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子供もうつ病になるって本当?要注意症状の特徴4選+αと対処法をご紹介

少し驚いたことなのですが、3~8%の子供にうつ病の症状が見られると言う話を聞きました。その理由や背景などを聞けば聞くほどに思うことは、「昔からうつ病の子供はいたのかもしれない」と言うこと。

 

実は、お子様がうつ病になっているのに、それに気付いてあげられない状況が起こっている可能性があります。しかしそれは、親であるあなたに落ち度があるわけではなく、気付きにくい物だから仕方がないと言う感想をうつ病経験者でもある私は持ちました。

 

だからこそ、こうして子供のうつ病の特徴を理解して、発見する見つけ方について解説していきます。

 

それは大人のうつ病とはやや違い、正直、元うつ病患者の私でも気付くのは難しいかもしれません。ですので、あなたと共に、私自身も再確認する意味でまとめていきます。ぜひ子供のうつ病を見つけるために参考にしていただければ幸いです。

 

【記事の監修】

Welsearch(ウェルサーチ)でも発信していただいている精神科の訪問看護師「大塚たいぞう」さん

子供のうつ病はキッカケや症状が分かりにくい?

多くのお子様たちが長い時間、日常を過ごしている場所は「学校や塾」です。つまり、親の目が届かない場所で子供たちは生活をしています。そのため、子供がうつ病になるキッカケを知ることは出来ません

 

また、大人ならまだしも、子供がうつ病になるとは想定していない親御さんがまだまだ多く、何だかいつもと違い様子が変だと思ってみても、それは学校生活での悩みなどだと捉えることが多いでしょう。

 

その結果、仮に子供がうつ病になっていたとしても、そのキッカケが分からず、さらには症状からも判断が付かないと言う状況に陥ってしまい、より症状が進行してしまう可能性があるから危険です。

 

 

では私たち大人は、どの様に子供のうつ病を早期に発見し、対応していくべきなのでしょうか? それには、子供が発するサインを見逃さないこと!これに尽きます。このサインについては、後ほど詳しくお伝えしていきます。

 

しかもお子様だって、まさか自分がうつ病にかかっているとは思わないでしょう。そのことを踏まえて、しっかりとこれからご紹介する子供のうつ病の症状の特徴やサインを見逃さないようにしましょう。

 

子供の口から自分に対して悲観的な聞くことが増えたら要注意!

まず1番はじめに注意しておくべきポイントは、『どうせ僕なんて、私なんて』とか、『僕はダメな奴だから、私はダメな子だから』とか、ただ弱気になっているだけ、落ち込んでいるだけではないという言葉をお子様の口から聞くようになったら、子供のうつ病を疑いましょう。

 

もちろんそれは、うつ病の可能性があると言うだけで、うつ病になってしまったと言うわけではありません。しかしだからこそ、早めの対処が行えます。

お子様が悲観的なことを口にしだした時の対処法

このような症状が出た時にまずすべきことは、話を聞くことではないでしょうか。

 

ここでポイントとなってくることは、「どうして?」 とか、「なんで?」 とか、心を責めるような言葉ではなく、お子様が自分から話してくれる様、『ちょっと味見して』とか、『今日は何が食べたい?』とか、お子様の性格を考えながら、簡単なスキンシップから流れで話を聞いていきましょう。

 

この辺は大人でも、子供でも変わりません。安心感を与えてあげることお子様の存在を肯定し、きちんと接してあげる様にしましょう。仮にうつ病ではなく、単純に落ち込んでいたとしても、そうして寄り添ってあげることは、お子様にとって嬉しいことです。

 

子供の成績が急激に成績が落ち込んでしまったら要注意!

うつ病の症状の一つに、集中力の低下が挙げられます。これは大人でも見られるものですが、子供でも見受けることが出来ます。

 

お子様の集中力が欠如していることは、単純に成績の低下から判断することができます。それも急激な成績の低下となったときは要注意です。

 

お子様の成績が急激に落ち込んだ時の対処法

絶対に抑えておくべきことは、成績のことは絶対に責めてはいけません。

 

これはストレスをかけてしまうことに繋がります。ストレスは、どうしたってうつ症状の進行に影響を与えてしまいます。また、成績の上昇を過度に期待するのも止めましょう。これもプレッシャーを与えかねないからです。

 

ゆっくりと見守りつつ、心の経過を探っていきましょう。一緒に勉強してあげるのも良いかと思います。お子様の状況も良く見ることで分かりますし、何より勉強を楽しくやる手伝い、さらには会話を楽しみつつ、学ぶことで心の疲れを取り除くことが出来ます。

 

子供が学校や友人について話すことが減ってきたら要注意!

