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【発達障害の体験談】診断を受けるまでの流れ・費用・必要なものまとめ


「もしや自分は発達障害かも・・・」

 

そう思って、医療機関を受診する大人(成人)が増えてきています。

 

私自身も社会人になって、会社に勤めるようになってから、広汎性発達障害と診断を受けました。

 

その体験を元に、発達障害の検査をしようか迷っている方へ向けて、診断されるまでの一連の流れについてお伝えいたします。

 

「検査ってどんなことをするんだろう?」

「費用ってどれくらいかかるの?」

「医療機関に行くに当たって、何か必要なものってある?」

 

いざ医療機関を受診しようと思っても、さまざまな疑問が湧き上がってきますよね。自分自身の特性や生き方にも向かい合うことになるので、得体の知れない不安を感じることもあるかもしれません。

 

そんなあなたにとってこの記事が、何かの参考になれば幸いです。

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発達障害の診断を受けるまでの流れと期間

私は以下の流れで、診断を受けました。

 

  1. 発達障害支援センターに相談
  2. 医療機関に予約
  3. 初診(問診・性格検査)
  4. 知能検査(WISC
  5. 再診(診断)

 

お住まいの地域や、医療機関にもよりますが、おそらくこの流れで診断を受けるのが一般的なのではないかと思います。

 

私の場合は、発達障害者支援センターの面談に約3か月(月1回の面談が3回)。医療機関の受診に約3か月(問診2回と知能検査)。医療機関に予約する期間も含めると、半年以上は時間がかかりました。

 

診断までに要する期間は、人それぞれかもしれません。

 

ただ、1回診察しただけですぐに答えが出るわけではないと、心に留めておいた方がいいでしょう。最短でも2~3か月はかかると考えた方がいいと思います。

 

以下、それぞれの項目について、簡単に説明いたします。

 

1.発達障害支援センターに相談

医療機関を受診する前に、まずは発達障害支援センターに問い合わせることをお勧めいたします。

 

発達障害者支援センターは、発達障害者や関係者への支援を総合的に行っている機関です。都道府県や指定都市、または、社会福祉法人、特定非営利活動法人などが運営しています。

 

一般的には、子どもに限らず大人の相談も受け付けています。発達障害の確定診断を受ける前のグレーゾーンの人であっても、面談してくれる場合もあります。

 

発達障害の診断実績のある医療機関も教えてもらえるので、一人で医療機関を探すよりも、支援者といっしょに医療機関を選んだ方が、心強いでしょう。

 

支援内容は各センターにより異なるため、お近くの支援センターに問い合わせて確認してみてくださいね。

 

相談窓口の情報 – 発達障害情報・支援センター

 

※発達障害者支援センターが身近にない場合、精神保健福祉センターでも相談を受け付けていると聞いたことがあります。もしお近くになかったら、参考にしてくださいね。

 

全国の精神保健福祉センター一覧|メンタルヘルス|厚生労働省

2.医療機関に予約

受診したい医療機関が決まったら、予約をする必要があります。

 

ここで注意したいのは、スムーズに予約を受け付けてもらえるとは限らないこと。

 

日本で発達障害の診断をできる医療機関は数少ないため、全国から問い合わせが殺到している医療機関もあります。

 

月に一度予約日が設定されていて、いざ受付時間が来た途端、数時間で予約が埋まってしまう病院もあると聞いています。そういう病院は、電話もなかなか繋がりません。

 

もし可能であれば、医療機関をひとつに絞るのではなくて、いくつか候補を考えておいた方がいいかと思います。そうすれば、予約を取れる可能性が増えてきます。

 

3.初診(問診・性格検査)

初診では主に、現在の悩みや困りごとだけでなく、幼少の頃の様子についても、医師に話すことになります。

 

発達障害というのは、脳の先天的な特徴によるものと言われているからです。生まれつきのものだから、赤ちゃんや子どものころから、その特性が現れているものなんですね。

 

(逆に言うと、大人になってから社会の壁にぶつかって、発達障害が後天的に発生したということはありえません)

 

私の場合は、小さい頃は多動で落ち着きがなく、忘れ物も多かったことを、問診で話しました。

 

自分の幼少時代についてスラスラ話すのは、なかなか至難の業なので、事前に紙に書いてまとめておくといいでしょう。

 

性格検査を行う場合もあり

それから私は初診の時に、待合室で性格検査も行いました。

 

自分の性格傾向について、4択で答えるテストです。(そうである・ どちらかといえばそうである・どちらかといえばそうではない・そうではない)

 

後で調べてみたところ、それは自閉症スペクトラム指数(AQ)を調べる検査だと思い当たりました。

 

4.知能検査(WAIS)

発達障害を持つ人は、その脳の特徴から、得意なことと不得意なことの差が激しいです。

 

たとえば、難しくて分厚い本も読みこなせるのに、暗算は全く苦手という風に。

 

何が得意で何が不得意なのか、その能力の凸凹がどれだけ大きいのか、それをチェックするために、知能検査を受けます。

 

私の場合は、日本版ウェクスラー成人知能検査第3版(略称:WAIS‐Ⅲ)を受けました。

 

発達障害を診ている医療機関のサイトをいろいろ調べてみても、知能検査でWAISを行っている機関は多いです。

 

