先日、「突然、ネット掲示板に現れて投稿された『鬱の治し方』が大きな反響を呼んでいる」って記事が少し話題になりました。
情報ソースは2chのようですが、この記事を読んで私は思うところがあります。今回はそれについてご紹介しつつ、うつ病を患っていた当時、私はどのようにして気持ちを落ち着かせていたのか?その一端に触れていきます。
それにより今現在、うつ病に悩んでいる人の役立てばいいなーと思います。
【記事の監修】
Welsearch(ウェルサーチ)でも発信していただいている精神科の訪問看護師「大塚たいぞう」さん
お好きなところからお読みください
『突然、ネット掲示板に現れて投稿された『鬱の治し方』が大きな反響を呼んでいる』は、どんな内容の記事なの?
一言で言えば、いつもの生活にちょっとした変化をもたらす方法が書かれています。それにより、うつ状態になっている脳に切り替えを促すことを目的としています。
その具体的な方法は、以下の通り。
- 普段の生活に支障がない程度で利き手ではない方の手を使うこと!
- お部屋や机の上など、普段から接している身の回りの品の置き方を左右入れ替えること!
この二つです。
具体的にはどんなことをするの?
あなたが右利きであれば、左手で文字を書いたり、箸やスプーンを使ったりします。なお、仕事中にこの切り替えを行うのは危険なのでおやめください。
もう一つは、テレビのリモコンとか、ペン立てとか、決められた置き場所があると思いますが、その場所を右から左、あるいは左から右へと置き換えます。
どんな目的があるの?
利き手を変えることは、普段から自然に、そして無意識に行える行動を脳で意識させることが目的です。
配置を変えるのは、普段から見慣れている状況に変化を与え、脳に新鮮さを与えることが目的です。
どんな理由があるの?
この記事によれば、うつの原因は論理的思考になりがちな左脳にあるとしています。
確かに定説として、計算処理や時間連鎖的思考が左脳にはあるとされています。逆に右脳は、芸術的感覚や空間構成などを司っているといされます。記事の中では、左脳が過去と未来を見ており、右脳が今を見ているとしています。
結果、今ではないことを考え続ける左脳の影響で、うつ状態が深刻になっていく為、右脳を意識して使えば必然的にうつ状態が回復していくとしています・・・ここである疑問が浮かびます。
右脳派、左脳派・・利き脳は本当にあるの?
右利きの人は左脳派で、左利きの人は右脳派と言う定説があります。一度は耳にされたこともあるでしょう。
現在、脳科学者の中には、右利きは左脳派、左利きは右脳派という定説はウソとする人も増えています。さらに言えば、人は先天的な利き腕と、後天的な利き腕が存在する為、利き腕=利き脳とは決めにくいです。
こうしたことを踏まえると、右脳左脳の働きは置いておいて、普段無意識で行っている行動を意識することこそが重要なのでは?と言う結論となります。ひいては正しく理解した脳の使い方が重要だと言えます。もちろん、そうした結論を出すには、私の実体験に基づいた理由があるからです。
意識をすることでうつ状態は緩和されるのか?
今回取り上げている記事に関しては、試してみたい!エビデンスがないのに広めるのは良くない!など賛否あります。
私としても、たまたま見かけた記事であり、興味深い内容であったから今回取り上げているわけで、全面的に支持しているわけではありません。ただ、支持できる部分と言うか、実体験から伝えたい情報もあります。
無意識からの脱却、意識した行動
無意識に行うことと言えば、呼吸がありますね。ただ呼吸を意識して行うと意外と困ると思います。呼吸が難しく感じるのではないでしょうか?
無意識で出来る多くのことは、意識して行動をすると難しく感じます。これは脳を使わなければいけない状況に置かれるからですよね?
重要なのは、普段使わない脳領域を使うことだと思います。
それは右脳でとか左脳ではないと思う
例えば私は、文章を書くことも、絵を描くことも好きなので、うつ病を患っていた時も行っていました。
定説で言えば、もしくは先ほどご紹介した記事の内容で言えば、私は右脳左脳どちらも普段から使っていました。
夢中になれば、確かにうつ状態からではなくなりますが、脳の使い方や意識の云々がそれを軽減する訳ではなかったと仮定できます。
私にとっては、文章を書く左脳や絵を描く右脳は日常的なことであって、創作することも日常的なことであったから特別意識するものではありませんでした。例えそれが、左脳を使おうが右脳を使おうが、意識して無意識であろうが、です。
この事から言える事は、今まで自分の中にある脳の使い方とはまったく別の使い方をする必要があると言えます。
ちなみに私は右利きですが、うつ病になる前から左手で文字を書いたり、意識して左手を使っていました。この事から、利き腕ではない腕を意識して使うことは昔からやっていたんです。
この事からも、重要なのは右脳左脳云々ではないのではと考えます。利き手と反対の手を使い脳を刺激することは、私の中にあった意識であり、自分の中ではすでに育ってしまっていた脳の使い方でした。
確かに脳の使い方を意識的に変える事で、不思議と没頭できます。この事からも、元々育っている脳の使い方以外の使い方を模索する必要があると思います。
では実際、私がどんな方法でうつ状態を簡易的に治療していたのか?ご紹介します。これも簡単な方法なので良かったらお試しください。
頭を使ったってうつ状態は軽減できます!問題は使い方なんです!
今回ご紹介した記事を通して、勘違いして欲しくないのは頭を使ってあれこれ考えるからうつ状態から抜け出せないのでは?と思うことです。私の場合、頭を使って集中することで、うつ状態を軽減していましたし。
では実際、何をしていたのかといえば・・・それは料理をしていました。それも真剣に料理をしていました。
意識して取り組んだ!
うつ病になる前から料理は好きでした。でも、それは無意識で出来てしまうような料理でした。
しかしきちんと料理を始めだすと、明らかに使っている脳が違うことが認識できたんです。これはうつ病が完治した今でも変わりありません。
手軽に没頭出来ます!
どんなに疲れている時だって、料理をすると気分が晴れるんです。
これだけ毎日料理をしていたら習慣化して、無意識になるのでは?とか、脳の中で料理脳が育ってもいいのでは?と思うのですが、成長することをやめなんですね、料理脳は。
考えてみれば料理をするって、色んな感覚を使うんです。
野菜やお肉に触れて、ちぎったり包丁で刻んだり、匂いをかいだり、味見をしたり、焼けてきた音を聞いたり、美しく盛り付けたり、さらには効率化を考えて、調理しながら片づけをしてみたり、作ったことのない料理に挑戦してみたり。
楽しみだしたらキリが無く、しかも手軽に始めることが出来る。きっかけは些細な気付きだったと思うんです。料理をし出すと気分落ち着くと言う。
今回ご紹介した記事の方法だけで、すべてが上手くいく人も確かにいるかもしれませんが、限界があると思います。
ただ私にとっての料理のような、自分なりのうつ状態から抜け出すような方法を構築するきっかけになるのではないか?と思い、ご紹介するにいたりました。
おはぎ
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