うつ病を治療する上で、絶対に外せない物があります。
それは『治療薬』
うつ病への対処薬として一般でも購入できる睡眠導入剤はありますが、きちんとした心療内科で処方される薬は、処方箋を貰い、調剤薬局などで受ける専門的な薬になります。
ただ、この薬に対して抵抗感がある人が多いみたいです。
私もその一人でした。
そこで今回は、うつ病の治療薬の依存性や私の考えをご紹介します。
【記事の監修】
Welsearch(ウェルサーチ)でも発信していただいている精神科の訪問看護師「大塚たいぞう」さん
お好きなところからお読みください
うつ病の治療薬は依存性があるのではないだろうか?
うつ病であった経験がある、もしくは現在も治療中である人が一度は疑問に思ったことがあるでしょう。
そして現在、もしかしたらうつ病かもしれないと不安を抱いている人にとって、薬に対する抵抗はかなり強いと思います。
何故ならば、うつ病は心の病だからです。
薬を飲めば気持ちが安定すると気付き、それが習慣化してしまったら、必然的に依存するのではないか?と考えるのは当たり前の話です。
実際、私の友人も薬に依存していた人間がいます(現在は完治しています)。
うつ病治療薬の意味を考えてみた
実際に私がうつ病を患っていた時、薬を飲むことに対して考えたことです。
うつ病は精神が不安定になり、自分を傷つけてしまったり、無気力になってしまったりと心に大きなダメージを与える病気です。
それが一過性のものであればいいのですが、毎日のように安定と不安定を繰り替えしてしまうものですから、心が休まる暇がありません。
だからうつ病において、薬が担うべき役割は気持ちをコントロールすることであって、無理やり上げることではありません。
ではどうして薬に依存するのか?
うつ病の症状は、別にいつも決まったタイミングで現れるわけではなく、日によって、多かったら少なかったりします。
定期的に薬を飲んで、コントロールできればいいのですがこれが難しいのです。
不安になったらその状態から抜け出したいが為に、薬をついつい過剰に飲んでしまう・・・依存症になってしまうきっかけはそんな些細なことです。
すると次第に、成分の強い薬を処方して貰うようになり、さらに依存傾向が強くなります。
先に紹介した私の友人も、その流れで依存してしまったようです。
精神科や心療内科に対して世間には大きな壁があると言う事実
例えば一般の人が、精神科を受診していると聞くと、どんなイメージを抱くでしょうか?
きっと、少し距離を置こうとするのではないでしょうか?
実際、まだまだうつ病に対するイメージは、きちんとした病気としての認識が薄く、偏見として弱いからうつ病になんてなるんだ! と言う認識さえ持たれます。
これは、うつ病の友人やうつ病の人が身近にいる人などと話して感じたことです。
内科であれば、普通に心配されると思うんですよ、誰であっても。
外科であっても、見た目から怪我をしていると気付かれますし、心配もされるでしょう。
しかし精神科となると、やっぱり何処かで身構えると言うか、対応に困ると言うか、壁が生まれます。
世間一般に精神科が心療内科が、そしてうつ病が、何処か正しい認識で伝わりきれていない現実があります。
こればかりは、発信者の問題でもありますし、精神科や心療内科の情報発信不足があるのではないかと思います。
いまでこそ、以前よりはずっとマシになりましたが、それでもまだまだ精神科や心療内科には、大きな壁があるのではないでしょうか?
ひいてはそれが受診しづらい状況を生み、告白しづらい状況を生む。
結果、孤独な状況が生まれ、うつ病の薬に依存していく傾向が強まるのではないかと思います。
もし仮に、精神科や心療内科に対して、世間一般の人が壁を感じなくなった世の中なら、心の拠り所となる物が増え、薬だけに頼ることは減るのではないでしょうか?
