に多く、男女比は3~5対1という割合になっております。

 

ADHDの症状一覧を見てみよう

ADHDの主な症状としては、

 

  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

 

の3つとなっております。

 

この症状の詳細を1つずつ説明していきましょう。

 

(1)不注意

不注意は、細かいことに注意を払えないという

 

  • 注意力の欠けている
  • 注意を続けることができない
  • 周囲の刺激に気が散る(転動性が高い)

 

などのことを言います。また、日常生活の観点から見てみると、

 

  • 不注意な間違いをしてしまう
  • 始めたことを最後まで続けない
  • 言われていることを聞いていない
  • 忘れ物や落とし物が多い

 

といったような行動をする傾向があります。

 

(2)多動

多動は活動の過剰です。具体的に言いますと、

 

  • 絶えずせわしく動きまわる
  • くねくねしたり、もじもじ動かす
  • よくしゃべる

 

などといったような行動をすることが多い傾向があります。

 

(3)衝動性

衝動性は結果を考えずに判断・行動することで、その結果、自分や他人が危険にさらされる、物を破壊するといったようなことが起きてしまいます。

 

具体的な行動としては、

 

  • 順番を待てない
  • 人の妨害や邪魔になる
  • 質問を聞き終えないで出し抜けに答える

 

などとして現れます。

 

通常、このような症状は幼児期から現れることが多いですが、集団生活の場で生きづらさを体感して、初めて気づくというケースが多い傾向があります。そして、どの症状が現れるかによって、多動性‐衝動性優勢型、不注意優勢型、混合型に分けられます。

 

また、

 

  • 反抗的・反社会的行動
  • 学習障害
  • 不安・抑うつ
  • その他の精神医学的障害

 

などのような症状を合併していることも比較的多くなってきます。

 

大人のADHDの特徴とは?

ADHDには、いくつかの特徴があり、これを理解することによって、ADHDの方との関わり方にも活かすことができます。また、当事者の場合は、自分自身の特性を知ることができるので、周囲への理解を促すための説明もしやすくなってきます。

 

特徴は主に3つありますので、こちらも1つずつ説明していきましょう。

(1)頭の中の整理が苦手

1つ目の特徴としては、頭の中を整理することが難しいということです。具体的に言いますと、

 

  1. 他のことに気が散ってしまう
  2. 逆に集中しすぎてしまう
  3. 順序を立てて進めることが苦手

 

といったようなことを指します。

 

自分で集中して取り組もうとしても注意が散漫になってしまったり、他に気を取られてしまうというケースが多いです。これは、自分で意識して行おうとしても、調整することできずに日常生活の中で生きづらさを抱えてしまうことが多くなってしまいます。

 

(2)周りの雰囲気を感じ取ることが苦手

2つ目の特徴としては、周りの雰囲気を感じ取ることが苦手ということです。もっと簡単に言いますと空気が読めないということです。具体的な行動傾向としては、

 

  1. 思ったことをついつい口に出して言ってしまう
  2. 怒りを抑えることが難しい
  3. 大きく落ち込んでしまうことがある

 

他には、急に考えが変わってしまったり、相手の気持ちを考えてコミュニケーションをとることや自分の気持ちをコントロールすることが苦手であることが挙げられます。

 

(3)ミスしてしまうことが多い

3つ目の特徴としては、ミスを繰り返してしまうということです。具体的な傾向としては、

 

  1. 期限を守ることができない
  2. ケアレスミスをする
  3. 持ち物の管理ができない

 

といったような行動を指します。また、過去の経験や覚えることが多く、作業が重なってしまった場合にパニックになってしまう人もいたりします。

 

【大人のADHD】

 

大人のADHDの特徴から診断してみる

このような症状や特徴だったりを周りの人たちが理解しているのであれば、ADHDの症状をその人の個性として見ることができるので、比較的、生きづらさを抱えることなく社会生活を送ることができます。

 

しかし、大人になるまで診断を受けておらず、自分自身がADHDだということを周りの人たちに伝えていない場合は、どれだけ注意していてもミスを繰り返してしまう事で周りの評価が下がってしまい、その結果、自分自身を過小評価してしまいがちです。

 

こういうケースですと、大人でADHDを持つ人は、社会や家庭での生活中で、多くの生きづらさを抱えています。思うようにいかない日々を過ごしているうちに、自然と気分が落ち込んでしまったり、自分は何もできないと思っててしまうことがあります。

 

ADHDの診断は、周囲の人たちから社会的なサポートを受けるための最初の一歩となります。自分の特性を知ることによって、生活環境を整えていくことによって、自分の個性に焦点をあてて生活することができるようになっていきます。

