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脳梗塞で左半身麻痺になった小形健介さんインタビューVOL.1

こんにちは。

WelSearch代表の日野です。

 

今回は、脳梗塞で左半身が麻痺しており、

パラリンピックを目指している

小形健介さんにインタビューをしてきました。

 

小形さんは左半身不随ながらも

現在、講演活動で全国を

飛び回っているだけでなく、

パラリンピックを目指して、

日々、頑張っている方です。

 

そんな小形さんにインタビューし、

全部で4つにまとめました。

 

第一回目は、

 

について話していただきました。

 

小形健介さんインタビュー動画

小形さんインタビュー動画は

こちらになります。

 

第一回目は10分ほどの動画です。

 

下に書き起こしもしておりますので、

見やすい方で見ていただければと思います。

 

【小形さんインタビュー動画1】

 

 

脳梗塞で左半身不随に…

視覚障害の方もいらっしゃるので、

小形さんのインタビュー動画を

こちらで書き起こしていきます。

 

テキストベースでも読めるので、

ぜひこちらもご参照ください。

 

では、さっそくやっていきましょう。

 

小形健介さん

小形さん自己紹介

 

日野
こんにちは。インタビュアーの日野です。

 

今日は、小形健介さんという、パラリンピックを

目指している方にインタビューをします。

 

早速なんですけど、小形さん自己紹介をお願いします。

 

 

こんにちは、小形健介と申します。

 

私は今31歳で、18年前に、悪性脳腫瘍を
直径5cmで、それこそ2年の生存率が0%

という状態になりました。

 

日野
 0%ですか?

 

100%助からないと言われました。

手術しても車いす状態。

 

翌年には必ず再発して死ぬか、

植物人間状態になりますけど、

手術をそれでもしますか?

 

と、両親が医者にそう言われたっていうのを

2015年の11月に聞かされました。

 

18年間ずーっと黙って、あなたの

腫瘍は良性だったと言われ続けていましたからね。

 

私、それ知った時に、友達の結婚式で

実家に11月に帰ってたんですね。

 

で、夜中の1時過ぎに、

母親とリビングで2人きりになって、

 

「実はまだ1つだけ

話してないことがある」

 

って言われて、

気になるじゃないですか?

 

日野
そうですね~。

 

もしかして親父がちがうんじゃないかと

言われると思ってましたからね(笑)

 

そんなこと考えていたら、

 

あんたは100%助からない!

ということを言われました。

 

で、私は母親に対して、

 

「何でそんな面白いネタを

早く言ってくんなかったんだ!!!」

 

と言いましたからね。

 

日野
(笑)それすらネタになるという訳ですね。

 

 

はい。

 

私、2016年の6月に全国2000人の

中から最終決勝の7名が残って、

最後弁論をするっていう大会がありました。

 

東京国際フォーラムで、

5000人の会場の前で、

弁論して、残念ながら2位だったんですけど…

 

日野
2位ってすごいじゃないですか!

 

 

残念ながら2位で、そのネタがあったら、

もしかしたら1位になっていたじゃないか
って思いましたからね。

 

日野
あ~その時はまだ

知らされてなかったということですね。

 

はい。

もう、残念でですね。

 

当時の弁論大会のチラシ

 

「何でそんな、面白い話を早く

言ってくれなかったのか!」

 

と、俺は母親に言ったら、
母親はポカンとしてたんですけど。

 

そんなとこで、今、私は悪性脳腫瘍の手術の

後遺症で、何とか生きてますけど、

左半身が麻痺しています。

 

当時、麻酔から目が覚めたときは、

自分のおなかの上に、

動かなくなった左腕が乗ってて、

 

私は覚えてないんですけど、

 

「この重たいものなに?」

 

と自分で腕を脇に放り投げたって

母親が言っていました。

 

今でこそ、若干感覚はありますけど、

今も、左半身が麻痺しております。

 

そんな中、いろんな講演活動だとか、

舞台をやったりとかしてます。

 

いろんな人が私に、元気づけて、

笑顔にさせてくれて今の私がいると思うんです。

 

その、誰一人欠けても、今の自分はないと

思える人生なんですよね。

 

だから、

 

自分が今までいろんな人に支えられてきたので、

今度はいろんな悩み抱えている人。

 

例えば、

 

自殺願望を持っている人には、

何か障害をもっている人たちに何か

自分も笑顔にさせてあげられる

というようなことをしたいと思って、

 

いま全国で講演活動を行ったりとか、

舞台をしています。

 

パラリンピックを目指して

 

日野

すごいですね。

自己紹介ありがとうございます。

 

今おっしゃったとおり、いろんな舞台とか、

講演とかされているだけじゃなくて、

パラリンピックを目指しているとお聞きしたんですけど、

その話もちょっとお聞きしていいですか?

 

私、結局、障害者になって、

障害者じゃないとできないことを

やろうと思ったんですよね。

 

どうせ障害者になったんだったら、

健常者の人ができないことを

やりたいなあと思いまして。

 

じゃあ、パラリンピック!