WAIS‐Ⅲは、14種類の検査(下位検査)からなります。たとえば、一般的な知識に関するクイズに答えたり、パズルを解いたりという検査です。

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この検査から、2種類のIQと4種類の群指数が、数値化されます。

 

2種類のIQ 4種類の群指数
  • 言語性のIQ
  • 動作性のIQ
  • 言語理解
  • 知覚統合
  • 作動記憶
  • 処理速度

 

たとえば、言語性のIQは110あるのに、動作性のIQは90しかないという風に、各項目の差に開きがある場合、発達障害があると考えられます。

 

※2018年には、最新のWAIS-IVが出版されています。

 

5.再診(診断)

発達障害があるかどうかは、問診や性格検査や知能検査などを元とした総合的判断から診断されます。

 

診断されるにしても、されないにしても、自分の本質は全く変わりません。

 

このことは、私が実際に診断結果を聞いたときに、医師から言われたことです。

 

ただ結果を受け止めるには、それなりの覚悟を固めておいた方がいいかもしれません。

 

私自身も、とても緊張した足取りで医療機関に向かい、結果を聞いた後は身体中の力がヘナヘナと抜けてしまったこと、昨日のことのように覚えています。

 

発達障害の診断を受けるまでの費用は?

 

いざ自分に発達障害があるか疑って、医療機関に行こうと思っても、お金の問題が気になりますよね。

 

それが原因で、通院に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。

 

私の場合は、全て保険が適用されたため、トータルで1万円以上はかかりませんでした。(初診と知能検査と再診の、計3回通院した費用の合計です)

 

受診料については、発達障害者支援センターの担当者の方が、このように仰っていました。

 

 

支援センター
発達障害の受診料は、保険が適用されるかされないかで違ってきます。

 

治療が目的なら、保険の対象になるため、高額にはならないです。

 

単に検査をしたいだけなら、保険の対象外になるため、何万円単位で見積もった方がいいかもしれないです。

 

 

どうしても費用が心配なときは、保険が適用されるか事前に確認しておいた方がいいでしょう。

 

ただし診断を受けるまでの費用は、検査内容によって異なります。血液検査や脳検査も受ける場合は、さらに高額になることが予想されます。

 

通院回数や交通費も、費用に関わってきます。

 

※将来の話になりますが、実際に診断されて、診断書が必要になった時は、その費用もかかってきます。めやすとしては、5000円くらいでしょうか。

 

障害者手帳の申請のために診断書を用意する時は、地方自治体によって助成金が出るところもあります。詳しくは役所に確認してみてくださいね。

 

発達障害の診断を受けるのに必要なものは?

大人が発達障害の診断を受けるに当たって、準備しておいた方がいい物も紹介します。

 

それは、幼少時の様子が分かる資料です。

 

(小・中校生の通知表や卒業文集、保育園や幼稚園の連絡帳、母子手帳など)

 

前述の通り、発達障害は幼少時からその特徴が表れているものです。しかしその特徴を、当人が客観的に説明するのは難しいです。

 

「私は小さい頃、ものすごく多動だったんですよ!」

 

と、本人が医師に力説したところで、大概は信じてもらえません。

 

そこで、

 

「〇〇ちゃんは、保育園では落ち着きがなく、昼寝の時間も走り回っています」

 

という風に書かれている連絡帳があると、どうでしょう?それは発達障害を裏付ける資料となります。

 

精神科などに受診歴がある場合は、紹介状が必要

それから、他の医療機関(精神科)に受診歴のある場合は、紹介状が必要です。

 

私はうつ病の既往歴があり、何度か医療機関を変えているため、最後にお世話になった医療機関に紹介状を用意してもらいました。

 

ちなみに、私の場合は発達障害支援センターの担当者が、面談の記録を医療機関に送ってくださっています。

 

  • 小学校の時の通知表
  • 医療機関の紹介状
  • 発達障害者支援センターの面談記録

 

この3点を医療機関に提出したため、スムーズに診断を受けることができたと思っています。

 

まとめ

私の体験を元に、大人が発達障害の診断を受けるまでの流れや、期間や費用、必要な物についてお伝えしました。

 

  • 診断を受けるまでに、時間がかかること。
  • 保険が適用されれば、費用は高額にはならないこと。
  • 幼少時の様子が分かる資料を、用意するといいこと。

 

発達障害は人によって特徴が異なるため、診断の過程も人それぞれかと思いますが、上記の3点を心に留めておいた方がいいでしょう。

 

実際に診断された場合は、障害者手帳の申請をすることが可能になります。手帳を取得すれば、税控除を受けられたり、障害者雇用制度を利用できたり、各種サービスの割引があるといったメリットがあります。

 

それにしても診断を受けるのって、とても勇気が要ることですよね。

 

私自身も、重いドアをどんと押し開けるように、受診を決意しました。

 

ドアの向こうに、どんな結果が待っていても、あなたらしく生きられることを願っています。


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発達障がいOLあすか

発達障がいOLあすか

2014年に発達障がいの診断を受けて、現在は障がい者雇用で働いているOLです。好きなことは文章の読み書き。苦手なことは計算と器用に立ち回ること。得意・不得意の凹凸が大きすぎて、生きづらさを感じることもありますが、自分や社会との心地良い関係を模索中です。同じ発達障がいに悩む人たちにとって、少しでも参考になり、人生の選択肢が広がるような情報を発信できたら嬉しいです。


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