ここでは、統合失調症に罹患、寛解し、投薬治療を行っている患者様に向けたコミュニケーション術をお教えします。
主に周りには病気のことは言わない、いわゆるクローズ状態で、お仕事、プライベートで活用できるような内容となっております。
これからWeb3.0時代の到来と言われ、メタバーズ(仮想空間)でのコミュニケーションも必要になってきます!
統合失調症に限らず、個々で病気の重さは変わってくることはご承知の上ですが、私自身が統合失調症患者のため、その目線でお伝えさせて頂きます。
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集団の時のコミュニケーション術
統合失調症の投薬治療中、治療薬によっては頭の回転を鈍くさせる作用がありますよね。
そのため、私自身は会議やプライベートの飲み会や集まりなどで、自発的に主体となって話すことがとても困難でした。
まあ、私自身元々あまりしゃべるのが得意ではない方だったんですが……。
そんな中で、どういう風に回りと会話すれば良いのか。
基本は相槌とその場に合わせた表情と声
基本的には、
- 喋っている相手の方を向き。
- 真面目な話をしているときは「うんうん」と相槌をうち。
- 相手が面白い話をした時には、「あはははは」と笑う。
私の経験上ですが、その場に合わせた受け身のコミュニケーションを心がけるのが鉄則です。
慣れてきたら質問してみよう
もし集団にいることや聞くことに慣れてきたら、話している相手に質問してみましょう。
不思議と話を聞いてると、段々質問したくなってきます。
その時に、緊張するかもしれませんが、是非質問を投げかけてみましょう!
例えば部長の話題が出たら、「部長って最初怖いイメージだったけど優しいですよね。皆さんはどんな印象でした?」や「この間の企画会議の時のことですが、私はこう思ったんですけどどうでしょうか?」など、自分はこうだったんだけど、皆はどうだった?という質問の仕方が無難で使いやすいかも知れません。
もちろん話の流れで相手についての質問をしても全然OKです。
もし機会があれば試してみてくださいね。
もちろん、無理のない範囲で。
疲れてきたら
集団で大人数での集まりだと、疲れがたまって、頭がぼーっとすることが経験上ありました。
そういう場合はどうしたら良いでしょうか?
統合失調症患者はただでさえ健常者と比べて疲れやすい特徴があります。
ですので、話は聞いてるけど、適度に相槌を打って受け流してください。
ただし、大事な会議やミーティングではこの対処では当てはまらないことがあります。
ですので、TPOをわきまえたうえでうまく立ち回りましょう!
個別(1対1)の時のコミュニケーション術
集団の中にいても緊張はすると思いますが、一番緊張するのは、1対1で個別でのコミュニケーションではないでしょうか。
集団の時のコミュニケーション術でもお話しいたしましたが、統合失調症での投薬治療では、頭の回転を鈍くさせる作用がありますので、それに準じたコミュニケーションに変えなくてはいけません。
まずは相手の話を引き出すことに注力しましょう!そのためには質問力が必要です。
例えば、無難に「出身はどこですか?」など。
「○○県です」や「○○市」ですと帰ってきたら、「ああ〇〇が有名ですね。行かれたことは?」などと話を広げることも出来ます。
「私も興味がありました。教えてください」と返せば話が弾むはずです。
質問力、雑談力に関する書籍はたくさん出ておりますので、是非、書店に行って読みやすい本を探してみたり、ネットで評判(レビュー)の高い本を読んでみてください。
初めて会った方とは、先ほどのような出身地、最近の趣味のような、さしさわりの無いところから質問していくと良いでしょう。
クッション言葉+オウム返し+質問力=聞き上手
相手から返答が来ましたら、タイトルの通り、クッション言葉とオウム返しをしてみてください。
例としては、「趣味は何ですか?」とこちらから聞いたとします。
そして相手から「スポーツをすることです。」と返事が返ってきたとします。
その時に「へぇ~そうなんですね~スポーツをするのが好きなんですね~」と返します。
ですが、それで終わってしまったら、相手からすると「興味ないのかな?」と思われてしまいます。
ですので、ここで質問する力が必要です。
上の例の続きでいうと、「何のスポーツが好きなんですか?」と聞くことが出来ます。
そして、相手から「テニスです。」と返ってきたとします。
そこで「へー!テニスなんですね!」と返し、すかさず「どのくらいやられてるんですか?」とか「テニスのどんなところが好きなんですか?」等、いろんな切り口で質問することが出来ます。
こうしていくうちに会話のキャッチボールが生まれてきます。
相手から質問があった際には答えられる範囲で
それから自分から質問するばかりではなく、相手からも質問はもちろん返ってきます。
慌ててわたわたしてしまったり、一気に緊張してしまったりするかも知れませんが、大丈夫。
そういう時は慌てず、答えられる範囲でお答えしましょう。
話が止まってしまった時には、また相手に質問していけば良いんです。
1対1で黙ってしまったり、話が止まると、かなり気まずいものがありますよね。
ですが、それは相手のコミュニケーション力がない可能性もあるので、決して自分だけのせいにしなくて良いんですよ。
統合失調症の患者へのコミュニケーションまとめ
いかがでしたでしょうか?
統合失調症患者のコミュニケーションは基本聞き手にまわって、相手の話の引き立て役に徹しましょう。
実は聞き上手がコミュニケーションをとる上ではとても大事な役割です。
一番のポイントは「人に興味を持って接すること」です。
とはいえ経験と場数がモノをいいますので、黙ってしまっても臆することなく、是非上記の経験談を基にしたコミュニケーション術を実践してみてください。
nana
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- 統合失調症にかかった患者のコミュニケーション術 - 2022年7月8日