 

障害者じゃないと出られないしと思って、

目指そうと思ったのもそうですけど、

 

やっぱり、いろんな人との出会いの中で、

私も何度も死にたいと思って、

自殺願望を抱いていました。

 

そんな時に、人との出会いで助けられて、

何かスポーツやってみようって思ったときに、

身内に理学療法士に研修にきていた

学生さんがいたんですよ。

 

その人と退院してから4年後くらいに、

再会したとき、彼女は1人で単身外国に、

アメリカに語学留学に行くと聞いて、

すごい衝撃を受けたんですね。

 

女性1人でそんながんばって、

って思いました。

 

自分は障害者になって、いろんな人から

笑顔にしてもらったときに、

 

社会に出たら、1人でも多くの人に、

笑顔になってもらえるような活動を

しようと思っていました。

 

ですので、仕事に追われる毎日で、

昔決意していたことを、

ひとつも実現できてなかったのです。

 

それで、その人の行動力を見たときに、

 

「自分も何かやんなきゃ!

 

じゃあ、なんか障害者じゃないと

できないことをやろう!」

 

と思ったんですね。

 

まずは最初、プール。

つまり、競泳ですね。

 

競泳時のイラスト

 

県の障害者のスポーツ大会があって、

そこに水泳を見に行ったんですね。

 

そしたら、ずーっと、私半身麻痺だから、

半身しか動かないのに、

こっちだけ(右だけ)でかいてたら、

絶対曲がっちゃって泳げないと思ってたんです。、

 

そんな時に、その大会に自分と同じ

半身麻痺の人が出ていて、ほんと、

健常者より早く泳いでたんですね。

 

だいたい25mを13秒くらいで。

 

日野
そんな速く泳げるんですか?

 

そうですね。

13~14秒くらいで泳いでました。

 

それ見てすごい感動して、

自分もプールやってみようかなと思い、

目指し始めたのがきっかけでした。

 

今は競泳もやりつつ、障害区分で、

ちょっと上を目指せないような

区分に入っちゃったので、やっていないのですが。

 

日野
競泳でですか?

 

競泳で、うん。

 

障害が軽いクラスに入っちゃったので、

ちょっとメダル圏内が難しいのかなみたいな。

 

ちょっと上目指すのが難しくて。

ま、遅いのは遅いんですけどね(笑)

 

日野
(笑)

 

それで、自分は競泳やってても、

長距離が好きだったので、

平常の心拍数も低かったんですよ。

 

それで今は、ピストルで2020年の

東京オリンピックを目指して、

日々、練習しています。

 

日野
ピストルですか?

へえ~すごい!

 

なんでピストルかっていうと、

私もずっとピストルって、息切らさないし、

そんなのスポーツじゃないだろう

って思ってたんですよね。

 

日野
たしかにそうですね。

 

ずっとちっちゃい頃から柔道とか、

バスケとか、陸上とか、息切らすような

スポーツしかしてこなかったので、

 

息を切らさないなんてスポーツじゃないと

思ってたんですよ。

 

ピストルってそれこそ、

静止して、撃ってっていう動作を

繰り返すわけですよね。

 

絶対に人の体って、

静止することってないんですよ。

 

日野
へ~そうなんですか?

 

心臓の拍動でさえも、

腕に伝わって絶対に動いてしまう。

 

なので、平常の心拍数が低いほうが、

有利な競技ではあるっていうふうに聞いて、

それから体験しに行ったんですよ。

 

で、それこそ実銃を改造した

デジタルピストルというのがあって、

 

それで最初はある程度の練習をして、

段級試験を重ねて、

実銃を持てるようになりました。

 

それがだいたい1.1kgから1.5kgくらい。

 

普通の実銃はあって、それを40回あげて

静止しておろして撃っておろして

っていうのを繰り返すんですよね。

 

もちろん最初は全然当たらないし、

10回くらいあげてさげてやってるだけで、

もう腕がプルプルしてきて。

 

日野
筋肉痛になっちゃうんじゃないですか?

 

で、翌日、筋肉痛になったんですよ。

これはスポーツだと思ったんですね。

 

日野
あ~たしかに!

 

そこから、今は2020年ピストルで、

東京オリンピック目指してなんとか出ようと

頑張っています。

 

今回の話は、小形さんの意見ですので、
すべての方々がそう思っているとは限りません。

 

編集後記

小形さんインタビューありがとうございました。

 

ある日、突然、脳梗塞で手術し、

左半身が麻痺してしまった…

 

そんな絶望の中、人との出会いによって、

「障害者じゃなきゃできないことをやろう!」

と決心し、実際に行動されております。

 

なぜ講演をするようになったのか?

 

などについても次回以降で話してもらってます。

 

今回は、自己紹介とパラリンピックについて

お聞きさせていただきましたが、

まだまだ続きますよ。

 

ぜひVOL.2以降もご覧になってください!

 

【小形さんインタビュー】

1:脳梗塞で左半身麻痺になった小形健介さんインタビューVOL.1

2:障害者の劣等感を克服!舞台で伝えたいこと!小形健介インタビューVOL.2

3:左半身麻痺の生活で不便なことって?小形健介さんインタビューVOL.3

4:パラリンピック射撃選手になって伝えたいこと!小形健介インタビューVOL.4

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

あなたのご意見や感想なども
ぜひお聞かせいただけますと幸いです。

 

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