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余命宣告を受けた不安や夢もすべてを話している!平川翔さんインタビューvol.3

あなたは「もう少ししか生きられないです」と言われたらどうしますか?自分の命について考えたことはありますか?

 

実際に28歳のときに「もう7年しか生きられないかもしれない」と医者に余命宣告を受けた平川翔さん。今回は、余命宣告を受けた命のメッセンジャーとして、講演活動や整体・カウンセリング事業で活躍なさっている平川翔さんにインタビューをさせていただきました。

 

今回は、5つの記事にわけて、インタビュー内容をお伝えしていきます。第3回目のインタビューは、平川さんがやっている整体やカウンセリング、講演活動のキッカケについて語っていただきました。

 

もともとバレーの指導者もしていた平川さん。その指導現場を見て、「このままじゃいけない!」と問題を感じ、整体やカウンセリングをやるキッカケに。講演活動については、余命宣告を受けて、お世話になっている社長から言われた言葉が平川さんの考えを変えるキッカケに。

 

余命宣告を受けて、感じている不安も楽しさ・これからの夢もありのままの姿を講演などで伝えている平川さんですが、いったいどのようなエピソードがあったのでしょうか?そこには今の活動をするために、必然とも言えるキッカケが隠れていました。

平川翔さんプロフィール

余命宣告を受けた命のメッセンジャー
平川 翔(ひらかわ しょう)さん

 

プロフィール

東洋スポーツ整体 憩-ikoi- 代表。整体師・心理カウンセラー。1988年6月9日、長野県岡谷市生まれ。学生時代バレーボール漬けの日々を過ごし、日本代表選手を目指すが病気で挫折、指導者に転向。指導活動中に怪我などで挫折する選手や子供たちを目の当たりにし、自身の体験を重ね合わせる。そして、技術指導と心体のケアができる指導者になるために整体術と心理学を勉強・体得。

 

2012年から整体師として働き始め、約7000人の心身の悩みと向き合い、2016年に東洋スポーツ整体 憩-ikoi-を独立開業。2016年9月、記憶障害が発覚。精密検査の結果、海馬収縮による脳死の余命宣告を受ける。原因不明、治療方法もない。母の涙を目の当たりにし実感した突然の死との対面。自棄の日々を過ごすが、恩師の言葉で目覚め、残り7年の間に何を残せるかという挑戦を始める。

 

【講演歴・スピーチ大会歴】

  • 『第1回 私は自分の仕事が大好き大賞作文コンクール』 優秀賞
  • 『第1回 サムライ講演会』 審査員特別賞
  • 『第5回 私は自分の仕事が大好き大賞』 審査員特別賞
  • 『人生が変わる講演会 in 諏訪』大嶋啓介氏とのコラボ講演
  • 『スーパープレゼンテーションアワード』 優秀賞

 

その他:企業、倫理法人会、中学校・高校、ジュニアスポーツチームへの講演実績あり

 

平川さんインタビュー動画はこちらになります。第3回目は、9分ほどの動画となっております。下に書き起こしもしておりますので、見やすい方で見ていただければと思います。

 

【平川翔さんインタビュー動画】

 

整体とカウンセリングのキッカケは激しい指導現場から

日野
先ほど平川さんがされている事業についての紹介をありがとうございました。カウンセリングと整体と講演、3つの軸でされていると思うのですが、カウンセリングや整体をやり始めたキッカケはあるのですか?

 

僕がまず学生の頃にバレーボールをずっとしていました。自分の体は元々弱くて、バレーボール選手になりたかったけど、断念したのです。その後に、指導に携わったという流れですね。

 

日野
教えるコーチの方ですかね?

 

そうです。子供たちが将来スポーツ選手になりたいというのを応援したくて、バレーボール指導に関わりました。けど、指導現場って実際たってみて初めて知ったのですが、指導者からの体罰という言い方をすると若干語弊があるのですが、行き過ぎた指導や暴言が割と多く目立つ現場だったんですよね。

 

で、選手や子供たちの中では、その行き過ぎた指導や練習の中でけがをしたり、あるいは心を痛めちゃったりして辞めていったり、違うスポーツ行く子たちを多く見てきたんですよ。

 

日野
子供ということは小学生とかですか?

