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障害があっても誰にも優しい社会へ|安心を届けるぜんち共済とは

2匹の猿が手を取り合って楽しそうに踊るイラスト

障害があっても「地域で」「社会で」普通に暮らす。

 

そのための「保障」の観点から障害があっても入れる保険で安心を届けている「ぜんち共済株式会社」

 

「保険って健康じゃないと入れないんじゃないの?」と、思うかもしれませんが、障害があっても入れる保険があるのです。

 

その保険とは、ぜんちのあんしん保険です。

 

今回は様々ある保険会社の中から、ご家族や施設支援職員の方まで入ることができる保険「ぜんち共済株式会社」を運営する方々にインタビューをさせていただきました。

 

ぜんちのあんしん保険の特徴はもちろん、ぜんち共済が生まれる立ち上げのストーリーから今後の目標まで、赤裸々に語っていただきました。

 

お子さんの保険で悩んでいる方や、障害者施設で働く皆さんの参考になれば幸いです。

ぜんち共済の特徴

今回の取材は、動画でもご覧いただけます。

 

日野
まずは、園部さんにお話をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

 

園部
よろしくお願いします。

 

弊社は障害がある方の専門の保険会社であります。

 

今、約5万人の方が保険の加入者としてお入り頂いていています。

 

日野
5万人もいらっしゃるのですね!

 

具体的にはどんな方が加入しているのでしょうか?

 

 

ぜんち共済の加入者はどんな人?

園部
お入りになれる方は、

 

  • 知的障害
  • 発達障害
  • ダウン症
  • てんかん

 

の方がお入りになれる保険という形になっています。

 

日野
そのような障害がある方でも入れるのは、とても貴重ですね。

 

園部
また特徴の1つでご家族だったりとか施設支援者職員の方もお入りになれるような保険になっております。

 

日野
本人以外も入れるのですね!

 

 

ぜんちのあんしん保険の概要動画

 

 

 

ぜんち共済のプラン例

園部
具体的な保障内容は、病気による入院、怪我での通院、病気で亡くなった時の保障もあり、「個人賠償責任補償」がございます。

 

日野
個人賠償責任補償は、ぜんち共済さんの特徴のひとつでしたね。

 

園部
はい。例えばご本人が日常生活の中でパニックになって物を壊してしまったり、人に怪我をさせてしまったなどそういった時の保障もついている保険となっております。

 

個人賠償責任補償・権利擁護費用補償について

 

 

 

 

万が一加害者になってしまった時に

日野
加害者になってしまった時って、申し訳ない気持ちや、解決までの手続きをどう進めたらいいのかという悩みもありますよね?

 

園部
その通りですね。

 

そこでこの「ぜんちのあんしん保険」は示談交渉サービス付きです。保険会社がしっかり加害者と被害者の間に入って解決までお手伝いします。

 

日野
ご家族にとっても、すごくありがたいサービスですね。

 

園部
間に入って解決まで導びいてくれる人がいるのは、本当に心強いという声もいただいたりしています。

 

日野
それは、とても分かります。

 

 

クリックで拡大

 

 

障害者専門保険を立ち上げたキッカケ

日野
ぜんち共済を立ち上げたきっかけを代表の榎本さんにお伺いさせていただきます。

 

榎本
はい。

 

私は、最初に外資系の損害保険会社に入社したんですけど、ノルマがすごく厳しくて保険業界に少し嫌気がさして。

 

そんな時にたまたま転勤した先に障害者保険を世に生み出した保険代理店さんの担当になることがあったんですね。

 

日野
運命の出会いの予感がしますね。

 

 

ある一家と代理店さんとの出会い

榎本
その代理店さんと一緒に営業活動で特別支援学校に行ってお母さんと話す機会が何度もあったんです。

 

日野
はい。

 

榎本

その時にお母さんから、いつもこの子を助けてくれてありがとうございます!と言われて、保険って世の中の役に立っているんだって思ったんです。

 

もっと保険業界で頑張ろうと思いました。

 

保険制度が人の役に立つんだってことが分かって、すごく惚れこんじゃったんです。

 

 

榎本
それから別の保険会社に10年後に転職をしたんですけど、そのタイミングでなんとその代理店さんと障害者の親御さんたちから相談が来たんです。

 

日野
どのような相談だったんですか?

