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自閉症アーティストとなった激変のエピソード!自閉症児、障害者アートに出会う。

  • 最終更新日:

こんにちは。Autism artist Kの母です。

 

少し一般人とは異なるルールの中で生きている自閉症者の方たち。

 

自閉症に限らず、障害のある子供の習い事を探すのはなかなか大変なのが現実。

 

K母
私もKの特異な行動にとても悩まされてきました。

 

でも、この特異な行動のおかげで自閉症で言葉がほとんど喋れないKの本当の気持ちを理解することができ、今では自閉症アーティストとして活動しています。

 

そのキッカケが、障害者アートとの出会いでした。

 

障害者アートに出会ってからの彼自身、そして周囲の人の気持ちはどう変化していったのかについて、自閉症アーティストとして激変したエピソードを書いていきます。

自閉症の彼らの行動には、自分なりのルールがある

幼児期に、

 

  • 常同行動(反復的・儀式的な行動)
  • 多動
  • 言葉が出ない

 

などの育児で悩んだ自閉症児の保護者は多いと思います。

 

筆者の場合、妹や弟がどんどん成長していく中で、いつまでたっても言葉が出ないK。

 

K母
何を考えているのか分からず、いつもトミカを並べて、下水道の水の流れを眺めて、空中を見つめたり、よく独り言も言っていました。

 

嬉しいのか、イヤなのか、美味しいのか、寒いのか。

 

いくら聞いてもオウム返しばかりで、いつも無表情だったKはまるで宇宙人のようでした。

 

ブレることなく、自分なりのルーティンを繰り返すK。

 

しかし、彼なりの哲学があるように見えました。このように見えたのは、とある有名人をTVで見たことがヒントでした。

 

自閉症の彼らは、天才の卵だ!

ちょっとここで自閉症の特殊な才能の事例をご紹介します。

 

「ギョギョギョ」で有名なさかなクン。

 

引用:さかなクンオフィシャルサイト

 

さかなクンは、魚のことに関しては第一人者、スペシャリストですよね。2015年3月には、なんと東京海洋大学名誉博士を授与されたほどです。

 

「魚」という一つのテーマに特化して深く掘り下げた、「自分にしか生かせない個性を最大限に活かした」有名な事例かと思います。

 

ちょっとくらい行動が挙動不審でも、周りは彼の才能、知識に敬意を払ってますよね?

 

K母
何か突き抜けたものがあれば、世間からの見方って変わってくるのです。

 

自閉症の彼のちょっと特異な行動に一般人は、「あの人、何やっているんだろう?」とジロジロ見られたり、冷ややかな視線で見られることって多いですえよね。

 

K母
そう。

 

それって、一般の行動を基準にしているからおかしく映るわけですよね。

 

自閉症の方の特異を得意に変える

このように自閉症の方の行動には、世間一般では「特異」と言われていることが多いです。

 

K母
でも、ちょっと視点を変えてみてみてください。

 

  • 常同行動:1つの行動を飽きることなく、やり続けることが出来る集中力がある
  • 言葉が出ない:目で見て、理解することは出来る。紙に書いた指示や、順番、流れがわかれば出来ることがたくさんある
  • こだわりがある:行動が身についたら、忘れずに継続することができる

 

K母
このように、「特異」を「得意」に変えてしまえばいいのです!

 

もちろん自閉症の方みんながさかなクンのように突出した才能があるわけではないと思います。

 

でも、「特異な行動」というのは、みんなと違うということなので、才能を探すチャンスにもなるのです。

 

Kがこの「特異」を「得意」に変えたことには、とあるキッカケがあったのです。

 

自閉症アーティストになるキッカケ

自閉症のKがこの特異を得意に変えたキッカケというのは、千葉県流山市内で活動するAOAアートとの出会いでした。

 

AOAアートとは、自閉症者とアーティストのコラボレーションによる展覧会や啓発イベントなどを行っている団体です。

 

 

ちなみにAOAとは、Artistic? or Autistic?=「芸術的か?自閉的か?」という意味だそうです。

 

K母
このAOAアートが開催した自閉症の方たちの展覧会が、特異を得意にしようと思えたきっかけだったのです。

 

自閉症の方たちの芸術に圧倒された

私たちは、2015年12月にAOAアートが開催した言葉を越えてという展覧会に足を運びました。

 

 

K母
自閉症者の方たちの絵画作品の豪快さ、迫力。

 

なんとも言えぬ力強さを、彼らの絵から感じました。

 

きっと彼らの「生命力」が描かれていたからかもしれません。

 

そして、自閉症ピアニスト小柳拓人さんのピアノ演奏。

 

K
自閉症者でもここまで出来るんだ…

 

と、魂のこもった演奏にシビレました。

 

小柳拓人さんの演奏している動画もありましたので、ご紹介します。

 

