突然ですが、あなたは日本の福祉がどういった経緯で始まったか知っていますか?どのようなことから「福祉」という概念が広まっていったのか?
気になりますよね。と言いますか、これを書いている私もとても気になったので、このように記事にさせていただいております。また、福祉という概念を知るにあたって重要となってくる、「福祉の語源」についても解説させていただきます。
なぜそんなことを知る必要があるのか?それは、この福祉の始まりや歴史・語源を知ることによって、福祉に対する想いが固まってくるからです。
もちろん「語源や起源なんか知らなくても、福祉に対する考え方はしっかりあるよ!」という方もいるかと思います。
でも、自分の考えをまだしっかりと持てていない方には、とても役に立つことなのです。この想いがあるかないかで、福祉の仕事が楽しくなるか、つまらなくなってしまうかが決まると言っても過言ではありません。
もしかしたら今は、福祉の仕事が辛いと思っているかもしれません。楽しくないと思っているかもしれません。そんな時こそ、日本の福祉の始まりや語源を知ることが、モチベーションアップややりがいにも繋がってきます。
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日本の福祉の始まりは?
日本の福祉の始まりには、いろいろと定説はありますが、社会福祉の根底は江戸時代にあったと言われています。当時は、「憲法」などの法律をまとめているものがなかったため、福祉制度なども整ってはいませんでした。
その中で江戸時代は、農村は「村落共同体」といって、家族やコミュニティ内で相互扶助するという文化でした。つまり、村全体で助け合っていたのですね。家族に介護者がいない老人は、親族の方はもちろんのこと、村人たちが支援してくれていたのです。
さらに、地域支配を隅々まで徹底する目的で組織された5人組というご近所ネットワークもあったので、その仲間内で相互扶助をしていました。
福祉という概念自体はまだなかったですが、このようにみんなで助け合う精神が江戸時代にはあったのです。今となっては、様々な法律もできて、福祉制度も日々、進化してきています。
日本も、さらに過ごしやすい世の中になるよう福祉制度もどんどんいい方向に変わっていてほしいですね。
【日本人の助け合い精神】
国道20号線の通行止めで中央高速に閉じ込められた人達に、無料でパンを配るヤマザキパンの運転手さんの動画になります。これこそ日本人の助け合いの精神なのかと思い、動画もシェアいたします。
福祉の豆知識!福祉の語源について
上記で福祉の始まりについて、お伝えしましたが、福祉の語源って知っていますか?福祉の始まりについて、調べていく中で、「福祉の語源」というのも気になり、調べてみました。そしたら、「福祉」という言葉には、このような意味があったのです。
もともと福祉という言葉には、「幸せ」・「豊かさ」を意味する言葉なのです。
ちょっと難しく言うと、「福祉」とは、
すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念
とWikipediaさんは解説しています。
そう思うと、福祉ってすごくないですか?
ちなみに、この「福祉」という言葉ですが、実は「福」も「祉」も、どちらも「幸せ」という意味になっています。
福(しあわせ)+祉(しあわせ)=福祉
と突っ込みたくなりますが…(笑)
このように語源から見てもわかるとおり、福祉とは、人の「幸せ」に関係があったのです。おそらく福祉に携わっているあなたも、もともと「誰かのために」「サポートしたい」という想いがあったのではないでしょうか?(もちろん、今もあるかと思います)
「福祉」というと、辛い…汚い…給料が安い…といった3Kとも言われる業界ですが、とんでもないですね。語源を知って、当事者(利用者)も支援者も幸せになる業界が福祉業界なのだと、私は思うようになり、この業界にいることに誇りを感じるようにもなりました。
英語で福祉の語源となっているのは?
日本語で「福祉」というのは、両方ともちなみに「福祉」は英語で、「welfare(ウェルフェア)」と言います。この「welfare」という言葉。実は造語なのです。造語とは、簡単にいえば、既成の単語を組み合わせて新しい意味のある単語を作ること。
つまり、welfareとは、
- well:よく
- fare:やっていく、暮らす
という言葉を組み合わせた単語なのです。意味は、「よりよく暮らす」となりますね。このように福祉の語源をたどっていくと、「福祉」というのは「幸せ」だったり、「よりよい暮らし」といった意味があることがわかります。
もちろん1人ひとり、福祉について考えを持っていらっしゃるでしょう。今回お伝えした福祉の始まりや語源というのは、福祉の仕事をする上で、とても大切なことを気づかせてくれます。
そして、あなたの福祉に対する考え方に肉付けをして、なぜ福祉に携わっているのか?というのをもう1度、思い出していただければ幸いです。
編集後記
いかがでしたでしょうか?こうやってみると、やはり日本人は昔から、助け合いの精神が強かったのでしょうね。今回お伝えした、福祉の始まりや語源については知ってましたでしょうか?
知っていたという方も知らなかったという方も福祉の語源や起源を意識して、なぜ福祉に携わっているのか?というのを考えるきっかけになれれば幸いです。
いつから福祉業界は「3K」なんかと言われるようになったのでしょうか?この語源を知ると、まったく逆で誇りを持って取り組める仕事なのだということがわかります。
今は、もしかしたら福祉の仕事が辛いかもしれません。あるいは、楽しくないかもしれません。でも、そんな時こそ今回のことを思い出してみてください。「福祉」というのは、みんなを幸せにして、自分も幸せになる仕事なのです。
福祉の仕事がつらいときやモチベーションが上がらない時などに、福祉の語源やあなたの原点を思い出すことによって、仕事へのヤル気アップにも繋がっていければいいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのご意見や感想などもぜひお聞かせいただけますと幸いです。
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日野信輔
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