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もにす認定企業の好事例をまとめた本を出版して障害者雇用を広めるプロジェクト

「もにす認定」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「共に進む(ともにすすむ)」という由来から来るこの言葉。

 

これは、企業と障害者が共に明るい未来や社会に進んでいくことを期待し、名付けられた認定制度の名称となります。

 

この「もにす認定」が目指すものとして、障害者雇用の促進、雇用の安定に関する取り組みなどがあり、その実施状況などが優良だと厚生労働大臣に認定された中小企業は、もにす認定事業主と呼ばれます。

 

もにす認定についてもっと知ってもらいたい。

もにす認定を申請する企業を増やし、障害者雇用を広めたい。

 

このような思いを叶えるために、もにす認定についての書籍を作るためのクラウドファンディングに挑戦されている方がいます。

 

ジュン
もにす認定とは具体的にどのような物なのか、さまざまな例を交えての書籍となります。どのような内容なのか見ていきたいと思います。

一般社団法人ありがとうショップ代表理事 砂長美んさん

今回クラウドファンディングに挑戦するのは、一般社団法人ありがとうショップ代表理事の砂長美んさんです。

 

砂長美んさんプロフィール

読み書き困難な発達障害、ディスレクシアを抱えていて、イギリス美術大学在学中に教授より、障害の指摘を受ける。帰国後も試験の困難や就職でも転職を12回以上繰り返しましたが継続できない中、36才で弁当屋を起業し、映画の主役にも抜擢され(DXな日々)、社団法人を立ち上げ現在にいたる。

 

もにす認定の本出版を目指す理由

今まで、砂長美んさんは2冊の本を出版されています。

 

 

1冊目は2017年に出版された「障害福祉の学ぶ働く暮らすを変えた5人のビジネス」

障害福祉を事業の面で活動なされている5人の経営者の常識を覆すストーリー、ビジネス展開と、それを支える経営哲学を紹介されています。

 

2冊目は2019年に出版された「企業と障害福祉SDGS的5人の働き方改革」

こちらの書籍は、特例子会社、外国人雇用、介護事業、障害者就労などの分野で、画期的な取り組みを行う新たな5人の方を紹介する書籍となっています。

 

そして、今回3回目の出版挑戦となるのがもにす認定についての書籍となります。

 

障害者を戦力として雇用をして欲しい。障害者雇用の促進を促して人材不足を解消したい。

 

わかりにくい制度をより多くの方に理解して欲しい。このような思いから3回目の書籍挑戦となっています。

 

もにす認定とは

もにす認定とは、厚生労働省ではこう説明されております。

 

障害者の雇用の促進及び雇用の安定に関する取組の実施状況などが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度です。認定制度により、障害者雇用の取組に対するインセンティブを付与することに加え、既に認定を受けた事業主の取組状況を、地域における障害者雇用のロールモデルとして公表し、他社においても参考とできるようにすることなどを通じ、中小事業主全体で障害者雇用の取組が進展することが期待されます。
参照:障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)

 

 

もにす認定の本 気になるは内容は?

今回のもにす認定の本出版に関しては、以下のようなビジョンと目標をかかげられております。

 

 

もにす認定とはどのような物なのか?申請方法やメリットの紹介。もにす認定企業として活動している方へのインタビューなどが主となっております。

 

もにすな人たちのインタビュー内容

今回書籍制作にあたり、現場の実情を知ってもらおうと5人の方にインタビューをされています。障害者雇用の現状がどうなっているのかを生の声で聞ける貴重な内容です。

 

有限会社ローズリー資源 代表取締役 田中様

 

産業廃棄物処理を主な仕事とされている有限会社ローズリー資源様。

その代表取締役である田中様は廃棄物をもう一度資源として再生する仕事での現場の声を届けていただきます。

 

株式会社ワイズ・インフィニティ 代表取締役 山下様

 

映像翻訳をてがてけいる株式会社ワイズ・インフィニティの山下様は、言語だけではなく想いも届けるというスタンスで翻訳を手がけています。

障害者雇用についての想いはどのような物があるのでしょうか。

 

ビーアシスト株式会社 代表取締役 森様

 

現在、100名を超える障害者雇用を継続中のビーアシスト株式会社の森様。経営理念である「全従業員の物心両面の幸福の追求」という言葉は、障害者にも当てはまります。

 

ダンウェイ株式会社 代表取締役 高橋様

 

障害者支援事業、障害者雇用支援事業、障害者就労支援・雇用指導者育成事業、障がい児支援事業など幅広い活動をなされていますダンウェイ株式会社の高橋様。

 

名護市シークアーサー果汁の販売、シームレスバディの販売などでの障害者雇用の内容などついてのお話など。

 

株式会社奥進システム 奥脇様

 

“進取”、”自立”、”奉仕”を経営理念に掲げられている株式会社奥進システムの奥脇様。

 

2015年には経済産業省 ダイバーシティ経営企業100選に選ばれるなど、障害者雇用に貢献なされている奥脇様の障害者雇用のお考えはどのようなものなのでしょうか。

 

出版社ラグーナ出版及び編集者

出版元であるラグーナ出版様は、全国でも珍しい出版事業を行う障害者就労A型施設です。

 

今回、この本の編集には神奈川県中小企業家同友会メンバーの株式会社Mind Oneの 菅間神奈川県中小企業家同友会メンバーの株式会社Mind Oneの菅間様が当たっておられます。

 

菅間様は、障害専門の人材サービス会社の勤務経験、就労移行支援施設の管理者経験があり、自社では障害者を短時間労働で雇用されているなど障害者雇用に理解があり、編集に関わることでより深い内容となっております。

 

働く障害者への仕事創出への応援のために

2023年7月13日までクラウドファンディングで協力者を求めており、目標額に届かなくとも出版されるとのことですが、今回のこの本の出版が働いている障害者への仕事創出機会にも力になります。

 

多くの出資者が集まった場合、砂長美んさんが運営する障害者限定のスキル売り買いのネットサイト「ユイマル」の継続費用に充てられるとのことです。

 

ジュン
障害者の雇用問題に興味がある方、何か支援をしたいと思う方は、ぜひクラウドファンティングにご協力いただければと思います。

 

 

 

砂長美んさんの過去の書籍

障がい福祉の学ぶ働く暮らすを変えた5人のビジネス

 

企業と障がい福祉SDGS的5人の働き方改革

 

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久田 淳吾

発達障害(ADHD・ASD)と吃音を抱える40代男性。今まで発達障害の事は知らずに生きてきたが、友人の話を聞いて自分にも当てはまる事が多すぎる事を実感し、病院にて診断を受けると見事に発達障害との認定を受ける。自分に何ができるかと考えた時、趣味の写真でプロの先生に話を聞く機会があり、吃音が強く出ていたことに気がついた先生が『君は吃音持ちだね。だったら吃音の方の気持ちがわかるはず。それを活かして吃音の方の気持ちがわかるカメラマンになったらどうか』という言葉を思い出し、発達障害者として同じ気持ち、舞台に立てる人間として趣味のカメラ、動画編集技術を活かして情報発信をする事を決意。
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