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冬の車椅子生活〜雪国編~おすすめ便利アイテムと3つの注意点!

東京でも雪が降った際に、雪に慣れない車椅子ユーザーの方が困ったことがあったらお答えしたいという思いで、Twitterでも意見を求めさせていただきました。Twitterの一言から記事にしてみましたが、雪が降った際の車椅子ユーザーの方や介助者の方の参考になれれば幸いです。

 

こちらがTwitterで意見を求めたものです。いろいろな方がシェアしてくださいました。

 

 

そこで今回は、雪国に住む私が車椅子で過ごす冬について書きたいと思います。特に、雪国では雪との闘い!多くの方はテレビで豪雪や吹雪の光景を見て、「うわー!ヒドイ!」と思っているのではないでしょうか^^;

 

車椅子での外出は難しくなってしまいますし、生活もがらっと変わります。雪国の車椅子ユーザーである私の独断と偏見ですが、その様子を語らせていただきたいと思います。

 

車椅子ユーザーの冬のおすすめの服装から、雪が降った際の外出時の注意点やおすすめアイテムをご紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。これであなたも雪に負けない車椅子ユーザーへの第一歩を踏み出せるでしょう。

車椅子ユーザーの冬のおすすめ服装

当然ながら冬は、寒いです。さらに、雪国となればその寒さは格別です。私の住む県では、最低がマイナス5℃、最高は暖かい日でプラスの8℃くらいでしょうか。最高気温が0℃なんて日は、身も心も凍りますね^^;

 

そこで、車椅子ユーザーにとっても、冬の服装というのはとても重要になってきます。車椅子ユーザーの冬の服装の2つの注意点とおすすめアイテムをご紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです。

車椅子で冬のロングコートはNG

まず最初にお伝えしておきたい車椅子の冬のアウターで注意するのは、ロングコートはNG!ということです。

 

これはなぜかと言いますと、移譲する際に邪魔になるからです。例えば、ずるっと滑ってしまったり、ひっかかってしまったりするので、とても危険です。事故にもつながるので、避けたいところです。ロングコートってオシャレなんですけどね☆彡

 

欲を言えば、フード付きのアウターが天候に対応しやすいので、おススメです。これはなぜかと言いますと、車椅子では傘が使えないからです。もっとも、雪国で冬に傘は無意味なんですが(-_-;)

特に雪国は寒暖差に注意

次に雪国で注意すべきことは、寒暖差なんです。「え?寒いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、家や施設というのは、暖房設備が整っているので、ショッピングモールに入ると上着は要りません。逆にヒートテック+セーターという服装をしていると、汗をかいてしまいます。

 

そして、外に出たとたん汗がひいて体が冷えてしまい、風邪をひいてしまったりするので要注意です!雪国の方は、薄着+厚手のコートの人が多いですね。さらに、カーディガンなどで調節しやすい服装をしている人が多いです。

 

あ、ちなみに生鮮食品のコーナーは、車椅子の高さでは極寒なので、気をつけましょう^^2月の晴れの日の秋田県は、こんな感じになってます。

車椅子ユーザーの冬の必須アイテム

雪国で過ごす中で、車椅子ユーザーが冬に必須となるアイテムを5つご紹介します。

 

 

以上5点のアイテムをそろえれば、あなたも冬上手です!!雪国の寒さにも耐えられます^^

 

雪国の車椅子での外出

さて、車椅子ユーザーにとって、一番困るのが着雪状態での外出です。これは、私の意見ですが、通常の道だけ除雪しており、スロープの除雪をしていないところが大変多いのです。

 

佐藤
除雪をしていないなら、スロープある意味ないんじゃないか?

 

と思ってしまいますよね。

 

車椅子の人がごく少数なのはわかりますが、スロープも除雪してほしいなあと思いますね。また、雪のときは、車椅子の前輪が滑りまくるため、着雪している場合、自走できません。

 

どうやって動いていいのかといいますと、介助者が車椅子をウィリーして動かすことで、移動できます。ただ、この方法も介助者の技術がいりますので、おすすめの方法ではありませんが…あと、10センチ以上着雪してしまうと、ウィリーでも進めません(T_T)

 

ですので、雪が積もっている際の移動は、タクシーを使うことをおすすめします。やはりタクシーが1番安全です。

 

しかし、タクシーは使わないまでも、雪道を移動しなければならないケースというのもあるでしょう。そこで、雪が降った際に便利なアイテムをご紹介していきます。

雪国の車椅子ユーザーに便利なアイテム「ホイールブレード」

次に、雪国の車椅子ユーザーに便利なアイテムをご紹介します。以前、車椅子の前輪に小さいスノーボードのようなものをつけている人を見たんですが、

 

佐藤
あれは便利そうだなー!