 

榎本
前にいた保険会社は損害保険会社なので賠償事故の保障ができるんですが、いわゆる生命保険がなかなか加入できない。

 

それを何とかしてくれないかという相談が僕に入ってきたんです。

 

 

共済事業の設立

榎本
さっそく僕は、「こういう悩みを抱えている団体さんがいるんだけどなんとかならないか」と転職した会社に話を持ちかけたんですが…

 

保険ではできないと言われました。

 

日野
え!?

 

できなかったのですか?

 

榎本
でも、共済事業であれば出来るってことが分かりました。

 

日野
そういうことですね。

 

榎本

なので、その共済事業をその親御さんたちと一緒に作ろうという風に思ったんですね。

 

日野
本当に親御さんたちから必要とされていたのですね。

 

榎本
はい。障害者団体の皆さんと一緒に共済会を作りました。

 

それが全国知的障害者共済会っていう会だったんです。

 

 

ぜんち共済設立時の苦悩

榎本
この共済会は愛着もあり、ほぼ全てのことを自分でやってたんですが、ある時その共済会がそのままの事業体で出来なくなってしまったんです。

 

日野
え!?なぜですか?

 

榎本
当時、共済事業をやっている団体がいくつもあって、悪質な共済団体もいっぱいあったからです。

 

日野
そのような時代があったのですね。

。。

 

榎本
国が規制をかけて取り締まらなくてはいけないということになって、法律を変えたんです。

 

それで無認可でやっている共済事業者を法律の網の下において規制をすることになったんですね。

 

日野
そうだったんですか。

 

迫られる選択と決断

榎本

我々の共済会もご多分に漏れずその規制の網にかかってしまって…。

 

それで保険業法下における保険会社になるか、事業を辞めるかどちらかの選択を迫られることになったんです。

 

日野
究極の選択ですね。

 

榎本
当時、理事会で何度も議論したんですけど、そもそもその生命保険業界が引き受けしてくれないから自らこういう制度を立ち上げたわけなので。

 

日野
そうですよね。

 

榎本
これが無くなってしまうと、また子供たちの安心が無くなる、保障が無くなる時代に戻ってします。

 

日野
それは避けたいですね。

 

榎本
その通りです。

 

それで共済会で保険会社になることを決議しました。

 

 

 

 

 

未経験から始めた経営

榎本
当時保険会社経験者が私しか居なかったので、それで榎本が会社をつくってくれという話になり、それでこの「ぜんち共済株式会社」を作ったんです。

 

日野
なるほど、そうだったんですね。

 

榎本
だけど実は私、営業以外は未経験だったんです。

 

保険だと細かい約款とかってあるじゃないですか?

 

日野
約款…多数の契約者と同一内容の契約を締結する時に用いられる契約条項のことですね。

 

榎本
はい。約款をつくったこともない人間なので、保険の数理の計算なんて当然専門外で、どうやってつくったらいいかさっぱり分からない。。。

 

ましてや社長経験もないわけですから、全部初めてのことが一気に自分にのしかかって来たんです。

 

 

 

 

プレッシャーによる苦しみ

日野
一人で背負い込んじゃうとおかしくなっちゃいませんか?

 

榎本
なってましたね。家族も実家に帰らせてましたから、自分一人でずっと朝から晩まで仕事して、本当に寝る時間も惜しんで…

 

というような事をやっていたら、ついに心が折れちゃいました。

 

日野
相当なプレッシャーがかかっているのが想像できます。

 

榎本
お金集めも人集めもしなきゃいけない。

 

人集めをしたら仲が悪くなって、会社の中が本当に人間関係のトラブル続きで、もう自分1人では手に負えないぐらいな状態になってしまって。

 

日野
それは辛いですね。

 

榎本

そう。もう会社に行くのもつらい…そんな状態になって。

 

その頃、私はちょっとメンタルを病んでいたんですね。

 

 

 

親御さん達の想いのおかげで

榎本
その時は会社に行く途中に駅のホームで飛び込んじゃえば・・・

 

なんて思って、本当に電車に飛び込む寸前までいってたんです。

 

日野
そこまで追い詰められていたのですね。

 

榎本
けれど、その時に期待してくれている親後さんたちの顔が浮かんで「頑張ってくれ」というような声が聞こえて。

 

「そんなことをやっていいのか!?」って止める自分がいて、それでなんとか思いとどまってその後に至ってます。

 

日野
良かったです…。

 

親御さんとの絆が榎本さんを助けてくれたんですね。

 

 

ぜんち共済の利用者さんの事例

日野
お次は、園部さんにお聞きします。

 

今までお仕事をしてきた中で印象的なことはなんですか?

