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障害者だってオシャレしたい!〜八壁ゆかりの崖っぷちブルース第1回〜

こんにちは、八壁ゆかりです。「はちかべ」ではなく「やかべ」です。以後お見知りおきを。

 

この度、メンタルヘルスのあれやこれやについて、『一本の記事にするほどの大問題ではないけど、ちょっとひとこと物申したいぜ!』といった、日常生活の中での「おや?」という気づき、「む?」という違和感、「ハァ?!」という憤怒など(多分)について、精神障害当事者としてライト時々ファニーに書かせていただくことになりました。

 

しかしその前に、「そもそもコイツ誰だ?」という当然のツッコミが来ること山の如しですので、簡単な自己紹介も込みでお話しさせていただきます。最後までお付き合いいただければ幸いです。

ロックと文学に人生の全プランを強制変更された奴

チャプタータイトルの通りです。幼い頃からビートルズやクイーンを聞いて育ち、中学2年でニルヴァーナというアメリカの伝説的バンドに出会って洋楽ロックの『沼』にずぶずぶとのめり込み、同時に国内外問わず小説を読んでは自分でも書いておりました。おります。現在進行形です。

 

高校1年の時分に精神疾患を発症、不登校となり、2年に上がった一学期のある日、

 

ゆかり
そうだ、ニューヨークに行こう(永住的な意味で)

 

と思い立ち、『哀愁のチバラキ』有数の進学校をドロップアウト、英語学校に通いながら高校卒業資格を取り、卒業後、速攻でニューヨークに飛びました。

 

しかし、自傷行為と病状の悪化で帰国を余儀なくされ、閉鎖病棟への入院を経て、限りなくニートに近いフリーターを数年勤めました。

 

アルバイトしかしたことがありません。最長5ヶ月、最短3時間です。正社員としての職務経験はなく、また日本の高校生活・大学生活も経験がないのでとても憧れます。

 

現在は夫と共に東京の隅っこに暮らしております。

 

アラサーやアラフォーと定義づけるのが面倒なので三十路パンクスと言って煙に巻きます。

 

また、ステイタスとしては、手帳持ちの精神障害者であり、障害基礎年金をいただいている身です。主たる精神疾患は、解離性障害と統合失調感情障害、たまにパニック発作も起こします。あと幻聴と睡眠時幻覚も悩みの種です。

 

私の症状に関しては、以前の記事で詳しくお伝えしましたので、参考までに。

精神疾患という目に見えない病気と戦う時、「一体何の病気なのか」、つまり診断される『病名』は良くも悪くもとても重要な要素のひとつです。 たとえばあなたが「うつ病である」と精神科医に診断されたとしたら、あなたはどうしますか?うつ病について調べたり、勉強したりして、少しでも自分の問題を理解して回復しようと思う方が多いかと思います。 しかし、ある日突然「いや、統合失調症だよ」、と言われたとしたら、あなたはどう思うでしょう? 「今までの努力と治療は何だったんだ?」と呆然としてしまうかもしれ...
精神疾患の診断で「病名ころころ変わりすぎ」問題!6つの病名を診断された体験談 - WelSearch ウェルサーチ|福祉の専門家や当事者たちが発信する福祉情報サイト

 

障害者だってオシャレしたい!

そんな三十路パンクス・八壁さんの最近の悩みはズバリ、『電車内の席取り』であります。

 

わたくし、ロック&パンクが好きですので、服装もこう、何と申し上げますか、アヴァンギャルドなものを好んで着用いたします。派手ではないけど変な格好です。

 

また、髪も、形はノーマルですが若干目立つ色が入っております。こちらは少々派手かもしれません。

 

 

でですね、そんな格好の奴がですね、

 

「立ってると血圧下がってぶっ倒れる」

「人混みで立っていると酔って嘔吐する」

 

といったメンタル面の問題があり、致し方なく優先席に座るわけですよ。

するとですよ、やはり視線を感じるわけです。

 

『こんな格好の若い子がなんで?』

 

といった、非難にも似た視線をです。若干被害妄想入ってるかもしれませんが。

 

ヘルプマークも入手しようかと思ったが……

それにたえられず、一時期「ヘルプマーク」を入手しようかと考えたのですが、所持している知人が、一見健康に見えるため心ない人に絡まれた、と聞いて震え上がってしまったんです。

 

(え、っていうかその人ヘルプマークのこと理解してなくね?)

 

それはともかく、今現在、私は「ヘルプカード」を役所でもらって、パスケースに入れ、見えるようにして外出しています。

 

 

でもでも、それって私の被害妄想や外見は置いといても、ちょっとおかしくないですか?

 

障害者は障害者らしく、地味でしおらしく、いかにも『庇護対象』であるかのような格好でいろってことですか?

 

いやいやいやいや、待ってくださいよ、それって人権問題ですやん、身体であろうと精神であろうと、障害者だからといって見た目まで『弱者』でいろってことですか?

 

ゆかり
んなアホな。

 

人にもよりますが、オシャレしたい人は障害の有無に関係なくオシャレしたいじゃないですか。金銭的余裕があって可能ならばそれはその人の自由じゃないですか。

 

そんなわけで、わたくし八壁ゆかりは、【障害者のオシャレ権限】の普及をここに高らかに要求すると共に、見た目だけでその人のすべてを判断するような頭がダイアモンド級に固い人種に対する認識の改善を求めます。

少しずつ視座を転換させていく

……とはいえ、できることは少ないです。こうやって書いて、拡散して、少しずつ少しずつ、社会の大多数の視座を転換させていくことしかできません。

 

でも、これを読んでくださる方の中で、もし同意してくださる方、似たような体験や悩みをお持ちの方がいれば、シェアボタンなりRTなりをポチッとしてみませんか?

 

それだけで、私が今ぱちぱちと打っている小さな主張を、大きなうねりに変貌させてくれるかもしれないんです。

 

それって割とすげーことだぜ。

 

こんな感じの連載になるよ

さて、今回は連載第1回ということで、ファニーさはやや抑え気味にしましたが(これでかよ)、「障害者のオシャレ問題」、皆さまはどう思われますか?

 

私はヘアスタイルや服装のせいで、日本ではかなり見た目で判断されてきました。

 

「だいたい、きみみたいな格好の子はねぇ!」

 

と、服装の全く関係ない文学系のカルチャー講座で講師にいちゃもんつけられたことすらありました。

 

似たような境遇の方はいらっしゃるかな、という好奇心もあり、連載初回にこのトピックを選びました。ご意見ご感想、お待ちしております。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

連載シリーズ:八壁ゆかりの崖っぷちブルース

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病歴25年目突入のパンク主婦、物書き。 精神疾患を抱えたまま、高校不登校時に「そうだ、ニューヨークに行こう(永住的な意味で)」と思い立ち、全日制高校から通信に移り英語学校へ。卒業後、単身ニューヨークに飛ぶものの、病状の悪化で帰国を余儀なくされる。今でも英会話は得意。 主たる精神疾患は解離性障害とそれに伴う解離性健忘、最近は統合失調感情障害も加わった。健忘が酷すぎるので、「記録魔」そして「保存魔」として首都圏で名を馳せつつある昨今。 幼い頃から小説を書いており、新人賞でもかすりはするが一歩とか二歩とか及ばないのでそろそろ及びたい次第。記事一覧はこちら→八壁ゆかり
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