こんにちは。
いざないのみことです。
起業するキッカケは、自閉症スペクトラムのお子さんとの出会いでした。
私の周りには、自閉症スペクトラムの友達が多く特に偏見を持っていたりすることはなくて理解しているつもりでいましたが、一人の自閉症スペクトラムのお子さんとの出会いによって、このお子さんの為に何が出来るか考えるきっかけを与えてもらいました。
今回は、就職をしても継続ができなかった私が、どのようにして起業したのかの道のりをお伝えしていきたいと思います。障害を抱えていて、これから起業を考えている方にとって、選択肢を広げることに役立てれば幸いです。
お好きなところからお読みください
始めはイラストレーターとして実績を積む
私は、イラストレーターとして成功する為に、ブログが良いと聞きワードプレスを独学で学び始めました。ブログを書いたことのない私は、とにかくブログを毎日投稿する事を目標に頑張っていました。
それだけでは、スキルが足りないと思ったので、
- Photoshop
- illustrator
- premiere
など地元のイラストレーターの方を師事させて頂き、教えてもらいつつ自分でも勉強して出来るようになった経緯があります。
自分の活動としての実績は、
- パークホテル東京さんで原画のグループ展
- アラブ首長国連邦アブダビにてグループ展
- 浜松市にて障がい者アート展示会にて新聞社様にお問い合わせ頂き、新聞に掲載
という功績をいただくことができました。
私のアイコンにもなっている作品
(クリックで拡大)
アブダビのグループ展の作品
(クリックで拡大)
そのような活動をしているうちに、色々助けて頂いた先生方に本当に感謝致しております。
新聞に掲載されたもの
障害で社会に馴染めなかった私が起業
私は、統合失調症の他にADHDのお薬も飲んでおります。ストラテラと言うお薬ですが、今は落ち着いて多動ではなくなりましたが、その前は本当に
- 行動していないと気が済まない
- 休息が取れない
- 考えがまとまらない
で非常に困っていました。
社会に馴染めないと言うか馴染むのを拒否している事もあり、何社も会社に入っては辞めるの繰り返し。
と思いたち、インターネットを使用したビジネスを自宅で始めました。
精神障害やADHDのせいにはしたくないけど…
当然、こんなコロコロと興味が変わっていってしまう自分の事なんて相手にしてくださる方は大変珍しい存在でした。そのような私でも辛抱強く指導してくたさった方とは、今も良好な関係を築かせて頂いております。
ADHDのせいにしてはいけませんが、自分がそういう状態であることを自分でも理解できずに苦しんでいた状態でした。
とある人に「モラルの問題」と言われましたが、普通の感覚ではモラルに反した行動なので、反感も買う事はあると思います。
お薬で落ち着いた今は馬鹿な事したなと思いました。モラルに反した事が馬鹿な事ではなく、発達障害の故とは言え、他人様にご迷惑をお掛け致しました事を深く反省致しました。
自閉症スペクトラムの子供さんと出会いで起業の選択
今は、パソコン教室の一室を使わせて頂いて、自閉症スペクトラムのお子さんのイラストを教えさせて頂いております。
どうにかこうにか、デジタルに興味を持って頂こうと思って色々自分の作った作品をお見せしたり、デジタルでこんなこと出来るんだよとちょっとずつ教えさせて頂くうちに、相手もデジタルに興味を持ってくださるようになりました。
興味はもつもののその後はデジタル疲れる、休憩したいそんな気持ちで一杯だったようです。私も無理をさせる訳にはいけませんので、休憩を挟むようにして、教えさせて頂きました。
教えることの喜びを感じた瞬間
ある時、模写の宿題を出させて頂きました。かなりの難易度の模写です。今思えば鬼のような宿題でしたが、それが功を奏し生徒さんの技術が一気に加速しました。
まだ、作品自体はでき上がっておりませんが、現在制作中です。
知的障害のことは、お母さまにお聞きしておりましたので知ってはいましたが、どこに障害があるのかなと思っていました。
でも、すぐに解決策を思い付いて、生徒さんと二人三脚で今もその障害を克服とまではいかないにしても、乗り越えようとしております。
こうやって教えることで、スキルが上達していく様を見るのが、とてもうれしく感じます。
障害があっても起業という選択肢がある
このような経験を通じて私は、やっと自分の居場所を見つけたような気分です。技術はそこそこあって就職してもすぐに辞めてしまう私。
起業も、0→1を中々達成できなくて辞めようかなと思った私。
自閉症スペクトラムの子供さんの可能性に魅せられて、私も、絵は描いていきますが、サポートに徹しようと思いました。私の人生を変えてくれた、小さな救世主に私も救われたからです。
そして、お互いが良い関係でいられる、刺激しあえる関係が構築出来た事が本当に嬉しくて、最近では、心を開いて来てくれて自ら「絵を描いて来たよ!」って見せてくれるようになりました。
障害で大変な思いもあるけれど…
障害が重い子どもさんもいらしゃれば、ちょっとした事で、劇的に変わる子供さんもいらっしゃって、子供って本当に尊いそして無限の可能性を秘めているんだなと思いました。
そのような経験から、
と思ったのが起業するキッカケとなったのです。
もちろん大変なこともありますが、その分、人の役に立てたときの喜びは大きいです!
自分の好きな時間帯に在宅でも仕事をすることができるイラストレーターのスキルを磨いてきたことが、このようにして他人の方の役に立ち、起業をすることもできるようになったのです。
障害者としての経験が強みにもなる
私も、ハチャメチャなことやらかして色んな方にさじを投げられましたが、自閉症スペクトラムの子供さんに限らず、ご両親の皆さんは、子供の理解不能の行動に困惑してしまうと思います。
それが私の強みのひとつでもあるのです。
頭では、わかっていてもどうしても行動が伴わないなど色々問題を抱えている方はいらっしゃると思います。
「甘え」
確かにそういう方もいらっしゃるでしょう。
でも、親が居なくなったらどうするの?について考えた事は少しでもあるはずです。私も、考えます。
ADHDのお薬を出して頂くまでに1年近く訴えて試してみて私の場合は落ち着きました。でも、お薬は簡単に出して頂けませんので、他のアプローチの仕方も並行してやりつつ貰ったお薬は処方通りに飲むのが正解かなと思います。
障害を明るく考えられるように
障害を才能だと捉えられたらもっと明るく考えられるのかなと思います。
統合失調症の急性期だと中々そう思えないのもわかりますし、コロコロ気分が変わって振り回される気持ちもわかります。コミュニケーションが上手くいかなくて、シャットアウトしちゃいたくなる気持ちもわかります。
もし悩みなどありましたら、ご相談ください。
ここまで、お読み頂きありがとうございました。
最新記事 by いざないのみこと (全て見る)
- 【在宅勤務の事例】DIエージェントのキャリアカウンセリングを受けた障害当事者の体験談 - 2021年10月13日
- 絵が描けなくなった統合失調症の私が、悩みを克服したエピソード - 2020年11月11日
- 精神障害者の私が起業したキッカケは、自閉症スペクトラムのお子さんとの出会いでした - 2020年11月3日