どうも、かくひかりメンバーのにっしーです。
僕は子どものころから、漠然とした生きづらさを抱えてきました。
- 「自分はどこかおかしい」
- 「なぜかわからないけど息苦しい」
年を重ねるごとに状況は悪化し、思春期に社交不安障害(いわゆる対人恐怖症)を発症。それから約8年間、引きこもり生活を送りました。今は、茨城にある「いろり亭」というシェアハウスで生活しています。
- 「なんとなく生きづらい、苦しい。。。」
- 「でも、原因がイマイチわからない」
という方に向けて、「生きづらさにはこんなパターンもあるよー」という具体例を紹介していきます。
生きづらさを克服するために、今日から取り組めることも解説しているので、ぜひ最後までご覧になってください!
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生きづらさの原因とは一体?
なぜ生きづらさの原因が「自己否定」なのか?僕の体験談を元に説明していきますね。
生きづらさが説明できない!
引きこもっていたときは、毎日のように、自分の生きづらさを説明できそうな言葉を探していました。
関連して使われる言葉
- 「うつ病」や「社交不安障害」などの精神疾患
- 「ASD」や「ADHD」などの発達障害
- 「HSP」や「AC(アダルトチルドレン)」などの性格特性
- 「自分は病気だったんだ」
- 「親が悪かったんだ」
自分の特徴に気づき適切に対処することで、生きづらさから解放される人もいると思います。
でも僕の場合、自分が当てはまりそうな言葉がいくつ見つかっても、生きづらさが和らぐことはありませんでした。
外に出られるようになって、社交不安障害を克服してもなお、相変わらず漠然とした生きづらさがあったのです。
自分とは違う人たちが与えてくれた気づき
いろり亭に集まってくる人は、生きづらさを感じていたり、社会で疲れてしまったりといった共通点があります。とはいえ、性格や価値観は人それぞれ。
生まれも育ちも違う人たちと一緒に暮らしていると、毎日のようにプチカルチャーショックを経験します。笑
自分にとっての当たり前が、誰かにとっては当たり前ではない。
いろり亭で暮らし始めて、自分の意外な一面や思い込みに気づく機会が増えました。
その中でも、自分が無意識のうちに外向的になろうとしていたことに気づけたことは、ひとつのターニングポイントになったといっても過言ではありません。
- 社交的で、初対面の人とも楽しく話せる人
- 思い立ったらすぐ行動できる人
- いくつものタスクを同時に器用にこなせる人
そんな人たちを見ているうちに、嫉妬ともあきらめともつかない、複雑な気持ちを抱いている自分がいました。
振り返ってみれば、僕は子どものころから、「社交的で行動的で、器用な人にならなければいけない」という思い込みがありました。
そうじゃない自分を無意識レベルで否定し続けてきたのです。
この自己否定こそが、子どものころからあった漠然とした生きづらさの正体でした。
自己分析の結果
自分の生きづらさの正体に気づきはじめたころ、ちょうどシェアハウス内で自己分析が流行っていたんです。
僕も便乗して、いくつかテストやワークに取り組んでみた結果、明らかに内向的という結果に。
逆に言うと、自己分析に取り組むまでは、自分が内向的なことさえ知らなかったということです。
明らかに内向的なのに、外向的になろうとしていた。
自分でも、無理やり外向的になろうとしていることに気づいていなかった。
内向性も立派な長所だ
世の中の風潮として、内向的な人よりも外向的な人のほうが望ましいとされている感は否めません。最近では、内向的だったりオタク気質だったりする人は、「陰キャ」と嘲笑されることもあります。
内向性は良くないことで、治すべき特徴なのでしょうか?
たとえば、外向的な人は、多くのことに興味を持ってアクティブに行動できる長所がある一方で、飽きっぽく退屈しやすいという短所があります。
内向的な人は、興味の幅が狭く消極的という短所がある一方で、一つのことを粘り強く深く追及することが得意という長所があります。
大切なのは、自分の持っている特徴の短所に注目して無くそうとするのではなく、長所に注目して伸ばすことです。
生きづらさを克服する方法
自己否定が生きづらさにつながることは、多くの心理学研究からもわかっています。
自己否定からくる生きづらさを克服するために大切なことは、次の2つです。
大切なこと
- セルフアクセプタンス
- セルフコンパッション
それぞれ詳しく見てみましょう。
セルフアクセプタンス
「セルフアクセプタンス」とは、自己受容、自分を受け入れること。セルフアクセプタンスによって、人生の幸福度が上がることがわかっています。
「自分を変えたい!」という気持ちは大切です。でも自己否定が強すぎると、ネガティブ感情が頭の中でどんどん大きくなって、うつや不安につながります。
個人的には、日常生活に支障をきたすレベルでもないかぎり、短所を克服しようとする必要はないと思っています。あまりにも時間と労力がかかりすぎるからです。
内向的な人が、頑張って外向的にふるまうスキルを身に着けるくらいなら、その時間と労力を使って内向性の長所を伸ばしたほうが、よっぽど自分のやりたいことや目標に近づけるはずです。
セルフアクセプタンスを身に着ける方法
セルフアクセプタンス、つまり自己受容のためには、まずは自分の特徴を把握する必要があります。いわゆる自己理解というやつです。
僕は自己理解のために、いくつか性格診断を受けてみました。
自己分析の方法
- ビッグファイブ性格診断
- MBTI
- ストレングスファインダー
自分の価値観や得意・不得意を理解する上では、「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」という本がとても参考になります。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
セルフコンパッション
「セルフコンパッション」とは、自分への思いやりのこと。セルフコンパッションによって、人生の満足度が上がることがわかっています。
セルフコンパッションを身に着ける方法
「セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる 」の著者クリスティーン・ネフ氏によると、セルフコンパッションは、次の3つの要素から成り立ちます。
3大要素
- 自分へのやさしさ:身近な人と同じように自分を大切にする
- 一般的な人間性:困難や失敗は誰にでもあることを理解する
- マインドフルネス:ありのままの現実に目を向ける
セルフコンパッションのためには、自分に厳しい言葉をかけていることに気づくことが大切です。
たとえば、「毎日運動する」と目標を決めたとしましょう。
あなた自身がサボってしまったら、どんな言葉をかけるでしょうか?
あなたの大切な人がサボってしまったら、どんな言葉をかけるでしょうか?
おそらく、大切な人よりも自分自身に対して厳しい言葉をかけていることに気づけると思います。もっと自分を大切にしていいということです!
生きづらさの原因まとめ
漠然とした生きづらさの原因は、あなたの持っている特徴自体ではなく、無意識のうちに特徴を否定しているからかもしれません。
自己否定からくる生きづらさを克服するためにできることは、次の2つ。
- セルフアクセプタンス(自己受容)
- セルフコンパッション(自分への思いやり)
まずは、自己分析やマインドフルネスによって、自分の特徴や無意識のクセに気づくことが大切です。
僕は自分が内向的だと気づいてから、無理に外向的になろうとすることをやめました。
- みんなが楽しそうに話していても、興味のない話題には加わらない
- 遊びに行こうと誘われても、気分が乗らなければ断る
少し実践しただけでも、精神的な負担は明らかに減りました。行動を変えることは簡単ではありません。つい以前と同じようにふるまってしまうこともあります。
でも、積極的に話さなくても、あまりノリが良くなくても、意外と大丈夫ということがわかってきました。
今後も生きづらさの克服を目指して、自分にとってちょうどいい過ごし方を模索してきます。僕と同じように、漠然とした生きづらさを抱えてきた人の参考になれば幸いです。
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