 

そうですね。小学校と中学、高校はバレーボールの指導をしたことがあるんですよ。あとは、地元のママさんバレーですね。バレーでもその他のスポーツでもいいのですが、自分が選んでそれを始めるじゃないですか。

 

それなのに、大人側の指導の責任とか、大人側の在り方のせいで、子供たちが離れて行く。スポーツから離れて行く。違うスポーツに行くと言うのはそれ違うじゃないかなと思ったんですよ。

 

で、僕自身も体を悪くしちゃったから、僕が体も心もケアをできる指導者になりたいというのが、最初のキッカケだったんですよ。

 

日野
最初は指導者が入り口だったんですね。

 

そうですね。それで最初は整体師になって、施術をしながら子供や大人のスポーツ選手の話を聞いて、メンタルケアができたらいいなと言うのがキッカケでしたね。

 

本当にただアスリートを応援したい精神で始めました。

 

日野
素晴らしいです。元々はそういった経緯で、整体やカウンセリングを始めたのですね。

 

ちなみに講演の方は、余命宣告を受けてから始めたのでしょうか?

 

余命宣告を受けて不安なことや夢をありのままに講演

そうですね。これに関しては、さっきどう乗り越えたかというか、気持ちの変化のところで触れきれなかったのですが、余命宣告を2016年の10月に受けたんですね。

 

やっぱり2ヶ月〜3ヶ月の間に病院をたらい回しになると言うのは、精神的にも肉体的にもすごく負担だったんです。

 

日野
そうですよね。6ヶ所も周ったとおっしゃっていましたもんね。

 

今だからこそこうやって笑っていられるのですが、当時、だいぶどん底にメンタルが落ちていたんです。その時、たまたま社会人になってから、仕事や人と繋がっていくことの基礎を教えてくれた上司というか、お世話になった社長さんがいるんですね。

 

そのお世話になっている社長のところにたまたま僕は報告に行ったんですよ。今、僕こういう状態ですって。余命宣告を受けて、実は僕こういう症状が出ていて、怖いです、不安ですって言ったら、その社長さん言われたのです。

 

「どうせ人は死ぬ。もう大丈夫だ。お前も死ぬし、俺も死ぬ。だから心配しなくていい。でも、俺たちが仮に死んでしまったとしても、誰かの心の中に俺たちの思いや考え方が残っていれば、俺たちは完全に消えてなくならないんじゃないか?」と言われたんですね。

 

日野
お〜!かっこいい!すごく良いこと言ってくれましたね。

 

その時に何か僕の中では吹っ切れたものがあったんです。そうだったと思って。どうせ皆死ぬ。悩んで今日僕が過ごしても、笑って過ごしても、今日は1日過ぎていくし、笑って過ごしている人も、不安で苦しんでいる人も、どうせいつかは死ぬ。だったら、僕は楽しく生きたいなと思いました。

 

社長から言われた、「誰かの心の中に僕が残っていれば」という言葉が、僕の中で大きく刺さったんですね。だったら、もっと色んな人に会おうと思ったのです。

 

会おうと思ったタイミングでたまたま、とあるプロの講演家の方にお誘いいただいたんです。お二方にいらっしゃるのですが、一方からは一緒にコラボの講演をしないか?と言っていただけたんです。実際に地元の長野県の諏訪市で開催を去年(2017年)したのですね。

 

日野
それは初めての講演ということですか?

 

僕にしか助けられない人がいることに気づく

そうです。もう本当に500人の前だったのですが、初でした。そのプロの方が最初で、僕が2番目でした。とりあえず今のお前を喋ればいい。全部さらけ出せばいい。苦しかったことも辛かったことも、不安なことも、今、楽しいことも全部喋ればいい。と言ってもらったんです。そこでありがたいことに話をさせていただくことができました。

 

たまたま別の方から、仕事と言いますか職種ですね。職業や働くことの価値を伝えるというイベントをされている方とご縁がありました。その方から「イベントに出てみないか?」と言われたんですね。僕としては、その提案をお断りさせていただいたんですよ。趣旨が仕事だったから。

