こんにちは。佐藤です。
車椅子で生活をしていると、
- 転んだだけで骨折をしてしまった…
- 体重が少し気になる…
- 体力や筋力が低下する一方…
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
私自身、車椅子ユーザーとなり、1ヶ月ほど意識がなかったり、少し転んだだけで足にひびが入ってしまったりした経験があります。
今回は、車椅子ユーザーが体力や筋力の低下を少なくするためにはどのようにしたらいいのか?についてお伝えしていきます。
車椅子で生活している上でも重要になってくる、「体力、筋力の維持」について私の経験談をもとに、書いていきたいと思います。
もちろん個人差がありますので、あくまでも一意見として参考にしていただけると幸いです。
不安がある方は、医師に必ず確認、相談をお願いします。
お好きなところからお読みください
車椅子生活で体力や筋力は低下する?
先に結論を言っておきますが、黙っていれば間違いなく低下します。
私の場合は、1か月程度意識がなかったため、リハビリ開始当時は
- めまいがする
- ふらつく
- 息がしづらい
というのが重なり、座ることも不可能でした。
意識が戻った当初は、ベッドを起こしていることすらできませんでした。
このような症状は、「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」と呼ばれ、似たような症状に「ロコモティブシンドローム」があります。
廃用症候群の進行は早く、1週間寝たきりの状態を続けると、10~15%程度の筋力低下が見られると言われております。
リハビリなど、体力や筋力を維持する行為をやめてしまうことで、日常生活を続けていくことも難しくなっていきます。
また、QOLの低下によって、うつ状態に陥る人も少なくないケースがあります。
もちろん車椅子生活でなくとも、
- 体力の低下
- 気力の低下
というのは、喜ばしいことではありませんよね(^-^;
車椅子の生活で体力を維持する3つのポイント
その極意は、いたってシンプル。
3つのことを意識するだけでいいんです。
その3つのポイントとは、
- 体を動かす機会を多く作ること。
- バランスの良い食事。
- しっかり睡眠をとる。
ということです。
そして、プラスαとして、最後に車椅子ユーザーの方々へお伝えしたいことを記載しておきました!
これを見てわかるかと思いますが、心構えとしては健常者と同じなんです。
大きく違うのは、まず①の、「体を動かす」というところでしょうか。
それでは、一つずつ説明していきますので、見ていきましょう。
①体を動かす機会を多く作る
障害の程度に差こそあれ、体の動きの自由度は低下してしまいます。
又は、私のように足が全く動かないという人もいると思います。
残った機能を使い、どうやって運動するかということを考える必要があります。
これは、PTの先生や、OTの先生など専門家を頼りながら見つけていきましょう^^
個人での判断は危険ですので、行わないほうがベストだと思います。
私が自分に言い聞かせているのは、
良くなることはない
ということです。
あきらめず、根気よく、一気には改善しないということを頭に置いて、焦らないで続けるです。
これが1番のポイントです。
ベッドに起きていることすら困難だった私でも今、車いすに座ってPCのキーボードを叩いています。
私は手にも障害があるので、以前のようにはできませんが、工夫と努力でなんとかなっています。
もちろん手は痛みますし、つりそうにもなります。
座っていると足はむくみますし、お尻や背中が痛くなったり。。。
たとえ元のように戻らなくても、維持するためにリハビリは必要です。
気力が落ちると免疫力も落ちるので、注意しましょう^^;
車椅子の状態で通院はきついので、予防できる病気は予防しましょう^^
腹筋を鍛える
腹筋運動が可能な方は、腹筋を鍛えることで体幹の維持がより容易になります。
上半身が安定することにより、転倒の危険性も低下しますし、腰痛の予防にもなります。
比較的効果が出やすい部位ですので、意識して鍛えましょう。
ちなみに、私はもともと腹筋が弱かったため、現在ものすごく苦労しています;
腰痛の予防については、障害者専門のパーソナルトレーナーである菅原さんが詳しく教えてくれていますので、参考にしてみてください。
体重をかける
足が不自由になると、体重をかける機会が激減します。
リハビリなどに通っていないと、ゼロになってしまうこともあります。
負のスパイラル
体重をかけない
↓
筋肉が減る
↓
骨密度が下がる
↓
骨折しやすくなる
上記のような恐ろしいチャートが待っています。
かくゆう私も、退院1か月後に転倒した際、足にひびが入ってしまい、驚きました。
こんなことで骨にひびが入るなんて・・・。
と、正直大ショックを受けた経験があります。
ということは、
こういうことか…
と、思いました。
それ以来、「歩けなくても、立位はとるようにしよう」と頭をひねり、一人で立位をとる方法を見つけました^^
あくまでも「私は」という方法ですので、完全に安全面の保証はできませんので、ご注意くださいね。
写真のようなタテの手すりを目にしたことはありませんか?