 

これらの芸術を体感し、

 

K母
言葉も、障害も、宗教も、国境も越えて繋がることの出来る音楽、芸術ってなんて素敵なんだろう。

 

と、とても感動しました。

 

素晴らしい展覧会で、Kも何かを感じたようでした。

 

すぐに問い合わせたところ、次回のワークショップに体験で参加できることになったのです。

 

K母
それから、今まで見たことのないKの一面を見ることができました。

 

自閉症アーティストの活動が僕の居場所に

AOAアートのワークショップ体験の日。

 

Kは、初めての場所は苦手なので、私の服の袖を掴んで不安そうです。

 

しかし、実際にワークショップで筆を手にすると、イキイキと絵を描き始めるK。

 

 

Kが描いている姿を見て、

 

K母
こんないい表情で描くんだ~。

 

と思いました。

 

日展画家である代表理事の先生が、

 

「Kくんの色使い、キレイですね!この配色で、ここにこの色を持ってくるとは…。彼は現代アートや色彩学も知らないんですよね?」

 

K母
はい。彼は知らないし、私も知りません

 

「いやぁ、どうしてこの絵が描けるんだろう…?不思議だなぁ…」

 

と、ブツブツ言ってはひとしきり関心したようでした。

 

また、芸術オンチの母は適当に描いているのかと思ったら…

 

「何言ってるんですか!彼はもの凄く計算して描いてますよ!」と言われ、驚きました。

 

母の私が気付きようもなかったKの良さを認めてくれる人がいたことに感動しました。

 

そして「お世辞などではなく、本当にいいと思って褒めてくれている。」

 

ということがKには分かるようで、とても嬉しそうでした。

 

喋れないが感情がわかる?

K母
ほとんど喋らないため、彼は何もわかってないと思われがちですが…

 

本当はすべてをわかっているのだと思います。

 

あの目に見つめられると、すべてを見透かされているような気がします。

 

お世辞を言ったり、誤魔化そうとすると、すぐに見抜かれてしまいます。

 

そしてそのようにぞんざいに扱われた時は、それなりの対応しかしませんが、きっちりと敬意を払ってくれる相手の前では、とてもきちんとした対応・行動をします。

 

障害者だからと、かわいそうがって欲しい訳ではないのです。

 

一人の人間として個性を尊重し、敬意を払って欲しいのだと、Kを見て気付きました。

 

AOAアートのスタッフさん、サポーターさんたちは自閉症クリエーターの彼らに常に敬意を払ってくれて、彼らの創作活動が少しでもスムーズに行くように尽力して下さいます。

 

母親の私でさえ理解していなかったことに気づく

思えばKは、

 

「どうして僕の気持ちをわかってくれないの?」

 

という気持ちだったのだと思います。

 

K母
母親の私でさえ、Kのことを理解していませんでした。

 

気持ちを伝える術のないKの代わりに、「Kの気持ちは今、どちらに向いているのか?」など、一番そばに居た母親の私が気にかけるべきだったのです。

 

それから私の意識も変わり、彼の個性を尊重し、常に敬意を払うようになりました。

 

そしてある日、とても穏やかな笑顔でニコッと笑い、

 

「お母さん、やっと僕のことわかってくれた?」という表情で私を見ました。

 

これが彼にとって大切な居場所ができたエピソードです。

 

情熱をかけられるほど打ち込めるものに出会えた彼は幸せです。

 

精神が安定した彼は、ここから大きく飛躍しはじめました。

 

さいごに:Kの芸術活動も発信してます

彼の芸術活動は、インスタグラムに載せています。(一部を載せておきます)

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

🇯🇵Autism artist K(@kyosuke.aa)がシェアした投稿

 

 

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🇯🇵Autism artist K(@kyosuke.aa)がシェアした投稿

 

自閉症児が障害者アートに出会うまで。

 

そして、「本人や周りの気持ちがどう変化していったか」についてまとめさせていただきました。

 

お付き合いくださり、ありがとうございました。

 

K母


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4歳で自閉症、知的障害中度の診断。小・中学校は学区の特別支援学級に通う。14歳で重度判定となる。音感がいいことに気付き、8歳からピアノを始める。ほとんど言葉を発しない、意思表示が出来ないため学校では「何も出来ない子」のように扱われてきたKだが、小学校の終わり頃、AOAアートという自閉症絵画教室に通い始めてから頭角を現し始める。独自の色彩とリズミカルな表現で、独創的な絵画作品を描き上げる。9歳ころから始めたアイロンビーズでもコースター、鉛筆立て、チャーム、のれん等、多くの作品を制作している。ポップだったり、斬新な配色だったり、彼の作品を見ていると「色の組み合わせは無限大」と感じる。自閉症の世界はとても興味深くて奥深い。


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