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障害者の機能を回復する2つのトレーニングとは!菅原瑞貴さんインタビューvol.4

今回は、障害者専門の

パーソナルトレーニングを運営している

Universal Training Center

(ユニバーサル トレーニング センター)
代表の菅原瑞貴さんに
インタビューさせていただきました。

 

今回、7つの動画にわけて、
インタビュー内容をお伝えしていきます。

 

第4回目のインタビューは、
菅原さんが行っている

機能回復や健康維持のための

障害者のトレーニングについて

語っていただきました。

 

トレーニング内容としては、

 

 

という2つのトレーニング。

 

これだけ聞くと、

ちょっと難しいかもしれませんが、

理にかなったトレーニング方法で

機能回復健康維持をするためには

必須のこととなります。

 

わかりやすく解説していただいているので、

ぜひ参考にしてみてください。

ユニバーサル トレーニング センター 菅原瑞貴さんインタビュー動画

菅原さんインタビュー動画は

こちらになります。

 

第4回目は長くなってしまいましたので、

2つの動画を用意しております。

 

下に書き起こしもしておりますので、

見やすい方で見ていただければと思います。

 

【菅原 瑞貴さんインタビュー動画】

 

 

障害者の機能回復や健康維持のためのトレーニングとは

聴覚障害の方もいらっしゃるので、

菅原さんのインタビュー動画を

こちらで書き起こしていきます。

 

テキストベースでも読めるので、

ぜひこちらもご参照ください。

 

では、さっそくインタビュー

内容に入っていきましょう。

 

菅原 瑞貴さん

ユニバーサル トレーニング センター

1:神経の再活性化について

日野
先ほどは、具体的な活動

ありがとうございました。

 

今回は、実際にどのような

トレーニングをしているのか

事例をお聞かせいただければ

と思います。

 

どういったトレーニングかと言いますと、

2つありまして、まずは神経の賦活化

いわゆる再活性化ですね。

 

日野
賦活化とは?

 

ちょっと難しいと思うんですけど、

神経を活性化させるようなトレーニング

荷重をかけるトレーニング

 

この2種類をメインでやっております。

 

まずは神経の賦活化、再活性化の

理論について説明させて

いただければなと思います。

 

神経の再活性化っていうのに

ベースの理論になるのが、

脳だったり脊髄っていうのは、

 

「可塑性(かそせい)がある」

 

という風に言われているんですね。

 

「可塑性」っていうのは何かというと、

新たな形状を覚えるような作用のこと。

 

日野
形状っていうのは

なんでしょう?

 

例えば分かりやすく言うと、

ゴムボールがあって

ぷにって押すと凹みますよね。

 

その凹んだ形状を覚えたり、

何もしないところが膨らんだり

って言うのが可塑性です。

 

それを神経に置き換えた時に

神経の可塑性っていうのは、

頻繁に使おうとすれば、

そこの領域はどんどん発達していく。

 

でも、逆に使わなければ

どんどん衰えていくっていう。

 

日野
例えば、意識を

するだけでもいいってこと?

 

はい、意識するだけでも全然違います。

 

一般的に言われているのが、

脳は損傷してしまったところを

完全に回復させるってことは

現在の医療では難しいと言われています。

 

回復はしますけど、完全に回復する

っていうのは難しいって言われています。

 

でも、

 

他の使っていないところに関しては、

新しいことを覚えさせていくことがある

っていう風に言われてるんですね。

 

それは脊髄も同じように

「可塑する能力を持っている」

と言われているんですね。

 

その可塑性を最大限に活かすには

能動的な動きが必要と言われているんです。

 

日野
自分から何かしよう、

ああしようっていう。

 

はい、意識して動かす

っていうところですね。

 

その感覚が大事って言われてますね。

 

日野
じゃあ、実際に

動かないところでも、動かす

イメージするだけでもいい?

 

そう、おっしゃる通りです。

 

実際に麻痺のあったり、

感覚麻痺があるところに対して、

本人に意識してもらいます。

 

実際に僕も動きをサポートして、

動かしていくっていうことによって

神経を再活性化していく。

 

これが神経の賦活化、再活性化の

トレーニングになります。

 

日野
例えばですが、

左手が動きませんだったら、

左手をあげるイメージして、

サポートで左手をあげる

っていうことですか?

 

 

そうですね、おっしゃる通り。

 

足も使えない体感麻痺も

同じような感じになりますね。

 

実際に動かしていく中で、

筋肉の硬さが邪魔していたりする

問題も出てきます。

 

そういった問題をとっていくと、

 

「実は少し筋肉動くじゃん!」

 

っていうのは結構あるんですね。

 

コントロールはまだまだ難しいけど、

でも、この筋肉動いてるよね!

 

反応してるよね!

 

っていうのは結構あるので、

そこをさっき言っていた神経の

再活性化をするような

トレーニングをしていきます。

 

日野
神経の再活性化とは

そういうことだったのですね

 

2:荷重をかけるトレーニングについて

 

で、2つ目が荷重のトレーニングですね。

 

日野
荷重っていうのは

何か負荷をかけるっていう?

 

そうですね、

足に体重をかける。

 

使っていないところに体重を

かけるようなトレーニングになります。

 

これはイメージしてもらいやすいのは、

宇宙飛行士が宇宙に行って、

帰ってきたら歩けなくなっちゃうとか、

筋肉が衰えたりとかっていうのを

みなさん耳にすると思います。

 

それと全く同じような形で

車椅子に座っていると足にかかる体重、

荷重っていうのは車椅子生活になると

ほとんどかからなくなってしまうんですね。

 

一般的に言われているのが、

 

車椅子生活になって2年くらいは

ずっと骨密度が落ち続ける

 

って言われているんです。

 

それでどれくらい減るかっていうと、

おばあちゃんが骨粗しょう症になる

レベルがありますよね。

 

それの半分くらいの

骨密度になってしまうんです。

 

日野
半分もですか

 

はい。

 

だからおばあちゃんとか転んで

骨折しやすいって言われてますが、

その状態のさらに半分くらいの

骨密度になってしまうということです。

 

だから、例えば車椅子で転倒した時の

骨折リスクっていうのは非常に高くなってしまう。

 

そういうのに対して、予防とか改善の

トレーニングとして体重をかける

トレーニングになります。

 

例えば、四つん這いだったり、

ひざ立ちや立位だったり。

 

普段、立位の姿勢をとれない人に対して、

荷重をかけたトレーニングをしていく

っていうのが荷重トレーニングになります。

 

日野
分かりました。

 

じゃあ2つ軸として

 

・神経の再活性化

・荷重をかける

 

というトレーニングを

されてるってことですね。

 

ありがとうございます。

 

はい、ありがとうございます。

 

 

編集後記

菅原さんインタビュー

ありがとうございました。

 

第4回目のインタビューでは、

障害者の機能回復や健康維持のために

菅原さんが実際に行っている

トレーニングについて

語っていただきました。

 

トレーニング内容としては、

 

 

という2つのトレーニングでしたね。

 

神経の再活性化については、

イメージするだけでも神経が

発達していくということ。

 

荷重をかけることについては、

骨粗しょう症の半分くらいの

骨密度になってしまっているという事実。

 

これにはとても驚かされました。

 

日々の対策がとても

重要になってくるかと思います。

 

次回の動画では、このような

トレーニングをしていって

実際に機能が回復した驚く

事例について語っていただきました。

 

 

次回のインタビューも下記、

一覧から見ることができます。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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