これを利用します。
私の場合は、自宅のトイレにあるものを利用し、トイレに行くたびに立位をとり、足に負荷をかけます。このタテの手すりが、低い手すりでは難しい、立位を可能にしてくれます。
この結果、足に筋肉が少しずつつきはじめ、むくみや冷えもマシになってきました^^
って本当だなぁ
としみじみ思います。
注意点としては、足が動くようになったわけではないので、後ろに車椅子または便座(固いですが)がある状態で行うことです。
後ろにガクっとなった時に、最小限の被害ですみます。
「安易に手すりだけで」というのはお勧めできません。
また、長い間伸ばしていなかった関節を急に伸ばすと、骨折したり筋を痛めたりする危険があるので、注意しましょう。
立位をとらないことで、股関節と膝関節が固くなり、そのままにしておくと伸びなくなってしまいます。
うつぶせになることで、立位をとらなくても関節を伸ばすことができるので、できる方は行ってみてください。
四つん這いで移動して負荷をかけるのも有効だと、理学療法士さんに教えてもらいました^^
普段からできる方法
普段からできる動きとしては、「車椅子をこぐこと」です。
下半身の動きではありませんが、これは慣れていないとかなり疲れます。
ポイントとしては、
使わず、座位を維持する
ということ!
体力・筋力の維持には有効です。
②バランスの良い食生活
体を動かす機会が減ると、もちろん太りやすくなります;;
体重が増加すると、移乗や車椅子を押す手にかかる負荷が、ぐんと増えます。。。
入院中はカロリー等々、計算された安全な世界にいますが、退院してからの生活には危険な誘惑がありますからね^^;
以前のように、甘いものや脂っこいものを食べると、すぐに体に変化が出てしまいます!!
これは、私だけではないはず^^;
体重を減らすわよ!
とは、中々いかないのが辛いところ…
泣く泣く、夜ご飯のボリュームダウン。
とはいっても、絶食は体力を奪うため、絶対にNG!
野菜は、ビタミンが豊富&太りにくいので、たくさん食べましょう。
車椅子のまま計ることのできる体重計がありますので、一か月に一度は計ることをお勧めします。
③しっかりと睡眠をとる。
入院生活を送るうちに、夜眠れなくなったというお話はよく聞きます。
やむなく、睡眠薬を処方してもらった方もいらっしゃると思います。
車椅子云々よりも、病院という特殊な環境下では仕方のないことなのかもしれません。
しかし、睡眠不足が脳に与えるダメージは大きく、夜というものは暗いことを考えてしまいがちになってしまいます。
短期間での適切な使用であれば、睡眠薬の使用もアリだと思います。
もちろん薬の副作用も気になると思いますので、医師や薬剤師とよく相談することをお勧めします^^
最後に車椅子ユーザーにお伝えしたいこと
車椅子ユーザーが、
そして、最後にお伝えしたいことがあります。
それは、
「ストレスを溜め込まない」
ということです。
車椅子生活になり、ADL(日動生活動作)が低下してしまうことは避けられません。
今日は出かけたいな!
と言って簡単に出かけることは難しいですし、思い通りに体が動かないことでイライラも増えました^^;
ストレス社会と言われる現代で、ストレスを解消することって難しいんじゃないかと私は以前から思っています。
車椅子生活になって学んだのは、こまめにストレスを発散することです。
空気を入れ替えたり、香りのよいハンドソープを使ったり、お気に入りのコーヒーを飲んだり。
ご自身でストレス発散となる趣味や行動を見つけてみるのは、かなりオススメです。
そして、感情を抑え込まずに、日記アプリに記入するのもかなりおすすめです。
車椅子ユーザーの私の体験談ですが、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
佐藤広子
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