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【発達障害の遅刻対策】試して効果があった遅刻しない方法5選を紹介!

遅刻

発達障害での困りごとは多数あるかと思います。 

 

その中の一つである、遅刻が多いことに悩む方はたくさんいらっしゃいます。 

 

原因としてはいくつかあげられますが 

 

 

などがあげられます。 

 

通勤通学はもちろん、大切な人との約束、大事な面接など遅刻をしてはまずいという場面は多岐にわたります。 

 

そのようなことで悩んでいる方に向けての対策は色々ありますが、その中で今回特に厳選して私が実際に試して効果があった5つの対策をまとめました。 

 

ジュン
発達障害の特性上、どうしても遅刻が減らない…という方は、ぜひ参考にしてください!

発達障害の遅刻対策5選

実際に僕が試してみて効果のあった遅刻対策には、5つの方法があります。

 

遅刻対策5選

  1. アプリの活用
  2. 予定に余裕を持つ
  3. 前日に準備をしておく
  4. 生活リズムを整える
  5. 人に頼る
ジュン
1つずつ説明していきますね。

アプリの活用 

発達障害を抱えていますと、そもそも予定をしていたことを忘れるなどの状態におちいります。 

 

〇時に××にいかなくてはならないと最初は覚えていても、他の用事が舞い込んでくるとそちらに注意が向いてしまい、最初の約束を忘れて結果遅刻をしてしまう。 

 

〇時に出発と考えていて、その時間までには少し余裕がある。その間ちょっとした雑用や、暇つぶしにと面白そうな動画を見てしまう。気付くとそちらに夢中になってしまい、出発時間のことを忘れてしまう。 

 

ジュン
頭では覚えていても、集中の乱れのせいでどうしても予定を忘れてしまう人は、スマートフォンのアプリや目につく場所に大事な予定を書いておくなどしましょう。 

 

具体的なアプリ活用方法

具体的には、スマートフォンのアプリで出発時間にアラームが鳴るように設定しておく。7時に出発予定でしたら、それに間に合うようにアラームを設定。

 

また、アラームをかけるだけでなく、そのアプリに予定を書いておき、なぜそのアラームをかけているかしっかり表示させることで、その後の予定を再確認することができます。 

 

ジュン
発達障害を持っていますと、つい他の興味ごとにふらふらと引き寄せられやすいので、アプリなどで強制的に本来の目的に引き戻すことが肝要となります。

 

他にも発達障害にも使えるアプリ活用については、こちらの動画も参考にしてみてください。

予定に余裕を持つ 

ジュン
アラームなどで予定時間を設定する時、少し余裕を持つことが大事となります。

 

7時に出発しなくてはならない時、7時ちょうどにアラームをかけていますと出発ギリギリとなってしまい、つい慌ててしまい何かしらのトラブルが発生し、遅刻をしてしまうこともあります。 

 

また、出発時刻も大切ですが到着時刻にも余裕を持たせるのが重要となります。 

 

9時に待ち合わせをしていた時、9時につくように考えて出発時間を考える人がいます。 

 

なにごともなかった場合ならいいのですが、物事にはトラブルがつきもの。電車での移動なら電車が止まる、待ち合わせの場所がわからず迷子になってしまう、忘れ物があって取りに戻らなければならなくなってしまったなどです。

 

 

想定外のことも視野にいれておく

ジュン
想定外のことがあると、特に発達障害をもっていますと余計にパニックに陥ってしまいます。 

 

想定外が起きることが前提に動いていますと、いざ何かあった時に時間的に余裕がありますので、少しでも落ち着いて対処することができます。 

 

9時に集合予定であれば、極端な話、8時に着くようにスケジュールを考える。 電車の時間や経路をあらかじめ調べて把握しておいて、少しでも余裕を持ったスケジュールにしておく。 

 

ジュン
仮に予定通り早くついてしまったら、そのあまった時間を利用して次のスケジュールを確認したり、心をしっかり整える時間を取れたりというメリットがあります。 

 

その場合、あらかじめ待ち合わせ場所近くで時間をつぶせる場所を探しておくとなおよいでしょう。 

 

その時は、可能であれば待ち合わせする人にあらかじめ〇〇にいますと連絡しておけば、仮に時間をつぶぜる場所で何かに集中してしまい本来の場所に行くのを忘れたという場合でも相手の方に探してもらうということもできます。(この時、またアプリでアラームをかけておくなどももちろん有効です) 

 

 

前日に準備をしておく 

朝起きてから

 

 

その他色々朝に準備する方はいらっしゃいますか? 

 

ジュン
朝にやることが多いと、特にマルチタスクが苦手な発達障害の方にとっては「〇〇をやって、××をやらなきゃ、▲▲▲も準備しなきゃ」と脳内がごちゃごちゃになってしまい、それを処理するために3分で出来ることが5分かかってしまった。

 

それが積み重なって出発時間になっても準備ができていない。それで遅刻してしまうというパターンが多くなってしまいます。 

 

その場合、遅刻のリスクの他に準備に余裕がなくなり。出かけた後忘れ物があったことに気づき、それを取りに戻らなくていけない。それでさらに遅刻してしまうという悪循環に陥ったりもします。 

 

発達障害の特性「整理整頓が苦手」

ジュン
また準備に関しましても、発達障害の特性の一つ『整理整頓ができない』というものを持っている方も多く、 朝必要なものが見つからない、それを探す時間がかかってしまう、気づくと出発時間なのに準備ができていないというパターンです。 

 

ただでさえ朝は余裕がないもの。この出発前にやることが多いと、どうしても時間がかかったり漏れが多くなったりします。 

 

ですので、少なくとも前日の夜にはできる所まで準備をしておくのが必要となります。 

 

