車椅子ユーザーの日常生活は、どうしても1日中座っていることが多くなってしまいがちです。
では、下半身は動かすこともできないし、トレーニングもできないので、どんどん弱っていくしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
車椅子ユーザーでも、下半身のトレーニングはできますし、下半身をケアする必要があるのです。
そこで今回は、車椅子ユーザーができる機器を使った下半身のトレーニング方法についてお伝えしていきます。
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車椅子ユーザーの下半身トレーニングとは?
車椅子ユーザーは、仕事をしている時も、車椅子のスポーツをしていても、日常の生活では、ほとんど座っています。
もはや、寝る時だけが車椅子に座らないという状態なのかもしれません。
では、下半身はずっと弱まっていく一方なのかというと、そうでもないことは冒頭でもお伝えしました。
下半身のケアって何をすればいいのか?
実際、私自身も長年、車椅子生活をしていますが、下半身のケアに気づいたのは、数年前のことなのです。
下半身に負荷をかける方法
別な見方をしますと、「立位になる」ということがとても大切なのです。
と言いますのも、座っていると股関節部分というのは、ずっと曲げたままになってますよね?
だから、足には一切の負荷がかかっていないのです。
ということは、一般の健常者の方に比べて、足の骨密度が低下してくので、骨折する恐れも出てくるのです。
私の知り合いにも車から車椅子への乗り移りの時にトランスファーで大腿部を骨折してしまった方がおりました。
では、どうしたらいいのでしょうか?
解決策はあるのか、とても悩むところです。
この悩みを解決できる方法があります。
立位になってトレーニングする機器
私は以前通っていた東京の木場にある脊髄損傷専門トレーニングジム「J-WORKOUT」で使用していた機器で下半身のトレーニングをしておりました。
ジムでは「スタンディングフレーム」と呼ばれていました。
アクセスインターナショナル社が日本の総代理店となって輸入している「イージースタンドグライダー」という機器です。
この危機を使うことによって、
- 有酸素運動
- 上半身の筋肉トレーニング
- 股関節のストレッチ
- 関節の可動性を維持する運動など
普段、車椅子に乗っている状態ではできないような動きをすることができるので、下半身をケアする効果があります。
イメージしにくいかと思いますが、これは腕でハンドルを操作すると、脚の部分も連動して交互に動かすトレーニングです。
運動することも大切なところなのですが、立位になれるポイントがとても重要です。
今は、上記でご紹介したイージースタンドグライダーでなくても、立位になる機器はいろいろと出てきております。
【スタンディング車椅子】
デメリットは価格面
このような車椅子ユーザーが、下半身ケアできる機器がいろいろと出てきてはいるのですが、気になるのは価格面ですよね。
イージースタンドグライダーにおいては、なんとお値段は「80万円以上」!
さすがに手を出しにくい値段ですよね…
特に、機器の体験をしたことがない人にとっては、高額な機器を購入するのは、どうしても避けてしまうはずです。
ちなみに、毎年開催される
- 国際福祉機器展(東京)
- バリアフリー展(大阪)
においても、このような機器は出品されています。
しかし、ちょっと体験しただけで購入を決めるのは、実際のところ難しいかと思います。
誰もが気軽に利用できれば
高額な商品になってしまうと、どうしても多くの人が使えないものになってしまいます。
より多くの人が使えるようにするには、病院のリハビリ室などに設置されていれば、もっと気軽に活用できると思います。
あとは、購入する人が多くなることによって、価格が下がっていくような取り組みをぜひとも販売側にもお願いしたいところです。
素晴らしい機器がこれからも増えていくかと思いますが、もっと広がっていくのを願っております。
白倉栄一
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