街にはたくさんのステキな洋服が売られているのに、なかなか自由に選べない―――
見た目の可愛いさやオシャレさよりも脱ぎ着のしやすさ・扱いやすさを中心に洋服を買うことが多いのではないでしょうか。それはちょっと残念・・・。
筆者もそんな身体障害者女子のひとり。
片半身麻痺で動かず、曲がった右手は、シャツの袖を通すのもひっかかり、麻痺で緊張する足にはズボンを通すのも時間が掛かります。朝の着替えもひと苦労。
左手一本で嵌めるボタンは、うまくいかず引きちぎってしまうことも。
「ステキなオシャレを楽しむ」よりも、「いかに着やすいか」「気を遣わずに着られるか」が生活の中心になっていました。
今回は、身体障害者でもオシャレを楽しみたいという方にとって、とても励みになるブランドのプロジェクトをご紹介させていただきます。
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障害者用に服をリデザインしたブランド
障害者でもオシャレを楽しめる服を開発したのは、「ワールド×コオフク」というプロジェクト『コオフクのカタチ店』です。
アパレル大手・(株)ワールドと、障害者の「既製服に対する困りごと」を「リデザイン」し、課題解決してきた「任意団体コオフク」がタッグを組み、実際の身体障害当事者とディスカッションして作り上げた「こころもからだも着やすい」洋服となっております。
障害があってもオシャレしたい
コンセプトは、「誰だって着ることが楽(らく)なら、働くことも楽(たの)しい」。
今回は特に、障害者の社会参画の観点から、「障害のある人のオフィスファッション」がテーマになった、メンズ・レディスのシャツ・パンツの限定販売しております。
メンズ・レディスとも既製品を工夫し、上肢障害のためにシャツは細かく「職人の手仕事」で改良されております。
メンズ
メンズのシャツは背中が拡がって腕を通しやすくし、ボタンはやりやすく大きなスナップに。
レディス
レディスのトップスは柔らかな生地を襟首の綺麗なラインでしっかり留められるよう工夫され、手首もすっと通るように袖も作られています。
さらにベルトや裾などにも、見えないところで「ベテランの仕事」が効いています。手に取ってぜひCHECK IT OUT!
春・秋中心に、シーズン長く着られる洋服は、障害者オフィスワーカー必見です!!
コオフクのカタチ店
今回は、現代の生活必需品・「マスク」をさまざまな障害に合わせてリデザインした「コオフクマスク」も同時販売!
今夏、全国からの参加者を集めて行われたオンラインワークショップ「コオフクマスク」。
このワークショップで提案されたマスクやマスクケースが実際に商品化、こちらも限定で発売されます。
お買い求めは、10月14日(水)~18日(日)ワールド北青山ビルで行われる「246st.MARKET(ニイヨンロク ストリートマーケット)」((株)ワールド主催)に出展される「コオフクのカタチ」店にて。
障害を持つ人のためのオシャレとライフスタイルに寄り添った洋服とマスク、この機会にぜひ手に取ってご覧ください。
コオフクのカタチ店の詳細
『246st.MARKET』コオフクのカタチ店
【日時】
2020年10月14日(水)~10月18日(日)
(5日間)11:00~18:00
※ 10/18(日)は17:00まで。
【場所】
ワールド北青山ビル (東京都港区北青山3-5-10)1F
『246st.MARKET』(ニイヨンロク ストリートマーケット)
【参加費】
入場無料
※ 新型コロナウイルス感染症対策として、入場の際に検温などの確認をさせて頂くほか、マスクの着用をお願いします。
堀江 奈穂子
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