 

園部
どれも印象に残っているのですが。

 

パニックになってグループホームや施設のものを壊してしまって、ようやくグループホームに入って生活できたのに出てけって言われるんじゃないかと、そういった心配事をお母さんからいただいていて。

 

日野
それでどうなったのですか?

 

園部
ですが、「当然対応させていただきます」と、保険で対応させていただきました。

 

その時に施設もご家族も「安心してまたこの生活を続けられる」と仰っていただいたことがすごく印象的です。

 

 

権利擁護費用保険とは

日野
榎本さん、確かぜんち共済には【権利擁護費用保険】という保険があるんですよね?

 

どんな保険ですか?

 

榎本
障害者の人がトラブルに巻き込まれたときに、今までは泣き寝入りをしてたいる方が多かったと思いますが、ちゃんと弁護士さんが間に入って、きちっと解決してくれます。

 

日野
プロが介入してくださるのですね。

 

榎本
はい。

 

顧問弁護士が5名いて、その人たちが何かあればサポートに当たれる仕組みになっているんです。

 

 

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無保険でも円満解決した事例

榎本
実際の加入者さんですごく仲の良い姉妹がいらっしゃいました。

 

お姉さんがすごく妹さんのことを心配していて、調べたらこういう保険があるということがわかってすぐに加入されたんですね。

 

日野
はい。

 

榎本
そしたらお姉さんの不安が的中して、妹さんが障害者施設に通う送迎バスの中で車に追突されちゃったんです。

 

でも、その車が無保険だったんですよ。

 

日野
無保険で、そのお姉さんは大丈夫だったのですか?

 

榎本
妹さんは重症を負ってしまって

 

歩くこともままならないくらいの怪我をしてしまったのですが、相手が無保険だし、弁護士にも当然知り合いがいなかったんです。

 

当社に紹介してほしいというふうな話があって弁護士先生を紹介しました。

 

日野
それは助かりますね。

 

榎本
その先生が長きに渡っていろいろと解決に当たってくれて、しっかり治療費も出て円満解決に至りました。

 

 

ぜんち共済が新聞に掲載

日野
ぜんち共済が新聞に載ったとお聞きしましたが?

 

榎本
はい、ありがたいことに載せていただきました。

 

日野
経緯はどうだったのでしょうか?

 

榎本
先程の事故のその後のことなんですが、その姉妹がすごく感謝してくれて、色々なところで当社を応援してくださっているんです。

 

新聞社に”ぜんち”という会社を知らせたいと掛け合ってくれて。

 

日野
そうなんですね。

 

それがキッカケで掲載されたのですか?

 

榎本
そうなんです。たかだか中小企業が、10周年になったって新聞とか出ないじゃないですか。

 

ですが、保険に助けられたということを伝えたくて、毎日新聞さんにかけあってくれたんですね。

 

日野
お客様からの行動はすごい嬉しいですね。

 

榎本
ただ、お姉さんは次は朝日新聞だと言って。朝日新聞にもかけあってくれたんです。

 

2面の凄く大きなとこと、10周年記念誌にも出させていただいたので、本当に感謝してます。

 

 

 

ぜんち共済の新しい取り組み

日野
SNSでの取り組みについて、宮内さんにお聞きします。

 

どういったことをなさっているのですか?

 

宮内
SNS上だと当社のコラムはお客様があまり知りえない情報…

 

例えば、ダウン症とは元々どういう特性がある方であったり、コラムニストであり、発達障害のある方の小学校時代からどうやって大人になるまでの気持ちをもって成長してきたのかといったあまり触れられない情報を発信しています。

 

 

 

 

 

日野
なるほど。

 

SNSだと反応も返ってきやすいと思いますが、どういった声が上がってきますか?

 

宮内
お子さんをもつ親御さんから「すごく為になった」や「自分とは異なる視点を得ることが出来た」という声をいただくことが多いです。

 

日野
親御さんも初めてのことだらけで分からないことも多いと思います。

 

ポジティブかつ、実際にあった体験談の情報が得られるといのはすごく安心できるでしょうね。

 

宮内
はい。

 

今後は、重度の障害がある方の情報やコラムがインターネット上で少し不足しているような気がしているので、重度の障害がある方に向けた情報を発信していきたいなと思っています。

 

より多くの障害者に保険を届ける

日野
お次は榎本さんに今後の目標をお話しいただこうと思います。

 

榎本
はい。まずは知的障害、発達障害、ダウン症の方、てんかんの方を当社は今保障の対象としていますが、世の中に保険を必要とされている方は他にも沢山いらっしゃいます。

 

なんとかそういった方々にも保険が届けられるようにしていきたいと思っています。

 

日野
ウェルサーチでも多くの相談があるので、それは実感しております。。

 

榎本
直近であれば、例えば精神障害の方や身体障害の方にも安心できるような暮らしをしていただきたいので、保障が届けられるような事を早く実現させたいなと思っています。

 

日野
他には何かありますか?