この症状は、いじめにあっていても同様の傾向が見られますが、うつ病になりかけているお子様も同じ様な傾向が見られます。

 

大人で言えば、日々の生活が楽しくないと感じてしまう・・・そんな状況に似ていると言えるでしょう。だからこそ、学校に行きたくないと言い出したり、友人についての話が減ってきたと感じたら、注意して見守りましょう。

お子様が学校や友人についての話をしなくなった時の対処法

お子様と普通の会話を楽しみましょう。心に負担をかけることなく、普通の会話をする時間を設けましょう。

 

学校や友人の話をしなくなった際、いじめられているのでしたら別の対処法が必要でしょうし、ケンカをしただけなら、その3日もすれば学校や友人の話をするようになるでしょう。

 

うつ症状の場合、何事にも無気力であり、日々の生活が楽しいと感じられない可能性が高いです。だからこそ会話をして、その後、一緒にゲームをしたり、アウトドアをしたりと夢中になる機会を与えることをオススメします。

 

大人のうつにも言えますが、多少強制的であっても夢中になれることが目の前にあると、うつ症状の緩和に役立ちます。

 

うつ病を患った経験者の立場から言えば、ゲームより外に出かけることがオススメですが、お子様の気分もありますから、この辺は調整しつつ、対処して頂ければと思います。

 

子供がイライラすることが増えて家族にも当たるようになったら要注意!

元々、癇癪(かんしゃく)もちのお子様もいらしゃいますが、この頃、やたらとイライラしていると感じる・・・家族に当たることが増えたと感じるようなら、うつ病の予備軍かもしれません。

 

思春期になると、家族に対して攻撃的な態度をとってしまいがちなので、ここの境界線が難しい点ではありますが、幅広い視点で見るようにして、思春期・うつ病の違いに対しても対応できるようにしましょう。

 

お子様のイライラが増えた時の対処法

思春期だからと決め付けることなく、見守りましょう。厳密な判断は付かないかもしれません。それだけに見守る必要があります。

 

普段からイライラしたり、家族との時間共有を避けるようでしたら、思春期の可能性が高いと思いますが、そうではなく、突然イライラしだし、収まるとまた普通に家族と接するようであるなら、うつ病を疑ってもいいと思います。

 

そんな時は、イライラの原因を探ることを考えながら、大らかに接するようにしましょう。大人だって、イライラしたり、ムシャクシャすることがありますよね? 大抵は知らずに抱えているストレスが心の底から顔をのぞかせている感じです。

 

この症状に関しては、大人とか子供とか分けることなく、自分に置き換えて考えて下さいね。

 

以上が子供がうつ病になったかどうかのキッカケを知るサインと対処法になります。

 

4つのサイン

  1. 子供の口から自分に対して悲観的な聞くことが増えた時
  2. 子供の成績が急激に成績が落ちた時
  3. 子供が学校や友人について話すことが減った時
  4. お子様のイライラが増えた時

この他にも隠れた子供のうつ病サインはあります!

大人にも言えることですが、自分では気付かないストレスを抱えると、やたらと疲れを感じます。また無気力になりがちです。さらにファッションが今までと変わり、過激なものになったり、自分の殻に閉じこもること(自分の部屋で大音量で音楽を聴き続けていたり、ゲームに没頭していたり)が増えます。

 

うつ病とストレスの繋がりはストレートな物で、大人であればお酒を飲むなどで上手く発散していますが、子供はそうはいきませんから、うつ病のサインをしっかりと見逃さずに注意深く接していくことが大切です。

 

特に子供は、ストレスを抱えていた場合、必ずサインを発してくれます。単純なもので言えば、爪を咬むってこともストレスを抱えていると言われていますしね。

 

親であれば、お子様が抱え始めたストレスのサインを見逃すことなく、子供うつ病の発病を防ぎたいものですね!もしかしたら、子供がうつ病かも?と思ったら、今回お伝えした4つの注意点と対処法をぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

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おはぎ

過去にうつ病を患っていた経験を元に、今現在戦っている人、それを支えている人たちが役立つ情報をお届けします。 また統合失調症に関しても支える立場になった実体験からお医者さんで得られる情報とはまた違った、心のケア情報を豊富にお伝えします。 ちなみに名前の由来は好物から(キングカズと一緒)。
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