過去にトラウマがあったり、鬱屈した経験がある人に対して居場所を提供されている法人を知っていますか?
生きづらさを抱えている方が自分の居場所を見つけられるシェアハウス「リバ邱」です。今回は、「現代の駆け込み寺」というコンセプトでシェアハウスを運営されているリバ邱代表の片倉蓮さんにインタビューをさせていただきました。
今回は、7つの記事にわけて、インタビュー内容をお伝えしていきます。
第2回目のインタビューは、片倉さんが行っている事業の詳細について語っていただきました。
- 株式会社リバ邱
- スーパー片倉
の代表をされている片倉さん。
ご自身も中卒で生きづらさを抱えていた経験があり、生きづらさを抱えている方たちへ安心できる場だったり、コミュニティを提供しております。
しかも、クズBARでは、ほぼ0円で運営しているというおもしろい仕組みでやっています。「いったいどのような仕組みとなっているのか?」というとところの真相に迫ってみました!
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リバ邱代表の片倉蓮さんプロフィール
片倉 蓮(かたくら れん)さん
プロフィール
株式会社リバ邱、有限会社スーパー片倉の代表。高校中退後、バーの経営をするが、お金の関わりしか周りとの縁がないことに気づき、人生を見つめ直す。生きづらさをどうにかしたいと彷徨っていたところ、家入一真さんが創業したリバ邱というシェアハウスに出会い、人との繋がりの大切さを知る。クズサロンというオンラインサロンでは、100名近くのメンバーがおり、クラウドファンディングも2つのプロジェクトを成功させている。
リバ邱には様々なコミュニティがある
かしこまりました。
「リバ邱」は、シェアハウスなんですけど、各リバ邸ごとに色々とコンセプトが違うんです。例えば、今ミニマリストが流行ってるじゃないですか?
※ミニマリストとは「最小限主義者」のこと。必要最低限の物で生きる人達のことです。
ミニマリズムみたいな。それを住人みんなで実験的にやって行こう!っていう「リバ邸ミニマム」といったシェアハウスがあったりとか。あとは、「リバ亭ドリーム」っていうシェアハウスもあります。
これは、シェアハウスの中で関わる関係人口みたいなのを作ろうと思ってます。
どういうことかと言いますと、
- 月に一日だけ住める人
- 月に十日住める人
- 月にマックス住める人
の3パターン募集してるんですね。
あとはあんまり来れないけど、応援はできるっていう応援住人もいます。これが大きなグラデーションみたいになってておもしろいんですよね。
そうです。遊びに来て、開放してるんです。だから、応援してる人は遊びに来るし、月一住人は月に一回泊まりに来るし、月十住人は十日住んでるみたいな。それで人が循環しているんですよね。
その月一だったりの住人が毎月いくらか払ってくれるんですけど、その払ってもらったお金でその月にいろいろ活動するんです。そして、「こんな成果を出しました!」って住人に対して、集まったお金を支払うっていう仕組み。
そうですね!それで夢を叶えられるようなことで「リバ邸ドリーム」って名前にしているんです。あとは最近話題のビットコインとか、ブロックチェーンの「銭ハウス」もあります。そういう業界の人が住んでるリバ邸とか様々ですね。
生きづらさ解消にはコミュニティが3つ以上必要
各リバ邸によって、カラーが違う?
全然カラーが違いますね。住んでる人もまったく違うジャンルになりますので。
はい、あります。
リバ邸住人は、みんな好きなところに遊びに行っていいよってなってるので。僕は、人間って依存するコミニティが3つ以上必要だと思ってるんです。
それはなぜかっていうと、1つのコミニティが失くなったら、途端にその人は居場所を失ってしまうじゃないですか。だから、また1人になってしまう。2つだと、1つが失くなったら1つのコミニティに依存しちゃうので、それがまたなくなったらまた不安定になってしまいます。
けど、3つあれば1つがなくなっても、まだ2つあるんですよね。その間にもう1つ探せば、1つがなくなってもずっと安定していくと思うんですよ。
会社にいて病んじゃう人とかって会社というコミニティしかないんですよ。毎日、会社と自分の家を往復でそこだけの情報しかない。
そこだけの価値観に囚われちゃうから、「毎日、辛いけど、会社を辞めるわけにもいかないし…」と病んじゃうんですよね。その分、リバ邸では僕が作り込んでるわけじゃないから、各リバ邸にも色があるので、コミニティが全く違うんです。
だから、みんな各リバ邸で3つくらいコミュニティに所属してるんですよ。そういうこともあり、住人も安定しているんですよね。
居酒屋にすることで気軽に行ける場に
あと、もう1つの事業である「スーパー片倉」のクズバーと茨城の居酒屋。これはどんなコンセプトでやっているのでしょうか?
