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メンヘラって言葉の意味ちゃんと知っとる?〜八壁ゆかりの崖っぷちブルース第2回〜

  • 最終更新日:

皆さんこんにちは、糖尿病内科帰りの八壁ゆかりです。

 

や、あのね、前回すなわち連載第1回で「三十路パンクス」と書いてしまったらね、なんかめっちゃかっこいい八壁ゆかり像ができてしまったんではないかと思ったんですけどね、糖尿病です、端的に言うと太いです、でもこれ薬の副作用が原因なんです、その辺は追々。

 

さて、「八壁ゆかりの崖っぷちブルース」のお時間です。略して「崖ブル」って呼んでやってください。ハッシュタグ作っても怒らないわよ?

 

今回のテーマは、あるひとつの単語です。

 

『おいおい〜、単語ひとつで記事1本書けんのかよ〜!』

 

なんて声が聞こえそうですが、いやいや、これ、かなりのキラーワードですよ、時代を感じますよ、スラングってやべぇなってなりますよ。

 

というわけで本日のお題。

 

【メンヘラ】という言葉の本来の意味について、当事者が説明するよ!

メンヘラというスラングの誕生と多様性

スラングの語源・流布・定義の揺らぎというものは、もはや爆速です。

 

我々が何も知らずに日々使っている言葉「イケメン」、これ元々ゲイカルチャーの用語ですしね。

メンヘラの意味・語源と受け止められ方

というわけで、「メンヘラ」の語源・意味を懇切丁寧に解説してみます。

 

元は2ch(2ちゃんねる、巨大匿名掲示板)の「メンタルヘルス板」の住民(ユーザー)、つまり、心に何らかの問題を抱えている人、要するに精神障害者であったり、発達障害を患っている方など、フィジカルではない苦しみを持つ人々を、

 

メンヘラの変遷「メン(タル)ヘル(ス)」の当事者

「メンヘル」+「人」を表す「ラー」

「メンヘラー/メンヘラ」誕生

 

これが私の世代の「メンヘラ」の語源と定義であり、というか一般常識でした。

 

しかし、しばらくこの「メンヘラ」には人によって受け取り方や使用法に差異があったんです。

 

「侮蔑だ!」と激怒して、差別用語だと訴える人がいる一方で、「いやぁ、俺キャリア22年のベテランメンヘラだからさぁ」と自称する人、というか私、が、いたりしました。

 

むしろ私自身は「精神病患者」ですとか、「精神病んでる人」と言われる方が嫌でしたね。

 

当時は今ほど精神疾患・精神障害に対する世間の知識や理解もほぼ皆無、酷い時は「精神異常者」と言われました。

(精神科医に「サイコパス」って言われた経験もあるけどそれはまた別の機会に話すぜ)

 

メンヘラ≒ヤンデレになってない?

さて、この「メンヘラ」という言葉、誕生から何年経つか、正確には私も分からないのですが、昨今のナウでヤングな若者は、まったく別の定義・解釈で誤用し、もちろん語源も知らず、別のスラングとごった煮で使用しているのです。

 

ゆかり
皆さま、「ヤンデレ」というスラングをご存知ですか?

 

これ、「ツンデレ」と似たようなもんなんですが、「ヤン」は「病む」から取られたもので、精神を病むほど誰かを愛す、もしくは誰かを愛しすぎて精神を病む、というキャラクター・人物の特性のひとつを表す単語です。

 

……もう、言うまでも、ないかな?

 

そうです、一部の若い人種は、「メンヘラ」と「ヤンデレ」を混合、もしくは同義と捉え、誤用するどころか積極的に新たな意味・定義を付け足して使用しているのですよ。

 

「メンヘラとヤンデレって何が違うの?

メンヘラの方がめんどそうww」

 

こういった会話を、現役女子高生から直接聞いたり、ネット上で見聞きすることが多く、しかしそれを正すにはもう色々遅すぎる、でもいちいちカジュアルな場で、

 

「まあ私、精神障害者だし〜」

 

と言うとちょい重い、カジュアルに

 

「メンヘラだからさぁ」

 

と言って通じる時代は終わったのか、っていうか最近の子は「ヘラる」っていう謎の動詞活用をするらしいぞ?!

 

ゆかり
何だそりゃ!

 

スラングって恐っ!!

 

いずれにせよ蔑称は手を替え品を替え今後も現れるだろうよ

さて、ここまで「メンヘラ」という単語について語って参りましたが、言葉の受け止め方は本当に人それぞれです。

 

たとえば「精神障害者」、障害の「」を平仮名にされたり、別の漢字を当てはめたりされる方は多いですよね。別にその是非を問うつもりはありませんが。

 

メンタルヘルスに関わらず、蔑称、スラング、隠語などはどの分野でも大量発生し、使い古された頃にまた新しいものが誕生し、それを繰り返します。SNSの普及もあって、最近はそのスピードがマジで速いッスよね。

 

 

だって、「(笑)」が今「草」ですから、ついていくのも大変です。

 

ただ、私は声を大にして言いたいです。蔑称、人を侮蔑する言葉について、本音を。

 

ゆかり
蔑称はクールじゃねえぞ。

 

いつおまえが言われる立場になるか分かんねえんだから!

 

言葉・命名という行為について、もうちょい慎重になろうや

上に書いた捨て台詞のような言葉は、私がよく言うことなんですが、誰がいつどうやって「障害者」になるかなんて誰にも予想できない、ということです。

 

「私・俺は、違うから」、なんて余裕こいて弱者を侮辱していた人間が、たとえば交通事故に遭って身体障害者になったり、もしくは仕事の激務で精神障害者になったり、そんなことはいくらでも起こり得るのです。

 

命名という行為は、私たちが考えている以上に重く、重要なことです。

 

名前が付けばラベルになります。ラベルが増えればカテゴリーができます。カテゴリーができればカテゴライズされます。カテゴライズされると、そこからなかなか抜け出せなくなります。

この辺は、私が以下の記事で書いたことに通じますね。

 

 

なんて言ってる私も、命名が好きだった時期がありました。

 

気をつけていきたいものです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

連載シリーズ:八壁ゆかりの崖っぷちブルース

 


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八壁ゆかり
病歴22年目突入のパンク主婦、物書き。 精神疾患を抱えたまま、高校不登校時に「そうだ、ニューヨークに行こう(永住的な意味で)」と思い立ち、全日制高校から通信に移り英語学校へ。卒業後、単身ニューヨークに飛ぶものの、病状の悪化で帰国を余儀なくされる。今でも英会話は得意。 主たる精神疾患は解離性障害とそれに伴う解離性健忘、最近は統合失調感情障害も加わった。健忘が酷すぎるので、「記録魔」そして「保存魔」として首都圏で名を馳せつつある昨今。 幼い頃から小説を書いており、新人賞でもかすりはするが一歩とか二歩とか及ばないのでそろそろ及びたい次第。noteはこちら→note


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