 

と思ってました。たまたまその人にお会いする機会があり、使い心地を聞いてみました。キャスター用スキー「ホイールブレードという呼称だそうです。気になってみましたので、さっそく検索してみました^^

 

ホイールブレード

 

ホイールブレードは、車椅子だけでなく、ベビーカーなどのキャスターにワンタッチで取り付けることができるアイテム。これをつければ、車椅子でも雪の中を動き回ることができるそうです。

 

心配していた、着雪がない状態でも動くようですし、なんと言ってもワンタッチでの取り付けがうれしいです。私も今年の冬に試してみようと思っています!

 

動画も探してみましたが、英語verしかなかったです。イメージ湧くと思いますので、動画も貼っておきます。

 

 

雪国の車椅子ユーザーに便利なアイテム「スタッドレスタイヤ」

そして、車椅子にもあるんです。スタッドレスタイヤというものが!!屋外用のスノータイヤでIRC社の「ささら」というものです。以下が写真となります。

 

国産スタッドレスタイヤIRC「ささら」

 

スポーツ用の車椅子は、動きが軽い分、タイヤも溝が少ないんですが、冬用のタイヤは一味違います。溝は深いし、トゲトゲしたものがついているものもあります。

 

これのすごいところは、雪が積もってしまった低温の時でも、高いグリップ力をキープしてくれるところです。柔らかめのコンパウンドに溝があるので、スリップしやすい雪や氷の路面で滑りにくいのが特徴とのこと。これも使ってみたい商品の1つです。

車椅子用の滑り止めアイテム

スタッドレスタイヤだけでなく、車椅子用のタイヤに装着する滑り止めアイテムもありました。有限会社 内田撚糸さんが提供しているSnow slip guard おでかけリングというアイテムです。車椅子のタイヤに装着する滑り止めリングで、こんな感じのアイテムです。

 

Snow slip guard おでかけリング

 

このおでかけリングは、介助者が車椅子を押す際に、滑りにくくなるので、車椅子を安心して押すことができるアイテム。さらに雪道だけでなく、濡れた道路やデパートでも滑り止め効果があるとのこと。しかも、特許取得済みの商品。

 

ちなみにこの商品。車椅子ユーザーであるお子さんに雪景色を見せてあげたいという母親の想いから生まれた商品だそうです。素晴らしい機能だけでなく、このような背景まであるとは。

 

金具はないので、2〜3分で取り付けられるというのも嬉しいポイントですね。装着方法や滑り止め実験なども、こちらの動画で紹介されておりました。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?雪国に住んでいると、気にしないようなことですが、雪に慣れていない方にとって、重要なことをお伝えしました。車椅子ユーザーの雪の際の注意点をまとめますと、

 

3つの注意点

  • ロングコートはNG
  • 寒暖差に注意
  • どうしても移動の際は便利アイテムを使う

 

ということです。いろいろと雪国での生活で便利なアイテムをご紹介させていただきましたが、問題は費用ですよね~。購入費用だけでなく、交換費用もかかってしまうので、そこがネックとなってしまいます。車と同じ感覚ですね^^;

 

こういった車椅子用のアイテムも補助金などをうまく活用するノウハウなども知っている方がいたら、ぜひ教えてください。

 

しかし!!

 

外出できるかどうかは精神面にも大きく影響するため、今年の冬から私もスタッドレスタイヤとホイールブレードの2つデビューする予定です。その際は、実際の使用感をお伝えできればと思っています^^

 

今回は、東京でも雪が降った際に、Twitterの一言から記事にしてみましたが、雪に慣れていない車椅子ユーザーの方や介助者の方の参考になれれば幸いです。

 

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佐藤広子

東北の車椅子ユーザー。医療職や介護職には全く興味がなかったが、末梢神経障害により、車椅子生活になったため、障害者福祉の問題に直面。雪国ならではの生活上の問題点や、情報の共有を目指すため発信することを決意。車椅子ユーザーのコミュニティを考えている。買い物に行きたい・映画を観に行きたいなど要望は必ずあるはずだが、家族の支援がなければ諦めるしかないという現状を打破するため、発信しています。
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