まず、茨城の居酒屋は、去年クラウドファンディングして60万くらい集めてオープンしました。ここは、シェアハウス兼居酒屋なんですよ。
そうなんです。
シェアハウスってくくりにしちゃうと、遊びに行くのってアポ取ったり、面倒じゃないですか?
敷居が高いんです。でも、居酒屋だったら「呑みに行く」っていう理由があるから、いつでもいけるんですよね。予約とかも必要ないので。
そうやって敷居を低くすることで、シェアハウスに興味を持って欲しいなと思い、居酒屋とシェアハウスを合体させたハイブリット系みたいなシェアハウスを作ったんです。
そうなんです。
うちの祖父母も若い子好きだったり、元々食堂とかを祖父母もやっていました。ですので、人とのコミュニケーションが取れる祖父母なので、ちょうど合ってたんですよね。あとは、ボケ防止とかもいいかなと(笑
生きづらさを抱えている人たちのハブになる場所
はい、小竹向原でやってます。HPはないのですが、クズバーの場所はこちらです。
東京都板橋区小茂根2-9-14
ここもリバ邸に近い機能だなと思って運営しています。僕自身がクズなんですけど、お酒呑んだら結構だらしないので、それもあって「クズ」って名前にしたんですよね(笑
はい、そうなんです(笑
でも、だいたいの方って自分のことクズだなって思っててもなかなか飲みの場で言えないし、ふるいに落とされちゃうじゃないですか?クズの人たちって。
そういう人たちでも受け入れるハブになるようにクズBARっていう。
ここの運営方法がすごく、家賃もお酒などもスポンサーで賄っているんですよね?
そうです。家賃もお酒も負担してもらってるので、僕は立つだけで儲かるっていう感じで、またそこもクズな感じですよね(笑
そうなんです。料理も仕入れが無いので、僕が買ってるのは、ソフドリ(ソフトドリンク)くらいですね。
ありがとうございます。
編集後記
片倉さんインタビューありがとうございました。
第2回目のインタビューでは、片倉さんの事業である
- 株式会社リバ邱
- 株式会社スーパー片倉
の詳細を語っていただきました。
リバ邱では、生きづらさを抱えている人たちが安定して住めるように、いい循環がされているのですね。
生きづらさを解消していくためには、3つのコミュニティが必要というのは、すごく考えさせられました。
また、クズBARの運営に
- 家賃
- 料理代
- お酒代
などはスポンサーが賄ってくれていて、仕入れ代がソフトドリンクのみというのもおもしろい運営方法ですよね。これ福祉分野でも応用できそうな仕組みなので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
次回のインタビューで、なぜ今の事業をするようになったのか?そのきっかけを暴露していただきます。
他のインタビューも下記、一覧から見ることができます。
片倉蓮さんインタビュー
1:シェアハウス株式会社リバ邸代表の片倉蓮さんインタビューvol.1
2:生きづらさを抱えている人たちへコミュニティを提供!片倉蓮さんインタビューvol.2
3:居場所がなくて孤独を感じていた経験からスタート!片倉蓮さんインタビューvol.3
4:人生ドロップアウトした人でも好転することができる!片倉蓮さんインタビューvol.4
5:クラウドファンディング成功者がコツをぶっちゃけてくれました!片倉蓮さんインタビューvol.5
6:クズでも生きてていい!究極のクズになる!片倉蓮さんインタビューvol.6
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたのご意見や感想などもぜひお聞かせいただけますと幸いです。
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ウェルサーチ 障害者・編集チーム
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