 

榎本
若い方々と連携しながら新しいことにチャレンジしていきたいです。

 

なので是非、この記事を見ていただいてる全国の障害者支援している方々と連携をしていきたいと思っています。

 

日野
連携…とても良いですね!

 

榎本
是非ぜんち共済にお声掛けいただいて、共に頑張って障害者の方たちがハッピーになる。

 

そんな会社を作っていきたいな思っています。

 

 

 

障害があっても優しい社会を創るために

日野
僕、ちょっと思ったんですが、障害のある方やそのご家族は色々な人に遠慮したりして生きてるんじゃないかなぁって。

 

そんな方々が遠慮したりせず、生きやすく生きるためにはどんなことが大切なんでしょうか?

 

榎本
そうですね…。

 

やっぱり自分が社会に役立つ場があって、かつ必要とされていて、毎日働くことで感謝されるというふうなことが障害のある人に絶対必要だと思っています。

 

日野
はい。

 

必要とされて仕事をするって大切ですよね。

 

榎本
はい。

 

ですので、当社は障害者雇用も積極的にやっていこうと自社でも障害者雇用をしてます。

 

日野
御社は、ホワイト企業大賞も受賞されており、とてもよい雰囲気の会社だということが伝わってきます。

 

榎本
ありがとうございます。

 

障害のある人達も働く場所が増えますので、そういう取り組みを真剣にやっていこうと思っているんです。

 

障害者雇用のための委員会

榎本
あとは、中小企業家同友会という会の活動も大切だと思っております。

 

日野
具体的にどのような活動をされているのですか?

 

榎本
色々な経済団体がありますが、唯一障害者雇用のため員会があって、40年以上前から中小企業でどうしたら障害者と一緒に働けるかということを愚直に勉強しあってきた会なんです。

 

日野
そんなに前からある会なのですね。

 

榎本
その会の取り組みが私はとても好きで、その団体に所属をして地域の中小企業に1人でも多くの障害者の方が働けるように活動をしてます。

 

障害がある方が過ごしやすい環境を

榎本
今、私は副委員長も任せて頂いていて、コロナになる前は全国飛び回って各地で中小企業における障害者雇用が進むための活動をずっとやっていまして。

 

今は自分にとってはそれがライフワークみたいになってきています。

 

日野
本当によい企業を増やしたいという思いが根っこからあるのですね。

 

榎本
これからも障害者の人達が1人でも多く良い会社で働けるよう活動をしていきたいんです。

 

日野
いい会社が増えたら、障害がある方はもちろん、誰もが働きやすくなりますね。

 

榎本
例え働けても、障害者差別するような会社で勤めてはご本人の為にもなりません。

 

親御さんもそんは就職を願っていないと思いますから。

 

日野
その通りだと思います。

 

榎本

親御さん達が本当に安心できる。

 

そんな企業を1社でも育てて、そこに障害者の人が働いてハッピーな人生を送っていて、親亡き後もきちっと地域で見守られる

 

そんな仕組みを作っていきたいと考えています。

 

日野
そんな風な仕組みが出来れば皆安心して生きていけますね。

 

榎本
その為にキーになっているのがやはり私がまず働くということなんです。

 

 

ぜんち共済の取材を終えて

障害がある人でも安心して生活する保障を届けてくれるぜんち共済。

 

障害当事者や福祉に関わる人たちはもちろん、業界の外からも良くしていきたいという気持ちが溢れるインタビューとなりました。

 

障害児の親御さんたちのたくさんの想いがあったからこそ生まれたぜんち共済。

 

これからも障害がある方々だけでなく、より多くの方の安心した生活を届けてくれる存在でい続けてくれることでしょう。

 

ぜんちのあんしん保険にご興味ある方は、こちらをご覧ください。

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ぜんち共済

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日野信輔

株式会社Nextwel代表取締役。Welsearch編集長。ソーシャルビジネスに特化したWebマーケター。障害者プロデュース・福祉事業所やNPOの伴奏支援などしております。得意分野:工賃アップ/障害者の仕事づくり/集客。詳しいプロフィールはこちら→日野信輔
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