こんにちは!全国二千三百億人の「崖ブル」読者の皆さま、お元気ですか?
わたくし八壁ゆかりは文字通り崖っぷちブルースを口ずさみながら『哀愁のチバラキ』と呼ばれる実家で療養中でございますわよ!
崖はねえが利根川はあるぜ!
「病識」でしたら分かるかもしれませんね。自分の抱える病気、障害であったり症状や状態に自覚的であること、的な意味です。
そう、「薬識」とはその薬品バージョンで、端的に言えば、
「薬物療法に対して持つべき認識」
であり、薬品についての知識や、薬物療法への責任などがそれにあたり、病識と同じくらい治療に際して重要な認識なんです。
……と、ここまで読むと、「お?なんか今日、八壁シリアスじゃね?」と思われるかもしれませんが、今回のメイントピックは、
「精神系の薬品に起因する様々な副作用」
です!
つまり、体験してきた副作用も一般的なものから特殊なモンまでネタは相当なんだよ。
だがな、ひとつだけ警告するぜ。
これから俺が繰り出す副作用は、
あくまでも個人の体質と症状、他の薬との飲み合わせ等々の条件下で発生したものであり、誰にでも必ず起こるものではない
ってことだ!くれぐれもご留意してくれやがれよ!!(なんで俺途中からチンピラ口調なの?)
お好きなところからお読みください
好ましくない精神薬の副作用篇
抗鬱剤の代表的な副作用として、口渇(こうかつ)が有名ですよね。ドライマウス、口の中が乾いてしまう現象です。
私は、最近これがかなりエクストリームなことになっていて、喉までカラカラに乾涸らび、しばらく黙っていて次に言葉を発そうとする時、くっついていた喉の表面がバリバリと剥がれる感触すらあります。
そんなわけで最初は、『抗鬱剤』についてです。
※ここに書かれているのは一般的な薬品名で、最近は名前の違うジェネリックなども多いのでご留意ください。
パキシル
SSRI系抗鬱剤パキシル、合う人にはとてもよく効くと耳にします。
がー、私はダメでした。倦怠感がハンパなくて、自力で起き上がれなくなった上に、「セロトニン症候群」になってしまいました。
(※セロトニン症候群とは、「不安、いらいら、混乱する」といった精神的症状に加え、様々な身体的症状、自律神経の症状が一気に発露する現象です。恐かった)
マイスリー
「耐性がつかない」という謳い文句の睡眠導入剤マイスリー。これも効く人には良い薬のようですが、ええ、私、これもダメでした。
眠るどころか、なんと『ハイ』(いわゆる『ハイ』)になってしまい、周囲に多大なる迷惑をかけてしまったことがあります。
しかし、眠らせる薬のはずなのに『ハイ』(いわゆる『ハイ』)になるなんて、皮肉ですよね。
ロヒプノール
こちらも睡眠薬ですね。
これには「一過性前向性健忘」という副作用があり、服薬前の記憶が飛ぶことがあるらしいです。私にはありました。
アモバン
薬は普通の錠剤です。しかし寝て起きると、何を飲んでも何を食べても苦いんです。
私の場合、服薬開始から3日ほどで、空気まで苦くなりました。
飲みにくい精神系の薬
さて、副作用ではありませんが、「これどうやって飲むん?!」とキレたくなるような薬もあるので、少し紹介したいと思います。
あくまでも私の経験談であり、個人の感想です。あしからず。
リスパダール液状
しかも、お茶と飲むことが推奨されていません。私は甘いカフェラテなどを用意してからでないと、これ飲めません。
しかし、最近はジェネリックで苦みが少ないものもあったりします。個人的にめちゃくちゃ世話になっている薬なので甘くなって欲しいです。
嫌いな味のOD錠
OD錠は、口の中の唾液で溶けてくれる、水なしでも飲める大変に有り難いお薬ですが、これが自分の苦手な味だと困ります。
フルーツが苦手な私にはたまに厳しい味もあります。水で嚥下しようとしてもすぐ溶けるので、もうスピード勝負ですね。
シクレスト
薬剤師さんも「脱落者多数」と言っていました。私は極めましたけどね!!
まずこれは舌下錠です。ベロの下で溶かします。この時点でリスパダールより苦いです。それを10分以上、完全に溶けるまで待たなければなりません。もし飲み込んでしまったら、もうその日は飲めませんし、効果も無し!
その上、舌下で触れている部分が痺れます!
ベロの付け根に錠剤を押し込めば何とか飲めるようになりました。それでもハードル高ぇぞ。
八壁が体験した珍妙な飲み合わせによる精神薬の副作用
番外編として、八壁が体験した珍妙な副作用について。
正確にどの薬か、判別が難しいのですが、確かエビリファイあたりが絡んでいたと記憶しています。飲み合わせの結果発生した副作用、一度だけですが、その副作用とは……
もともと私は音楽が大好きで、常に鳴らしていますし、また昔は相対音感を持っていました。
ですからその日起きた時、WALKMANが壊れたんだと思いました。いつも聞いてる曲が、半音低いんです。しかし、パソコンで聞いても低い。
「え?」と思って夫に聞くと「いつも通りだよ?」と言われる始末。
どういうこっちゃ、と思いましたが、主治医の鼻毛先生から製薬会社に連絡するよう指示され問い合わせると、飲み合わせ次第でそういうことが起こると言われたのです!
薬を変えたらすぐ治ったので、やはり副作用だったんだと思います。
薬識のまとめとアドバイス
といった具合で、私が体験した様々な副作用をご紹介してみましたが、いかがでしたか?
冒頭に書いた通り、これらはあくまで個人の体質次第ですので、鵜呑みにはしないでくださいね。
最後に、おくすり手帳と服薬記録についての薬識を少しだけアドバイスというか何というか。
おくすり手帳について
まず前者。
というのも、常用薬がある場合、その数や種類を問わず、たとえば事故に遭ったり道ばたで意識を失って、救急車で病院に搬送された際、服薬情報が無ければ、もしかしたら飲み合わせの悪い薬を投与される可能性が否定できません。
特に私はかなりの量の薬を飲んでいるので、そういったリスクを避けるためにおくすり手帳は常に持ち歩いています。
服薬記録について
そして後者、服薬記録。
ですが、
- 量が多い
- 飲み方が複雑
- すぼら(これは俺)
- 頓服薬の一日の摂取量に上限がある
といった場合、服薬記録をつけることをオススメします。
飲み忘れや頓服の飲み過ぎは危険ですし、然るべき効果が得られません。
具体的には、私は以前、スケジュール帳に頓服薬を飲んだ時刻と量だけ書いていました。
しかし健忘が悪化し、また常用薬の量が増えたので、今はピルケースを利用しています。シンプルですが、ピルケースは飲んだか否か一目瞭然なので、原始的ながら便利です。
問題は頓服。これは、今は飲んだ後の薬包をスマホで撮影し、アプリで管理しています。参考になれば。
ではでは、これを機に「薬識」という言葉を頭の隅に置いていただき、今日も生き延びて参りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
連載シリーズ:八壁ゆかりの崖っぷちブルース