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統合失調症の私が社会福祉を学んでみて感じた社会福祉士の役割とは

本の上にハートマーク

初めまして、あっちゃんです。私の初投稿のテーマは、「統合失調症の私が、社会福祉を学んでみて感じたこと、気づいたこと」です。

 

私は、19歳の時に統合失調症を発症しました。それから、紆余曲折あり(このことは、また改めて記事にしたいと思っています)、現在は、知的障害がある方の暮らしを支える仕事をしながら、通信制大学の社会福祉士養成課程に在籍しています。

 

私は、精神障害者保健福祉手帳を持っている精神障害者ですが、今回は、そんな私が大学に入って福祉を学ぼうと思ったきっかけ、感想、思い、気づきなどを発信していきます。

 なぜ私が社会福祉を学ぼうと思ったか

あっちゃん
まず私が、看護師を辞めて、社会福祉士を目指そうと思ったきっかけ、現在の仕事が、私のキャリア形成に与えてくれた影響をお話しします。

看護師を経験

私は、実は看護師免許を持っています。看護師として働いていた時期もありましたが、統合失調症を抱える私に、看護の仕事は負荷が大きく、心身の調子を崩し退職しました。

 

それでも、人との関わりの中で、誰かの生きるを支える仕事が好きでした。そんな仕事をしつつ、自身の心と身体に負荷がかかりすぎない、いい道はないかなと探していました。

 

そんな時、偶然、現職の求人を見かけました。試しにと思って、応募するとすぐに採用され、とんとん拍子に事が進み、あっという間に3年目に入りました。

 

なぜ社会福祉士の資格を取ろうと思ったの?

あっちゃん
今の仕事を始めて、初め知った事実がたくさんありました。

 

その仕事は、知的障害者のグループホームでした。

 

▼参考▼

障害者のグループホームとは?3つの種類と入居費用や条件まとめ!

 

利用者さんやそのご家族と関わっていくうちに、障害のある方には暮らすことや働くことといった、日々の「生活」に密接した様々な課題があることを知りました。

 

暮らすことや働くことは、自分の意思で決めることが大切で、それは、障害のあるなしに関わらず、大事なことであると思っています。

 

 

しかし、知的障害のある方は、これまでの人生の中で、障害ゆえに、「自分で決める」という機会が少なく、ディスエンパワーメント状態になっていたのだと気づきました。

 

ディスエンパワーメント:自分や相手の力を失わせること

 

だから、その事実の歴史や背景を知り、その事実ともっと向き合うことで、利用者さんへ、より良い支援ができるようになればいいなと感じたことが、社会福祉を学ぶきっかけでした。そのようなことに関心があったので、大学では、障害者の意思決定支援をテーマに実習をしました。

 

統合失調症の私が社会福祉を学んでみて

あっちゃん
社会福祉を学んだことで、人と人とのつながり、支え合いを実感しています。

社会福祉士ってどんな人か知っていますか?

自分の病気については、関心があり、よく情報収集をしていましたが、社会福祉士の守備範囲は、思っていたより多岐に渡ることに驚きました。

 

現在の日本の急速な少子高齢化、都市化、家族のあり方や地域のつながりの希薄化などに伴って、私たちが暮らす社会には、たくさんの課題が残されています。その解決のために、今後の日本の福祉サービスは、多様化、高度化すると予測され、その実践を担う社会福祉士の役割も大きなものとなっていくのです。

 

私が考える社会福祉士の役割

あっちゃん
利用者さんの人生と生活に密接に関わる仕事だと感じています。

 

社会福祉士が担うソーシャルワークは、社会で暮らす人々が、生活していく中で直面する課題を解決するために行う様々な働きかけのことを言うのだと学びました。

 

その実践を行う社会福祉士には、

 

 

など様々な人が生活する社会で、誰もが持つ、その人らしく生きる権利を護り、みんなが幸せに生きていけるように、人と人、人と場所、人と社会をつなげる架け橋となる役割が求められていると感じています。

 

あっちゃん
でも、それはとても大きな視点です。

 

今、私が置かれている現場感覚で社会福祉を捉えると、社会福祉士は、対象となる方が、自分の生き方に希望を持ち、自尊心を高め、自らの課題に主体的に取り組むことができるように支援することも大切だと考えています。

 

支援ってなんだろう

あっちゃん

支援の出発点は、利用者さんを、ひとりの人として大切に思うことだと思っています。

 

やはり、支援するー支援されるという関係性は、どうしても、支援者と利用者さんに上下をつけてしまっていると、自身が支援する側とされる側を経験して感じていました。

 

恥ずかしながら私は、自分より社会的立場の弱い方を相手にする時、アドバイスという名の上から目線になってしまったり、よかれと思って自分の価値観を押し付けてしまったりすることがありました。

 

でも、社会福祉を学問として学んでから、社会福祉の価値や倫理に基づき、意識的に、上下ではなく対等な関係を築くことで、利用者さんのエンパワーメントをより高めることができるのではないかと感じています。

 

あっちゃん

いい時もダメな時も、どんな「今」も丸ごと受け入れてくれること。そして、ちょっと踏みとどまってしまった時には、一緒に考えて、無理強いするのでも、お節介するのでもなく、ポンっと自然に背中を押してくれる、そんな支援をしてもらった時、私は、自分の存在を認めて、また歩き出していく勇気をもらえたのだと、振り返ります。

 

当事者として私が感じる社会福祉の可能性

社会福祉には、人の生き方を豊かにできる力があります。

 

また、同じ病気の友達とのコミュニティで話を聞いていて、支援が必要なのに支援を受けられていない人、制度と制度の狭間で支援が受けられていない人がたくさん居るという事実を知りました。

 

社会福祉士は、社会資源の創出も、役割の一つです。どうしても、今ある制度の中で解決しようとしがちだし、そのほうが簡単で問題も起こりません。だけど、その制度に乗っかることができない人がたくさんいる。

 

 

をたくさん知っています。

 

これからのソーシャルワークが、社会で生きることに困難を抱える多くの人に、手を差し伸べられるような仕組みを作り出していけるようになることを願っていますし、願うだけでなく、私にも、その実現のために何か大切な使命があるように感じています。

 

 

統合失調症の私が、障害福祉の世界に飛び込んでみて

あっちゃん
私は、この仕事が好きです。

 

今、幻聴、妄想などの陽性症状はほとんど気になりません。でも、何か生きづらいな〜と感じることはたくさんあります。いつも仕事で接している利用者さんも、また違う生きづらさを感じているのだろうなと思うと、一緒に「生きている」感覚が生まれてきます。

 

自分自身の心身と向き合いながら、日々、利用者さんの、予想の斜め上を行く言動に驚き、笑い、モヤっとする。そんな「ひと」相手の仕事の魅力にどっぷりハマっている所です。

 

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あっちゃん

看護大学1年生の時、統合失調症を発症。それからは入退院を繰り返す日々を過ごしました。あれから早10年、生きることを諦めようとした日もありましたが、沢山の方の支えがあり、今、私は生きています。 現在は、対人援助職をしながら、大学で社会福祉を学んだり、SNSを活用し「生きづらさ」について発信しています。 でも、未だに精神症状に苦しめられ、自身の中に、そしてこの社会に窮屈さを感じ、足踏みしながら、人生をスローペースで歩んでいます。いい時もダメな時も色々あるけれど、それを発信して、シェアして、共感して、皆さまの身体と心がホッとなる記事を書きたいです。
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