就労に対して体調面などで悩んでいたり、自分に合う仕事が何か分からず辛い想いをしている人は多いのでないでしょうか?
過去に私も自分に合う仕事が何か分からず辛い想いをして、体調不良で悩んでいた時期があり、地域の障害者職業センターを利用しました。
この記事では障害者職業センターを利用する流れや何を学び、どのように就職に繋げたかについて私の経験を元にまとめています。
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障害者職業センターとは
障害者職業センターとは、障害がある人が就職や復職をするために、専門的な職業リハビリテーションを提供している施設のことを言います。
実際にどんな流れで利用し、どんな訓練をしたのかを説明していきますね。
障害者職業センターの利用方法
まず初めに障害者職業センターの利用方法と探し方についてご紹介します。
障害者手帳の所有は必ずしも必要なく、障害の疑いがある人なども利用できます。相談したい場合は、まずは地域の障害者職業センターに問い合わせをしてみましょう。
地域障害者職業センターの探し方
障害者職業センターは障害者に対して専門的な職業リハビリテーションを提供する機関として、全国の47都道府県に設置されています。
調べる際には『都道府県名』+『障害者職業センター』と検索すればOK。
また、通院先の先生や役所の方などに聞いたら情報を教えてもらえることもありますよ。
障害者職業センターの利用方法
障害者職業センターの利用料は、無料で費用は掛かりません。
※交通費や昼食代は自腹ですが。
私が通っていた京都障害者職業センターは、利用期間が決まっていて3か月間までの利用でした。
利用したいと思った際は、通院先の病院と連携して連絡を取って貰ったり、事前に近くのセンターに連絡をして相談する日時の予約の確認をするなど、自分が住んでいる地域のセンターに相談するとよいでしょう。
利用開始前
その後、検査結果を元に相談員からフィードバックを貰い、話し合いを元に自分に合った訓練コースを選択します。
職業適性検査
まず始めに職業適性検査があります。
適性検査では、どのように働きたいかなど各種検査を通して、自分の得意な事、不得意な事を見極め整理していきます。
その結果、自分に合った働きやすいと思われる環境、就職に向けて望まれる取り組みや現状の課題などが提案されます。
コース選択
職業適性検査の結果を元にどのコースを選択するか相談員の方と一緒に決めます。
私が通っていた京都障害者職業センターでは、大きく分けて事務Webコースと製造・ものづくりコースの2種類に分かれていました。
各地域や訓練受講時期によりコースに違いが出てくるかもしれないので、詳しい詳細は地域の障害者職業センターにお問い合わせしてみて下さい。
相談員の助言
コース選択に関して、始めに自分がやりたい仕事の意見は言えますが、最終的には適性検査の結果を元に相談員の方と一緒に決定します。
私は最初、事務web科の訓練を受けたかったのですが、適性検査の結果からコツコツと物事に取り組むことが得意と知れたので、話し合いの結果、製造・ものづくりコースでの訓練に取り組みました。
訓練の1日の流れと内容
出勤時間は8時45分までに出勤して、それ以前に当番制でお昼の休憩時間、食事の為に皆で使うお湯をポットに入れておくなど事前の準備をします。
訓練時間は9時~15時で休憩が1時間あり、午前と午後で作業をする内容が分かれていました。
9時の訓練開始前までにはラジオ体操を行い、終了後職員の方が書いてくれている訓練内容のボードを確認してから今日自分がすべき作業に取り組みます。
私は製造・ものづくりコースの選択でしたが、取り組んでいた作業は主に以下の3つです。
- 簡単な部品づくりの製造
- 商品の振り分けやピッキング
- 清掃業務
これらの業務は実際の企業に就職した時を想定して、時間も意識して、何個できたかなどタイムを測り作業に取り組みます。
そして、最後に今日1日自分で行った作業の振り返りをして、職員の方に提出して観てもらいフィードバックを受けます。
就職へ向けて
就職は、支援員の方が訓練内容達成の様子を観てくれて一緒にフィードバックをして、どの職業に向いているかなどをアドバイスをしてくれますが、職業紹介はしておりません。
基本は、自分で求人を探して障害部門のハローワーク相談員とも協力して就職活動に取り組む形となります。
もし3か月の訓練期間中に就職できなかったとしても、訓練終了後は障害部門のハローワークの相談員と引き続き就職に関しての相談が出来ます。
訓練で学んだアピールポイントをしっかりと整理しておくことが大切です。
障害者職業センターまとめ
得意、不得意なことを整理できたことで、自分に向いている仕事も分かり就職した後も冷静に仕事をすることができたのもメリットの1つ。
また、個数を意識してタイムを計測をしながら訓練に取り組む事で、就職先で働いた時に役立ちました。
就労に対して体調面などで悩んでいたり、自分に合う仕事が何か分からず辛い想いをしている人は、1度障害者職業センターの訓練を受けてみてはどうでしょうか。
タケ
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