リタリン全盛期とそれ以後のうつ病薬
リタリンと聞いて何かしらの反応をする人は、10年近く前からうつ病を患っていた人か、合法ドラッグを服用していた人だと思います。
私がうつ病を患っていた当時、うつ病の代表的(?)な薬と言えばリタリンでした。しかし、合法ドラッグとしても知られていたように、その効果はうつ病の薬以上の物があり、まるで麻薬のような高揚感が得られました。
当然ながら、それだけの効き目があるとうつ病患者にとっては、非常に心強い薬である反面、高い中毒性を持っており、リタリンの処方を渋るお医者さんも存在しました。
さらに言えば、リタリンが処方してもらえない場合、リタリンの為に専門医を替えるという本末転倒な患者も多くいたと言う話を聞きます。
先に例としてご紹介した私の友人もうつ病を患っていた当時、リタリンにはお世話になっていたそうで、その高い中毒性の虜になっていたそうです。
ちなみに私はリタリンの服用はしていません。そもそも薬自体を拒絶して、うつ病と戦っていました。この辺の経緯に関しましては、いずれお話できたらと思います。
なお以前は、うつ病の治療薬に指定されていましたが、現在ではその指定を取り消されています。その為、リタリンを処方してもらうことは出来ません。
現在のうつ病薬は?
リタリンがうつ病の治療薬ではなくなった現在でも、依存性の高い薬は処方されています。
依存性の高くなる薬がどんな物かと言えば、『切れ味の良い薬』です。
こういった安定剤や睡眠薬は素早く効果が出る代わりに、すぐに効果も切れます。その為、必然的に依存性が高まります。また困ったことになかなかやめる事が出来ない薬でもあります。
ここで挙げた切れ味の良い薬は、ベンゾジアゼピン系の薬であり、人間の脳にあるGABA-A受容体と言う部分に作用し、脳機能の働きを抑制し、うつ症状を緩和させる効果があります。
切れ味の良い薬
- ハルシオン
マイスリー
デパス
うつ病患者、もしくは精神が不安定な人にとっては聞き覚えのある薬名ではないでしょうか?
いずれも効果が高いため、担当医師から処方箋を貰い、その指示を仰ぐ形での服用となります。
もちろん過剰に服用してしまえば、中毒性を有しているので、依存してしまう可能性がある為、十分注意して服用しなければなりません。
薬に依存していると思うきっかけは?
精神安定剤や睡眠導入剤など、うつ病の薬に依存していると感じるきっかけはどういった時なのか?
それが一番分かる時は、ずばり薬を飲まない時です。
薬を飲まなくなった時、反動で薬を飲んでいた時よりも気分が落ち込んでしまう可能性があります。
こうなってしまった場合、うつ病の薬に依存している可能性があります。もっとも薬に依存している時は、薬を飲まないといられない状態となっており、自分で分かっていても止められない状態になっていると思います。
うつ病の薬は服用すべき?最終結論の出し方
ここまでうつ病の治療薬についてみてきました。
結局の所、どうすべきなのか?どう服用すれば、依存せずにすむのか?
この点は、自己判断という結論となります。
私の場合はどうしたか?
私は処方された物、海外から薬を輸入した物、どちらも服用した過去があります。
しかし依存したくはなかったので、うつ病の治療薬自体を断ち切りました。
その分、自分なりの治療方法というか、気分転換方法を見つけました。
この辺のことは、いずれご紹介します。
最終結論の出し方
うつ病の薬を服用することを自己判断と片付けてしまうのは簡単ですが、それはそれで難題だけを残す形となってしまうので、参考となる最終結論の出し方をご紹介します。
それは『医師と相談して結論を出す事』
担当医師を全面的に信用するのは難しい時期があります。これは仕方がない事ですし、誰しもが通る道です。
しかし治療薬に関しては、診断を仰ぎつつ、先のことをしっかりと話し合うべきだと思います。
またその際、薬を飲むことでどのような効果があるのか?副作用があるのか?飲みすぎた場合はどうなるのか?など、気になることをきちんと聞きましょう。
その上で、薬の代用が出来る気分転換方法を模索して行き、依存する前にうつ病の治療薬から距離を置くようにしましょう。
それこそが薬に依存しないために、うつ病経験者である私がオススメできる手段です。
おはぎ
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