 

無料でADHDを診断できるサイト

大人用のADHD症状チェックリスト(成人:18歳以上)の方の診断は以下のURLです。

無料で診断できますので、ご利用下さい。

 

ADHDの症状をチェックしてみる

 

 

ADHDの対応方法とは(周りの人ができること)

AHDHの特徴を知ることにより、当事者への配慮をすることができるようになります。それにプラスして対応方法も知っていれば、ADHDの方ともコミュニケーションを取りやすくなるだけでなく、当事者の方も生きづらさを抱えることが少なくなります。

 

ADHDの方への対応方法を4つお伝えしていきますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

(1)指示をする場合は具体的に1つずつ出す

1つ目の方法は、具体的に指示を1つずつ出すということです。障害があるないに関わらず、長い説明というのは、理解しづらいものです。ですので、短文で説明するようにしていきましょう。

 

指示をするときのコツとしては、肯定語を使うということです。例えば、「走らない」などの否定語を使うのはNGということです。走らないと伝えても、

 

じゃあ、どうすればいいの?

 

となってしまうからです。

 

指示をする際は、「歩いてね」といった肯定的な言葉にした方が相手に伝わりやすいです。

 

(2)視覚的な情報で伝える

2つ目の方法は、視覚的な情報で伝えるということです。ADHDなどの発達障害を持っている方は、言葉での指示を理解しにくい人がたくさんいます。

 

しかし、逆に視覚的な情報には強く、イラストなどの情報が理解しやすい人も多くいます。言葉だけでは理解しにく場合には、絵や写真などを利用してみて下さい。時間がかかり大変だと思いますが、相手に伝えるために有効なことが多くあります。

 

(3)スモールステップで考える

3つ目の方法は、スモールステップで考えるということです。まずは大きなことをいきなりせずに、本人ができることから初めてみて下さい。人間ですので、ハードルが高すぎると途中で諦めてしまったり、やる気をなくしたりしてしまいます。

 

特に、障害がある方には、余計にそのハードルを低く設定していくといいでしょう。

 

  • 分かりやすい目標
  • 具体的な目標

 

をたてて、スモールステップで長期的に見ながら成長できるようにしてください。

 

(4)環境を整える

4つ目の方法は、環境を整えるということです。障害のことをしっかりと理解し、どのようにすると相手ができるようになるのかを考えてください。そのために、環境を整えることが大切になります。

 

例えば、いつも同じことを言われて怒られてしまう人がいたとしましょう。もちろん、怒られたくてわざとその行動をしているわけではありません。

 

よく怒っている人の言葉で、

 

  • 何故、分からいことを聞かないの?
  • 何故、こんなこともできないの?

 

と相手に聞いている人がいます。ただ、怒られている側としては、どこが分からないことなのかを分かっていない場合、環境が変わってしまうと、できなくなってしまうなど様々な原因があります。

 

1番大切なことは、相手の行動をよく観察することです。観察することで、どのように接すればできるようになるのか見えてくることもあります。いろいろと試してみて、その人に合う方法を見つけてみてください。

 

【ADHDを改善する】

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

 

ADHDの特徴や症状から、対応方法までお伝えしてきましたが、最後にお伝えしておきたいことがあります。

(1)ADHDと関わっている方へ

ADHDの方と関わっている方は、ご本人ができないことを責めるのではなく、先ずできることを褒めることから始めて下さい。そして、よく相手のことを観察して下さい。相手のことが分かってくると解決法が見つかることもあります。

 

(2)ADHDの方へ

ADHD障害がある方は、自分で環境を整えることで自分の特性を活かしていくことが必ずできます。できないことは周りの人に協力してもらったり、信頼できる人に自分の悩みを話したりすることで理解してくれる人がいるはずです。スモールステップで成長していくことで、できることが増えていくはずです。どんなことでも諦めずにチャレンジして成功体験を積んでいってください。

 

ADHDの当事者で実際に多くの職場をクビになり、最終的にご自身で起業をした、曽根原さんのインタビューもありますので、ぜひご覧になっていただければと思います。

 

 

 

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特別支援学校の知的障害の学校で中学部を3年間、高等部を9年間、教員として働いています。教員として、生徒たちを指導する傍ら、「きれいな街は、人の心もきれいにする」がコンセプトのグリーンバード横浜南チームのサブリーダー、空き家を活用した居場所作り『たすけあいハウス』の管理者、任意団体「スノードロップ」の代表をしています。詳しいプロフィールはこちら→柳澤智敬


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