障害者作家のデザインを取り入れて、商品展開をしているアパレルブランドNODD(ノッド)をインタビューさせていただきました。
NODDは、クリエイターに支払う仕事としての対価をロイヤリティとして、障害者の作家さんに渡しております。
しかもそれだけでなく、売上の5%が社会貢献活動に寄付されるという仕組み。
そんな社会貢献型モデルでアパレルブランドを展開しているNODDとは、いったいどのような活動をしているのでしょうか?
そこには、みんなが喜ぶようにと、素晴らしい想いが詰まっていました。
※ウェルサーチ限定のクーポンをお配りしておりますので、最後までお読みいただければ幸いです。
お好きなところからお読みください
アパレルブランドNODDとは
NODDデザイナーの仲西亮平さんと寺門誠さんに、お話をお伺いさせていただきました。
まず最初に、NODDの活動について、お伺いさせていただければ幸いです。
NODDでは、障害者の作家さんのアートをデザインに取り入れて、アパレルアイテムに落とし込んでおります。
そこで、障害者アートと出逢って、衝撃を受けました。
素晴らしい…って。
でも、それがなかったんです。
そこにすごく感動しました。
やっぱり配色とか配置に関しても、「こうじゃなきゃいけない」ってのがあるんですよね。
そういう固定観念が外れるので、自分たちも開放されるんです。
逆に学ばせてもらってるみたいな。
障害者作家の仕事を生み出す
そんな素晴らしい絵があるなら、イラストレーターに発注しているのと同じように、障害者の作家さんにもアートを借りて、商品化できると思ったんです。
- 障害者アートに価値があることを見いだせる
- 仕事を生み出すことができる
- 社会の中で価値を生み出すことができる
商品が売れることで世の中に仕事を還すことができると思ったんです。
NODDの社会貢献型モデル
実際、どのような仕組みになっているのでしょうか?
売上の5%を障害のある子供たちや福祉施設・児童館などに対し、芸術活動やイベント等を通して、社会貢献に還元しています。
CAUSE LAVEL
気づいたらチャリティーしているみたいな感じで、福祉の世界を知ってもらうキッカケになればと思ってます。
しかも、入り口が福祉じゃないってところもいいですよね。
まだまだお涙頂戴的なものが多くなってしまっているので。
障害者アートはカッコいい!
だから、こっちも自然と笑顔になる。
それをどう魅せられるのかを意識していますね。
NODDの社会貢献型モデルとは?
障害者アートを台湾でも披露
藤永さんが「何か一緒にできたら」と言ってくださり、アポなしで台湾で有名な福祉施設に連絡して、イベントのコラボを持ちかけてくれたんです。
そして、台湾の福祉施設が集まる大規模イベントでファッションショーをしました。
オフィシャルTシャツにまで!
それで、NODDの仕組みなどをお伝えしたら、トップの方が壇上に上がってくれて「ありがとう」って言ってくれたんです。
「やっててよかったなぁ」って思いましたね。
台湾の福祉と日本の福祉の違い
一番感じたのは、損得ではなく、助け合える精神というのがあったことですね。
やっぱり日本だと、まだ福祉に対して壁がある。
台湾のいいところを取り入れて、日本流のやり方というのを確立させていきたいです。
だとしたら、僕たちみたいに「福祉っぽくないですよ〜」ってところから、実際に着てみて「障害者アートなんだ」ということを知ってもらう。
チャリティーではなくロイヤリティ
だから、チャリティというよりかは、ロイヤリティという意識ですね。
寄付ではなく、対価として支払う感じですね。
僕たちも学ばせてもらってます。
日本のチャリティ意識は128位
123〜133位
知っていただくためには、やっぱりいろんなことをしていかないとダメだと思っています。
だから、これが日本中に広まって、チャリティーにもなるんだというのを知ってもらい、そういった精神性も伝えていきたいですね
そうすれば、日本のチャリティー意識も高まってくると思って活動しています。
台湾の障害者福祉イベントから得たチャリティー意識の高さ
世界遺産と障害者アートのコラボ
※吉野山は世界遺産にもなっており、桜の名所として有名。4月の上旬〜中旬にかけて約3万本ともいわれる『シロヤマザクラ』が咲く場所。
障害者作家1人の作品が展示会に
障害者アートをやってるんだけど、どうやって世に出そうかと。
だったら、吉野山のイベントを一緒にやりましょう!ってなったんです。
長谷川さんの作品たち
そのデザインを使って商品を作りたいとか、うちもそのTシャツを置きたいとか地域全体が盛り上がる動きが生まれるんです。
街全体でデザインとアートを使って、環境づくりや町おこしができたらなと思っています。
吉野山の桜イベントでNODDの障害者アートがコラボレーション!
社会と福祉のパイプ役に
もう少し聞きたいところですが、最後にNODDの今後の活動について、お伺いしてもよろしいでしょうか?
NODD(ノッド)っていうのは、ODD(おかしなもの)と言われることにNOを突きつけることが語源。
ODDではなく、NO ODDだよということを表しています。
福祉施設の方から「あなたたちの役目はそこではないですよ。社会と福祉を繋げることが役目だから、そこを重点的にやってください。」って言われたんです。
僕たちの役目はそうだなと思っています。
支援者は支援のプロですが、認知させるというのはやっぱり弱いです。
餅は餅屋ではないですが、そういったところにつなぎ役の方がいらっしゃると、とてもシナジーが生み出せますね。
Tシャツお絵かきワークショップ
そこの何かを作りたいです。
社会と福祉のパイプになるもの。
今回は、インタビューさせていただき、ありがとうございました。
一緒にいろいろな業界を巻き込んで、福祉を盛り上げていければと思います!
NODDの取材を終えて
NODDさん、インタビューありがとうございました。
障害者アートを通じて、障害者の仕事の創造からファッションショー、町おこしにまで展開させているNODD。
さらに日本のチャリティー意識を高めるために、寄付される仕組みにもなっております。
インタビューの中で、福祉と社会のパイプ役になるとおっしゃってましたが、「この服かっこいい!」という入り口から福祉の現状を知ってもらうキッカケづくりは、認知してもらうには、とてもよい自然な流れになってます。
NODDさんは、デザイン・アパレルを通じて、福祉への架け橋となっておりますが、やっぱり他の業界と手をとって、進めていくことは大事なんだと再認識させていただきました。
このような団体が増えていき、みんなで協力して、みんなが喜ぶような活動が増えていくよう、ウェルサーチでも活動していきます。
ぜひそのような世界を一緒に創っていければ幸いです。
ウェルサーチ限定クーポン
NODDさんが特別に、ウェルサーチの読者の方のためにクーポンをご用意していただけました。
なんとNODDの全商品が10%オフで購入できるクーポンです。
NODD商品のクーポンは、LINEのお友だち追加のプレゼントとして、お配りします。
ぜひこの機会に身につけるだけで社会貢献にも繋がるステキなアパレル商品を手にとってみてください。
オンラインショップ:https://nodd.shop/
日野信輔
最新記事 by 日野信輔 (全て見る)
- 聴覚障害者とのコミュニケーションツールを学生が開発!ノートラブルとはどんな商品なのか? - 2022年8月2日
- TENGAの障がい者支援「able! project」に迫る!川越のB型事業所をインタビュー - 2022年6月29日
- バリアフリー映画を当たり前のものに|パラブラ代表の山上庄子さんインタビュー - 2022年3月17日