身だしなみを整えるなどはどうしても当日の朝になってしまいます。ですが、当日必要なものを揃えておくことは前日でも可能です。 

 

 

今ですとマスクも必要ですね。

 

当日必要になってくるものはあらかじめ鞄にいれておいて、身だしなみを整えたらその鞄一つもっていけば問題ないという状態を作る。

 

スマートフォンなどは充電しているので鞄にいれておくことができないなら、最低限当日必要なものは一か所に集めておき、目につきやすいようにしておく。朝出かける時は目についたものをすべて鞄にいれれば良いくらいの状況をつくりましょう。 

 

どのくらい時間がかかるかを把握しておく

この朝の準備に関しまして、普段からどのくらい時間がかかるか把握しておくことも重要になってきます。 

 

7時に出発すると予定した場合を考えます。 

 

身だしなみを整えるのに15分かかる。 朝連絡しなくてはいけないことがある場合、それが10分かかる。 持ち物は前日用意しておくので1分もかからない。 朝食をしっかりとりたいので、30分かける。 

 

これらを普段から時間を把握しておけば、起床時間もわかりますし、行動の指針にもなります。 この時にもきっちりするよりは、多少時間がかかるという前提で動けばさらに余裕ができます。 

 

上記の場合ですと、大体朝の用意が終わるのに約55分。6時起床でも間に合いますが、余裕をみて5時半に起きれば、何かあっても対処できる時間の余裕ができます。 

 

ジュン
起床については、次の項目で述べたいと思います。
 

 

 

生活リズムを整える 

朝はとにかく忙しく余裕がないと述べましたが、早起きは三文の得と言われる通り朝の時間はとても貴重なにものになります。 

 

そのため、特に通勤通学で遅刻に悩む方、もちろんそれ以外でも早起きの習慣を身に着けることが大事になってきます。 

 

ジュン
習慣の力というのはかなり強いものです。

 

「この時間に起きるぞ」とその日だけ意気込んでも長続きしません。 

 

発達障害の方の中には朝が苦手という人も多数います。そうなると余計に意思の力で早起きして遅刻しないようにと考えても無理が出てきます。 

 

1日2日ならなんとかなるかもしれませんが、毎日意思の力で起きようするのではなく、日ごろから朝早く起きる習慣を身につけおけば無理なく起きることができます。朝早く起きられるのであれば、その分朝やることが仮に多くなっても余裕をもって対処することができます。 

 

寝る時間も重要

早起きするためには、就寝時間も大切になってきます。 

 

毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。毎朝何時に起きれば余裕をもって出発できるかを把握して、その時間に起きるには何時に寝ればいいのか。睡眠時間は人によってさまざまですので、自分にあった睡眠時間を取れるように寝る時間を毎日決める。 

 

短期間ではもちろん効果がでません。ロンドン大学の調べによりますと、習慣が身に着くまで66日はかかるそうです。約2か月と少しですね。 

 

ジュン
いきなり明日から直すのではなく、毎日少しずつでいいので睡眠の習慣を整えていく。それが結局遅刻を回避する近道となります。
 

  

人に頼る 

世の中は便利なツールで溢れています。ですが、最後はやはりそれを使うのは人間。どんなにアプリなどを使いこなした、準備はばっちりなはずだと思っていてもどこかに抜けは存在してしまいます。 

 

ジュン
発達障害を抱えていますと、なおさら注意不足の面からどれだけ万全を期したとしても失敗の可能性がつきまといます。 

 

その時は、周りの人の協力を仰ぐのがリスクを避けるためにも必要となってきます。 

 

家族がいるのでしたら、自分で目覚ましをかけるのと同時に家族の方に起床時間を知らせておいて起きなかったら起こしてもらう。同様に出発する時間を知らせておいて、それを忘れていたなら教えてもらうようにする。

 

一人で暮らしている方でも、友人との待ち合わせなら友人にモーニングコールを頼む。会社の同僚など頼れる人がいるなら同様に朝連絡してもらうなど。 

 

時間もそうですが、物事の準備も一人でやるのではなく可能であれば自分で確認した後他の人にも準備の漏れがないか確認してもらう。そうすれば漏れへのリスク対策が少なくなるの同時に、人に確認してもらったという心の余裕がでてきますので、慌てることもすくなくなります。 

 

 

 発達障害の症状に対応して使い分け

遅刻対策に関して、今回5つの対策を述べさせていただきました。もちろんこれ以外にもさまざまな対策があります。 

 

遅刻の原因はたくさんあります。まずは自分がどのような状況で遅刻をしてしまうのか分析する必要があるでしょう。寝坊してしまうなら、早起きの習慣をつけることを優先に。朝慌ててしまうならまず前日に準備する習慣を身に着ける。 

 

ジュン
人それぞれの悩みの種類は違います。

 

自分の遅刻の悩みに役立ちそうな対策を一つまずは試してみて、焦らずに遅刻のない生活を営んでもらえれば幸いです。 

 

今回もお読みいただきありがとうございました。 

 

 

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久田 淳吾

発達障害(ADHD・ASD)と吃音を抱える40代男性。今まで発達障害の事は知らずに生きてきたが、友人の話を聞いて自分にも当てはまる事が多すぎる事を実感し、病院にて診断を受けると見事に発達障害との認定を受ける。自分に何ができるかと考えた時、趣味の写真でプロの先生に話を聞く機会があり、吃音が強く出ていたことに気がついた先生が『君は吃音持ちだね。だったら吃音の方の気持ちがわかるはず。それを活かして吃音の方の気持ちがわかるカメラマンになったらどうか』という言葉を思い出し、発達障害者として同じ気持ち、舞台に立てる人間として趣味のカメラ、動画編集技術を活かして情報発信をする事を決意。
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