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ADHDの強みを活かして合った仕事を見つけた!曽根原重雄さんインタビューvol.2

今回は、発達障害の当事者で

合同会社タスカルの代表の
曽根原重雄さんにインタビュー
させていただきました。

 

曽根原さんは、主に高齢者向けに

 

  • 不用品回収
  • 家事代行
  • 遺品整理
  • 身体介護

 

などの便利屋として、
ご活躍なさっています。

 

第2回目のインタビューでは、

ADHDの強みを活かして
ご自身に合った仕事を見つけた
ということについて、詳細を
語っていただきました。

 

発達障害・ADHDだからこそ
できる仕事とは一体どのような
ことなのでしょうか?

 

また、経営者として動いてきて
大変だったことについても
語っていただきました。

ADHDの強みを活かして自分に合った仕事が見つかった

合同会社タスカル代表
曽根原 重雄さん

前回のインタビューで、
曽根原さんの便利屋のことや
起業したきっかけなどを
語っていただいております。

 

 

日野
先ほどの続きですが、
便利屋というのが、
発達障害に向いていると
おっしゃっていましたが、
どのようなことが
向いているのでしょうか?

 

はい。

 

僕はADHDということから、

考えて動くタイプじゃないんですよね。

 

むしろ、

 

「将来の目標は?」

 

とか聞かれても
イメージしづらいんです…

 

でもこれが、今の仕事上では、
とても役に立っています。

 

先ほども言いましたが、
お客様の家に行った際に
その場でエアコン外して欲しい!

という要望があっても、

OK出せちゃうんですよね。

 

つまり、イレギュラー対応が
得意なんです。

 

逆に、スケジュール管理とかが
苦手なんですけどね(笑)

 

ご存知の方も多いでしょうが、
ADHDの症状として、

 

  • 多動性(落ち着かない)
  • 衝動性
  • 思ったことを口にしてしまう
  • ケアレスミスが多い
  • マルチタスクができない
  • 忘れもの・失くしものが多い
  • 時間管理が苦手

 

といったような特徴があります。

 

でも、

 

これをマイナスと捉えるのではなく、

プラスとして今は捉えられています。

 

あと、他のエピソードとしては、

昔から断ることもできなかったので、
キャバクラのドライバーから
キャッチ・ボーイまで
やらされてしまうこともありました。

 

日野
これも全部お願い
されてってことですか?

 

はい。

 

とりあえずハイ
答えてしまうので、いいように
使われていましたね…

 

でも、今は些細なことまで
お客様から依頼があるので、
通常の業者では断られそうなことも
うちではやっているんです。

 

 

日野
ご自身の特性を
しっかりと理解して、
それを仕事に活かしてますね。

 

ありがとうございます。

 

この仕事は、今まで働いた中で
1番楽しいと思っています。

 

むしろ、それ以外の仕事は
苦痛と感じちゃうかもですね(笑)

 

 

ADHDの強みを理解することが大事

日野
他に曽根原さんだから
できていることって
何かありますか?

 

そうですね。

 

僕の場合、世の中の認識や常識に
とらわれないので、独自の提供が
できているのかなと思っています。

 

だから、世間一般的には難しいと
思われることでも、お客様にとって
1番いい形で提供するには
どうしたらいいんだろう?
というのを、考えています。

 

日野
それって本当に
相手のことを思っていないと
できないことですよね。

 

ありがとうございます。

 

相手に必要と感じられることは
金銭的に捕らわれずに、
提供するようにも心掛けています。

 

日野
例えばどんなことですか?

 

例えば、予算があまりない人には
ないなりにできる限り提供できるよう
考えていますね。

 

あと、僕の場合、以前に
ヘルパー業務をしていたので、

主に高齢者がどのようなことに
困っているのかが、
わかるというのも強みだと思っています。

 

訪問介護だったので、
家に入るのも抵抗ありませんし(笑)

 

日野
(笑)

 

でも、介護の経験は、
お客様のためにとても
役に立ちそうですね。

 

はい、介護はやっていて
よかったと思っています。

 

あとは、自分の興味あることには
すべてを放り出す勢いで
集中することが出来るので、
それに没頭することができます。

 

興味のないものはダメですが(笑)

 

日野
一点集中するってことは
とても大切ですからね。

 

それもADHDの特性をうまく

活用されているのですね。

 

経営者として大変だったこと

日野
今まで便利屋をしてきて
大変だったことって
何かありましたか?

 

そうですね。

 

基本的に楽しく仕事をしているのですが、
大変なことはアルバイトさんとの
人間関係ですかね。

 

人間関係というと、大げさな
ような気がしますが、以前
このような出来事があったんです。

 

僕の友人がアルバイトで
仕事をしていた時です。

 

もともと仲が良かったので、

仕事の時まで友達感覚でいたんですよね。

 

それで、そのアルバイトさんが
クレームにあったんです。

 

日野
どのようなクレームを
もらっちゃったんですか?

お客さんの前でいつも通り
「曽根」って言ってしまったり、

 

〇〇を持ってきてと頼んだら、
「お前がもってこい」

と言ってしまったり…

 

そういう態度をお客様が見て、
「曽根原さんだから呼んだのに…」

と言われてしまったことがありました。

 

その他にもいろいろと問題を
起こしてしまっていたのですが、

クビはしたくなかったんです。

 

だって、自分が今までさんざん
クビにされてきましたからね…

 

日野
自分自身がその辛さを
わかっているということですね。

 

でも、いろいろな人に相談して、

「辞めてほしい」
ということを伝えました。

 

その決断をしたときは、
とても辛かったですね。

 

でも、そのおかげで

これからはアルバイトの教育の
部分もしっかりできればと
思えるようになりました。

 

編集後記

曽根原さんインタビュー

ありがとうございました。

 

発達障害でADHDというと、
世の中では生きづらいことが
たくさん出てくるかと思います。

 

曽根原さんは、過去の生きづらさを
経験したことを活かして、
自分に合った仕事を見つけ、
仕事を楽しんでおられます。

 

ぜひ曽根原さんの経験を参考にして
自分の特徴や強みが何に
活かされるのか?というものを
考えるきっかけになれればと思います。

 

次回は、実際に起業した曽根原さんから
発達障害やADHDで生きづらさを
抱えている方々に伝えたいことを
語っていただきました。

 

次回もぜひお楽しみに!

 

【曽根原重雄さんインタビュー】

 

1:発達障害で仕事が続かず起業した曽根原重雄さんインタビューvol.1

 

2:ADHDの強みを活かして合った仕事を見つけた!曽根原重雄さんインタビューvol.2

 

3:発達障害で生き方が分からない人に聞いてほしい!曽根原重雄さんインタビューvol.3

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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ぜひお聞かせいただけますと幸いです。

 

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