こんにちは。
福祉屋あおいです。
自閉症の人がいきなり
パニックになってしまったら、
あなたはどうしますか?
- いきなり止めようとする
- 力ずくで止める
もしこのようなことを
していたら、最悪の場合、
虐待行為にも繋がって
きてしまうこともありますので、
ご自身の行動の見直しが必要です。
見直しをするための第一歩は、
自閉症の人がパニックになるのは、
きちんとした理由があるということを
頭に入れておくことです。
ここの前提を踏まえて今回は、
万が一、自閉症の人がパニックに
なってしまった時の対処法について、
具体例を交えてお伝えしていきます。
お好きなところからお読みください
自閉症でパニックになった時の支援者の対処法
自閉症の人が、
パニック状態になり、
その状態が続いているときに
支援者は、どう思うでしょうか?
おそらく最初に、
「このパニック状態が
終わってほしい!」
と思うことでしょう。
このパニックが終わらないと、
他害や破壊など、
さらに大きくなってしまう
可能性があります。
それが続くことは、やはり
想像したくないはずです。
パニックをいきなり止めたりすると…
でも、パニックをいきなり
止めようとしても
なかなか止まらないのです。
むしろ、
さらにひどくなってしまったり、
自分までもが、けがをしてしまうことにも
つながる可能性があります。
パニックを力ずくで止めようとすると…
また、パニックを力ずくで
止めようとするのはいかがでしょうか?
これは、
虐待にもなりかねません。
実際に、
支援者が一生懸命になりすぎることで、
虐待も発生しています。
自分を冷静にし、
近づきすぎないことも
虐待につながらないポイントです。
そして、このような方法で止まらないのは、
理由があるからなのです。
パニックになる理由を考える
パニックになっている
その理由(原因)を考えてみましょう。
その人は何かしら
困ったことが起きてしまい、
パニックという方法で、
一生懸命SOSを出しているのです。
その方法でしか、
訴えられない人だと思ってください。
1:聞く体制になっていただく
私の場合は、
○○やりたいなら
座りましょう!
と声をかけています。
例えを言いましょう。
壊したいなら
座りましょう!
泣きたいなら
座りましょう!
この言い方をすれば、
けっこうな高確率で、
話を聞いてくださいます。
仮に大声で叫んでいる人でも、
座れる人もいるくらいです。
2:共感する
そして、次のステップです。
座っていただいたあとに、
「嫌なことがあったのね?」
という意味を持って、
壊したく
なっちゃったんだね?
嫌なのは○○かな?
○○は、なくそうね。
などと話をつなげていきます。
パニックになった際に具体的にやるべき対応
このように、
パニックになった理由(原因)をつかみます。
- その原因をなくすことをする
- ご本人がやりたいことを確認する
- 嫌なことがあったことを確認する
- 「今は△△をする時間だから、
今やりたいことは、
○時からしましょう」
などの本来するべきことを確認し、
やりたいことをやるスケジュールを立てる - 代替え案を出したりする
といったようなことを
支援者からして行くことで、
そのパニックが、
終わることがあります。
また、このような場合もあります。
パニック状態だからこその対処法
例えば、
「どうしても、そのことを
今しなければならないという訳ではなく、
パニック状態だから、
そのことをしなければならなくなってしまった」
ということもあるかもしれないのです。
まず第一ステップとして、
座ることができたのであれば、
こちらの話を聞いてくれている
状態になったということです。
その方のイライラや困りごとの
原因を取りのぞくことによって、
少しでも気持ちが和らぎ、
落ち着くことができれば、
パニックも収まる場合もあります。
まず、支援者の話を聞くことができるか・・・
ここが大事になってきます。
聞いてくれる状態かどうかを確認
少し子どもじみているかもしれませんが、
その確認のために、
など、そんなちょっとした
手遊びみたいなことをやってみると、
同じ動作をしてくれるので、
こちらの話を聞いてくれている
ということが確認できますね。
手をあげましょう
と言うこともあります。
「○○したい人は座りましょう」
といったような会話が有効なのは、
その方のやりたいことを
否定していない状態だからだと思います。
もし座らなかったら、
やりたいんだよね。
じゃあ、座りましょう。
と再確認をするケースもあります。
ここで1番大切なのは、
パニック状態の今、
少しでも落ち着いて話を聞いてくれる
状態になるということなのです。
急にパニックになってしまった人に、
とりあえず、落ち着いていただくために、
ぜひ試してみてください。
自閉症でパニックになった時のポイント
ポイントとしては、
座ったら話をして、
原因である嫌なもの(こと)は、
極力取り除くこと。
もちろん、パニックには、
必ず支援側や社会側に原因があります。
ですので、本来は、
困ったことが起きないため、
つまり、
パニックにならないために、
- その原因を事前に取りのぞく
- 日頃からパニックにならないような適切な支援をする
ということが大切なことなのです。
また、私たちが上記のことを
意識して支援していても
外的要因でなることもあります。
外的要因が起きても
パニックにならなくなる支援も
またあるのです。
そういったことも含め、
パニックにならないように支援することです。
その支援が、
まだうまくいかない状態の時には、
パニックにもなりやすいと思いますので、
万が一、パニックになった時には、
早く収束させる手段として、
今回お伝えしたことを
ぜひとも使ってみてください。
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