 

だって僕、その時仕事してなかったんですし。そのお誘いも2017年の年明けくらいにありました。ちょうど僕が入退院を繰り返している時のオファーだったので、断ったんですよ。そうしたら、その方から、「仕事と言うのは職種ということではないんだよ」と言われました。

 

仕事の価値というのは、そもそも誰かを笑顔にさせて、その人を幸せにして、その人から感謝されることが仕事なんだ。そうなった時に今の平川くんの不安になっている状態。今までの葛藤やこれからの夢を語ることは、君にしか拾えない人がいる。君にしか助けられない人がいるという可能性がある。それがもしできたら、君はどんな職業よりも、人としての価値を全うしてないか?」と言われたんですよ。

 

そんなこと言われたら、やるっきゃないですよね。

 

日野
確かに(笑)でも、平川さんの周りには本当、いい言葉をかけてくださる方が多いですね。

 

初の講演で500人の前でスピーチ

という中で、お2人の方とのご縁で500人の講演。もう片方は、3000人という大規模だったのですが、お話をする機会ができたんです。そこから色んな方から講演依頼いただくようになりました。

 

日野
初めてが500人。しかも、次が3000人ってすごいですね。自分の知り合いの経営者の方とかも、「平川さんの話は、絶対聞いた方がいいよ!」と薦めていらっしゃる方も多いのですよね。

 

平川さんのような体験をされたことのある話は、あまり聞けないんですからね。そういう心境になった人じゃないと話せないことですものね。

 

そうですね。今までだったら何も意識してなかったことだと思います。知識として今日があって、明日が来ると知っているじゃないですか。例えば、「またねっ!」と言ったら、明日、職場の同僚と会えると思っていたりするじゃないですか。

 

でも、それが当たり前じゃないかも知れない。やっぱり感覚が変わりました。今、僕の中では違う感覚なので。そういう所を、やっぱり僕が等身大で思っていることだけをただお伝えしている感じですね。

 

日野
当たり前のことが当たり前ではないということを、自分も気付かされました。

 

今日、明日は今しかないということを、これを見ている方にも気付いて欲しいなという思いはすごくあります。ぜひ応援していますし、先程も言いましたけれども、ぜひ講演も企画できればと思います。

 

はい、ありがとうございます。

 

編集後記

平川さん、インタビューありがとうございました。

 

第3回目のインタビューでは、平川さんが今やっている事業についてのキッカケを語っていただきました。もともと指導者として、アスリートを応援したいという気持ちから始まった整体。そして、行き過ぎた指導を目の辺りにして、自分のやりたいことから逃げてしまう子をなくそうと、体だけでなく心もケアできるようカウンセリングも取り入れました。

 

講演活動は、余命宣告を受けてからお世話になっている社長さんに現状をお伝えし、いきなり500人、3000人の前でスピーチをしたのには驚きました。余命宣告を受けてからの不安やこれからの夢などをありのままにお伝えしています。「誰かの心の中に残っていれば、生き続ける」「君にしか助けられない人がいる」という言葉は、とても身にしみました。

 

特に障害者の方は、人一倍、辛い思いをされている方も多いでしょう。でも、その辛い経験をしたからこそ、あなたにしか助けられない人がいるのです。平川さんの経験がより多くの人の心の中に残り、ずっと生き続けていけば嬉しい限りです。

 

このように平川さんは、全国でご自身の余命宣告を受けた経験をありのままに講演をされております。地域・企業で講演をお願いしたい場合は、下記お問い合わせから連絡ください。


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次回は、カウンセリングが本職の平川さんに、メンタルで悩んでいる方へ向けてメッセージをいただきました。辛い思いをしていたり、生きづらさを抱えている方にぜひ聞いていただきたい内容となっております。

 

他のインタビューも下記、一覧から見ることができます。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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ウェルサーチ 障害者・編集チーム

Welsearchの障害者・編集チーム。障害を持ったさまざまな方がリアルの日常や施設・職場での体験を発信しております。障害者の生活や考えはどのようなものなのか?感じ取っていただければ幸いです。


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